アニメ映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』声優の成田剣さん・中西英樹さん・池添朋文さん・新井里美さん・福圓美里さんらホワイトベースクルー登壇で、公開記念舞台挨拶を実施!
1979年に放送されたTVアニメ『機動戦士ガンダム』の中で、劇場版3部作でも描かれず、ひと際異彩を放つ人気エピソード・第15話「ククルス・ドアンの島」。
アニメ映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』として、6月3日(金)より絶賛公開中です!
公開2日目の6月4日(土)には、公開記念舞台挨拶を実施。ホワイトベースクルーを演じた成田剣さん、中西英樹さん、池添朋文さん、新井里美さん、福圓美里さん、そして本作で副監督を務めたイム・ガヒ氏が登壇しました。
ホワイトベースクルー集結!公開記念舞台挨拶より公式レポート到着!
昨夜の初日舞台挨拶に続き、公開2日目の本日もスペシャルイベントを実施。
ブライト・ノア役・成田剣、ハヤト・コバヤシ役・中西英樹、スレッガー・ロウ役・池添朋文、ミライ・ヤシマ役そして、ハロとキッカ役も務めた新井里美、フラウ・ボゥ役・福圓美里、本作で副監督を務めたイム・ガヒが登壇した。
ホワイトベースクルーが集結した本イベントの冒頭では、スペシャル企画として完成披露でも好評だった“ブライト艦長”の影アナに続き、今回は、ブライトとスレッガー、ミライ、フラウ、ハヤト、さらにハロも加わりオールメンバーでの影ナレーションが実現。会場の期待を高め、イベントがスタート。
登壇者がそれぞれ、公開を迎えた喜びや初めて登壇することに緊張しているといった挨拶を終え、本題に。
まず、5/18に行われた先行上映イベントから本日まで、Twitter上でトレンド入りするほど多くの方からの大絶賛の声が届いているといった反響に対して、成田「嬉しいです。感無量です。2代目なので一抹の不安はありますが公開を迎えられて安心しています。」と安堵。
続けて、「少し怖くて感想をみるのができないんです」と話すイム副監督は、5/18の先行上映イベントの帰り道にてエレベーターで乗り合わせた鑑賞者が「もう一度劇場で見たいね」という声を耳にして、ホッとしたと明かす。
さらに、今回のアフレコは、コロナの影響もありキャストが集まっての収録は無かったのだが、
池添は「アフレコがバラバラだったのですが、今日皆さんに会えて嬉しいです」と話し、
中西は今日を迎えたことに「打ち震えました。先ほどの、影ナレで皆でアテレコをするのが楽しかったです・・・!」と、今の時期になかなか揃ってアフレコができない状況の中で、久しぶりに揃ってお芝居をできたことを喜び、
新井と福圓も「あの短い時間でも皆でお芝居するのはいいですね」と微笑んだ。
続けて、トークテーマは「ガンダム愛を感じた瞬間」について。
「ストーリーも展開もわかった上で見ても鳥肌がたったという中西は「音楽が特に痺れた」と、音楽を担当した服部隆之による劇伴の魅力を語る。
また、イム副監督は「制作が始まる前に安彦監督は、まずはオールドファンの皆さんに喜んでいただいて、さらに新規のファンでも楽しんでいただけるようにと方針を決めていました。」と制作当初を振り返り、また、ビーム・サーベルの音や、効果音をなるべくファーストガンダム寄りにしようと試みたと制作の方向性を話した。
さらに本作の制作スタッフ陣は「今までずっと、ガンダムに参加してきた人、ガンダムがやりたい人、ガンダムを見て育った人がそれぞれ《ガンダム愛》を持って集まったと語り、イム副監督「ここはこうしようとキャラクターの空間や隅々まで、芝居も含め全てにスタッフの愛を感じる作品です。」とスタッフ各々が同じ方向を見て愛を込めて作り上げたという熱い現場だったことを述べた。
ここでMCより、「何よりもガンダム愛が深い安彦監督が色々なところでイム副監督のことを絶賛しているという声を耳にしています」とふられたイム副監督は「現場ではほとんど褒められなかったんですよ」と驚きながらも照れた様子で、「今まで、日本語上手だねと褒められただけだった」と会場の笑いを誘いつつ、「もったいないお言葉をいただいたので、これからの糧にしようと思います。」と語る。
そして本日は、事前に登壇者に聞いてみたいトークテーマをファンの方々に募集し、そのトークテーマが“恋愛”とのことで、ハヤトとフラウの話題に。
「アムロにしか目がいかなかったので、ハヤトの気持ちには気づかなかったですね。」と答える福圓に対し、
中西は「あまり細かくは言えないんですけど、ハヤトは細かいところでいい顔をしているので是非、何度も見て確かめてください」と本作の細かい画作りの魅力を語り、続けて「ハヤトはマイナスな気持ちを抱えていても、プラスの行動を取るところ、そんなハヤトが好きです。」とハヤトの健気な姿を褒めた。
