「今できる音楽すべてを詰め込んだ」愛美さんソロ再始動後初のアルバム『AIMI SOUND』発売記念インタビュー｜豪華作家陣による楽曲提供に加えて、初の作曲にも挑戦！

nano.RIPE提供の「スターリア」は、包み込むような歌詞と曲に、愛美さんへのエールや期待感を込めて

──では他の新録曲のお話も。1曲目の「スターリア」は作詞がきみコさん、作曲・編曲が佐々木 淳さんというnano.RIPE提供の楽曲ですね。

愛美：nano.RIPEのお二人はお姉ちゃんとお兄ちゃんみたいな安心感があって。『アイマス（アイドルマスター ミリオンライブ！）』からのお付き合いなので、もう長い間お世話になっています。　お二人の優しさが現れた、とても温かい曲になっていると思います。

──さわやかなバンドサウンドで、nano.RIPEの楽曲にテイストが近い感じがしました。

愛美：そうですね。楽曲制作をお願いする時に、nano.RIPEさんの曲の中からいくつか今回のイメージに近い曲をお伝えさせていただきました。

──きみコさんの歌詞も、希望に向かっていくような内容ですが、世界や銀河を感じさせるようなスケール感の大きさで。

愛美： 一つの言葉からいろいろ想像できるような、イマジネーションあふれる歌詞で。私もいつかきみコさんのような歌詞が書けたらいいなと思っているので、憧れの存在なんです。

優しさがあふれる歌詞で、歌詞を読んでもレコーディングしていても包まれているような感覚でした。

──もしかしたら愛美さんへの期待の大きさも込められているのかなと思いました。

愛美：愛美の性格を知っているからこそ書ける詞だと思いました。最初は「暗く長い道のり 出口が見えない闇」から始まるけど、「弱さも傷も痛みも燃やして光るから」、そして「何光年先まで照らせる星になる」という流れは背中を押してもらっているようで嬉しくなりました。

──またアルバムのOPチューンにもピッタリですね。

愛美：実は昨年12月26日に行ったソロライブ『愛美 ONEMAN LIVE “AI Mean It!!”』（ライブBDは発売中）の登場曲として、この「スターリア」のイントロを演奏していたんです。

だからライブをご覧になった方はこのアルバムを聴いて、「この曲だったのか!?」とビックリされる方もいるかも。そんな小粋な演出もありました（笑）。

【Blu-ray】愛美/愛美 ONEMAN LIVE“AI Mean It!!”

──そして2曲目の「≒」ですが、ここではどんな読み方と意味なんですか？

愛美：読み方は「ニアリーイコール」で、「ほぼ等しい」という意味です。作詞をしてくれた、すぅちゃん（SILENT SIREN　ボーカル&ギター）と愛美がまさにそんな関係性で。

性格や感じ方が似ていて、悩みなども共感したり、わかり合える存在です。お互いPoppin’PartyとSILENT SIRENさんのメンバーとしてこうして巡り合えたことは運命的だと感じています。すぅちゃんが書く歌詞が大好きなので作詞をお願いしました。

──歌詞の「並べたギターケース 違う音鳴らしても同じ気持ちで」は、お二人とも、ギター&ボーカル担当だからなんですね。

愛美：聴いていただく方によって、想像する対象や内容は自由でいいと思っています。私はすぅちゃんに、すぅちゃんは私に、という感じで、「どんな世界に行っても幸せを願っているし、応援しているよ」というメッセージがすごく尊いです。

まるですぅちゃんから告白されたような（笑）。二人の関係性を想像しながら聴いていただくと、エモく感じるかもしれません。

2019年にPoppin’PartyとSILENT SIRENさんが対バンした『NO GIRL NO CRY』で、一緒に並んで歌った時は楽しかったし、私にとってすぅちゃんはずっと憧れの存在だったので、こんなに仲良くなれるとは思っていなくて。いつかまた一緒に歌えたらいいなと願っています。

──3曲目の「かかった魔法はアマノジャク」は大石昌良さんの作詞・作曲・編曲です。歌詞は複雑な乙女心をわかってほしいという、セリフ部分のかわいさと少しの理不尽さ（笑）がある内容ですが、サウンドはブラスが入ったゴージャスな感じで。

愛美：エンターテインメントを濃縮したような曲で、大石さんの魅力が詰まっています！　今までブラスアレンジの曲がなかったので挑戦したくて、大石さんにお願いしました。

「愛美がアマノジャクなところがあるので、それをテーマにして曲を作ってください」とお願いしました。私のことを100%見透かされているような歌詞を見てびっくりしました。

私は結構、乙女なところがあるんですけど、歌詞にはしたことなくて。アマノジャクだから（笑）。だから私の複雑な乙女心を書いてくださって、感謝しています。

──愛美さんが書かれる歌詞は割とワイルドな表現があったり、男性っぽいところがあるなと思っていて。だから乙女心を表に出さないと聞いて腑に落ちました（笑）。

愛美：そうかもしれません。食べるものもファーストフードが好きで、男子高校生や大学生みたいとよく言われます。でも乙女なところもあるんですよ。アイスも好きだし！　占いとかも気にするし！　自撮りの角度も気にするし。

──この曲を聴いて、愛美さんの素直になれないところがむしろかわいいなと思う人も増えるのでは？

愛美：でも、もう大人になったことだし、もう少し素直にならなくちゃいけないなと歌いながら思いました（笑）。あと、仮歌に入っていた大石さんのセリフがかわいくて。「嫌ならやめればいいじゃない！」とか、ラストの「アマノジャク！」のところとか。私はそれを全世界の皆さんに聴いてほしいです！！！