TVアニメ『クールドジ男子』一倉颯役・小林千晃さん&二見瞬役・内山昂輝さんインタビュー|原作ファンも納得できるクオリティ! ストーリーとシンクロしていた収録現場のある出来事とは?
SNSを中心に話題となり、今や人気作品となっているweb漫画『クールドジ男子』(著:那多ここね)。少しクールで近寄りがたいカッコいい男子たちが実はドジという、どこか親近感が湧くような可愛さが多くの人を魅了させています。
そんな『クールドジ男子』が待望のTVアニメ化! アニメイトタイムズではTVアニメ化を記念して、クールでドジっ子な男子たちを演じる声優陣にインタビューを実施しました。
今回は、一倉颯役・小林千晃さんと二見瞬役・内山昂輝さんの対談インタビューをお届けします。
ストーリーとシンクロしていた内山さんとワンちゃんの戯れ
──最初に、『クールドジ男子』という作品の第──印象をお聞かせください。
一倉颯役・小林千晃さん(以下、小林):キャラクターごとにカラーリングされているのが特徴的だなと思ったのが第──印象です。それぞれのキャラクターに個性があって、──括りにできない“クールドジ”がある中で、さらにそれをわかりやすく色で示してくれているところに戦隊ヒーロー味を感じて面白いなと思いました。
アニメは割と原作順守になっていますが、要所要所でちょっとしたリアクションを取り入れたりしています。表向きはクールなので、クールじゃないことはしないほうがいいかなと考えたりしました。
画がある状態でアフレコをさせていただいているんですけど、原作のまま表現されていることがわかるので、原作ファンの方でも納得していただけるクオリティになるんじゃないかなと思っています。
二見瞬役・内山昂輝さん(以下、内山):原作は日常生活の本当に細かいところにまで焦点を当てていて、日々のちょっとしたトラブルをキャラクターたちがどう受け止めてどう反応しているのか観察するのが面白くて、読み応えのある作品だと思いました。
あまりにも複雑な設定で作品の世界観に入りにくかったり、話が飲み込みづらかったりすることもないので、そういう意味で、間口が広く作られている作品だと感じます。
──小林さんが演じる一倉颯は羞恥心あり反省タイプ、内山さん演じる二見瞬は強がりストイックタイプのクールドジ男子ですが、それぞれのキャラクターについてお聞かせください。
小林:クールで真面目な子です。彼自身は高校時代に特に熱中するものややりたいものもなくひたすらに勉強し続けて、その結果良い大学に入れただけなので全然すごくないと言っていますが、真面目にコツコツ勉強することが僕にとってはすごいことだなと思います。
そんな彼が日常的に淡々としつつも、反省系で恥じらいを持つクールドジな──面を持っているので、普通のセリフは淡々と、モノローグの部分は恥じらい全開で、メリハリやギャップを作るという意味では演じがいがありました。
彼はオンとオフが逆というか、オフのモノローグのところで本心がウワァ~っと出るのがすごく可愛らしくて魅力的な部分ですし、演じる上で意識している点かもしれません。モノローグのところでどれだけ颯の可愛らしさや魅力が伝えられるのか、セリフの部分は淡々と演じさせていただいているのでそのギャップを楽しんでいただけら嬉しいです。
内山:二見瞬は、シュッとした顔立ちやタイトルから”クール”に引きずられがちだったんですが、演じてみると感情表現がとても豊かなんだな、と。
ドジをしてあたふたしているのを隠そうとする場面もありますが、このキャラクターもモノローグの中で自分のじくじたる思いを、言葉数を多くして表現しているところが多くて、そういうセリフは淡々と表現するのではなく、けっこう派手にやってほしいと収録の際に言われたので、そこは新たな発見でした。
──アフレコが進んでいるとお伺いしましたが、収録の様子はいかがでしょう?
小林:僕と内山さんと梅原さんの3人で録る回があったんですけど、そこで初めてこの作品の空気感を感じることができました。他のキャラクターが喋っているところを生で聞けてすごく自然体でしたし、休憩時間も不思議な空気感で心地よかったです。
あと、作中でさくら(犬)と瞬が触れ合う回で内山さんがたくさん喋るところがあるんですけど、ちょうど収録スタジオにもワンちゃんがいて、始まる前に内山さんがそのワンちゃんと遊んでいて心がほっこりしました。
内山:(笑)。
小林:僕はこっそりその様子を見ていたんですけど、ストーリーとシンクロしていて、遊んでいたトーンのままお芝居をやられていたので個人的にすごく面白かったです。
内山:知らない人が来ると吠えちゃって別室に連れていかれるのをいつも見てたので可哀想だなと思っていたんですが、あの日は妙に人懐こく膝の上に乗ってきてくれて。
小林:めちゃめちゃ懐かれていましたよね。アフレコ前にそういう姿を見ることができて、すごく和みました。