続いてのトークテーマは、「もし自分が実際にククルス・ドアンの島(無人島)に誰かと上陸することになったら誰を選ぶか」というテーマに。
中西は「食料を得るだとか、必要なものを得るときはちゃんとしてくれて、ダラダラした時間は楽しませてくれるスレッガーさんがいいかなと思います」と答えると、登壇者一同「わかる!」と激しく同意。
そんな選ばれしスレッガー役の池添は「ブライトさんですね。きちっと仕切ってくれると思います」とブライト艦長を選んだ。
それに対し、ブライト役の成田は「一緒にいると疲れるよ。指示も細かいよ?」と冗談まじりで話し、和やかな雰囲気でトークを展開していく。
そして、新井は「ミライさんほど完璧な人はいないですよ。」と自信が演じるキャラクターを勧めると、成田もそれに共感し、「ブライトは優秀ですが、恐らくパニックになると思います。僕もミライさんは頼もしいなと思いますのでミライさん一択ですね。」と劇中での信頼関係の強さを改めて感じていた様子。
最後にイム副監督は「私はブライトさんですね。彼は、苦労しっぱなしなので、無人島で休ませてあげたいです。」と違う視点からキャラクターを選び、会場に来ていたファンが唸るほど納得していた。
ちなみに、家族にこの人がいたらいいなというテーマについては、満場一致で「家のことをしっかり仕切ってくれそう」という理由でミライが選ばれた。
残念ながら、ここで終了の時間になり、最後の挨拶ではそれぞれメッセージを送った。
成田「ガンダムは43年前の作品にも関わらず、古さを感じさせない。今見ても楽しいし、これから見る方も楽しめると思います。これからも上映は続きますので、何度も見ていただけると嬉しいです。」
中西「世界情勢が少しずつ変わっていく中で、本作は少しリアルに感じるところがあると思います。見終わった後は、自分の生き方にも反映してくる何かを感じると思います。その思いを大切にしながら、僕も皆さんも生きていけたらいいなと思います。」
池添「絶対に面白い作品だと思っています。もし面白いと思ったら、家族や友達と一緒に何回でも見ていただけると嬉しいです。楽しんでください。」
新井「今日はたくさんの方にお会いできて嬉しいです。この作品は本当にスタッフの愛が溢れています。我々も魂を込めて演じました。楽しんでいってください。」
福圓「ククルス・ドアンの島はファーストガンダムの人気のエピソードで、リメイクではありますが、大事な部分の根幹はそのままで、令和の時代に合わせた作品になっていると思います。ガンダムという作品、ククルス・ドアンの島もですが後世に続く名エピソードだと思います。
イム副監督「こうして、たくさんの方に愛されている作品だからこそ、今も作れるんだなと思いました。現場の雰囲気が本当に良くて、みんなで安彦監督のガンダムのためにワッショイ、ワッショイ力を合わせてやりましょうという感じだったので・・スタッフみんなの向かっている先が一緒なんだなと嬉しくなりました。
私自身、参加できて勉強になりましたし、何より安彦監督は本当にすごいなと改めて思いました。想像のはるか先にいながら、私たち小さいものたちの声も聞いてくださるので、本当にすごいなと・・・そして、安彦監督はまだまだ作れます!現場で一番元気なんです。なので、皆さん、何度もみて応援していただけたらと思います。よろしくお願いいたします。」
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
公開時期:全国公開中
配給:松竹ODS事業室
STORY
オデッサ作戦を控えたアムロたちホワイトベース隊は、「帰らずの島」と呼ばれる無人島での残置諜者(敵地に残って破壊諜報活動などを行う兵士)掃討の任務を拝命する。
捜索に当たっていたアムロは1機のザクと遭遇、囚われの身となってしまう。目覚めたアムロが見たのは「ククルス・ドアン」と名乗る男と20人の子どもたちであった。
アムロは失ったガンダムを取り戻し、島の秘密へとたどり着けるのか?
メインスタッフ
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇 富野由悠季
監督:安彦良和
副監督:イム ガヒ
脚本 : 根元歳三
キャラクターデザイン:安彦良和 田村 篤 ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:大河原邦男 カトキハジメ 山根公利
総作画監督 : 田村 篤
美術監督:金子雄司
色彩設計:安部なぎさ
撮影監督:葛山剛士 飯島 亮
CGI演出:森田修平
CGI監督:安部保仁
編集:新居和弘
音響監督:藤野貞義
音楽:服部隆之
製作:バンダイナムコフィルムワークス