映画
映画『ゆるキャン△』初日舞台挨拶をレポート

キャラクターたちが大人になったからこそできる物語を作りたかった──京極監督から裏話も飛び出した映画『ゆるキャン△』の初日舞台挨拶をレポート

 

映画『ゆるキャン△』は“大人だからできる物語”

MCから再び監督に「映画では5人がキャンプ場を作ることになるが、どうしてこのストーリーになったのか」という質問が投げかけられると、「大人だからできる物語を作れないかと考えた」という回答が。

 

 
もちろん今までと違う場所でのキャンプや、今までより大きなキャンプなど、いろんな案があったそうですが、「大人にしかできないこと」、「今までと違うキャンプへの関わりができそう」ということで、キャラクターが感じる感情やドラマなど、新しいものが作れるんじゃないかと思いチャレンジしたそうです。

また、花守さんから監督に「どれくらい取材されたんですか?」という問い掛けに、監督は「もともとロケハンが命の作品」とした上で、舞台が広がることもあり、20~30回は取材に行ったと明かしました。

その中でいろんな魅力的な土地や食べ物、お店などに触れ、あれもこれも描きたいとしているうちに、映画の尺がどんどん溢れていったとも語り、キャストや会場の笑いを誘っていました。

監督からの裏話が満載でしたが、舞台挨拶の時間はあっという間にすぎ、ここでタイムアップ。最後にそれぞれから一言ずつ締めの挨拶がありました。

まずは原さんから「(試写会で見た時、EDで温かい涙が溢れるような映画になっていました。社会人のみなさんに刺さる言葉がいくつかあるかもしれませんが、ぜひみなさん『ゆるキャン△』の時間に身を委ねてください。千明さんも(劇中で)色々やっているので応援してください!」とコメント。

続いて東山さんは「120分も尺があるので、起承転結ありますが、どのシーンも情報量が多くて、あちこち見るところがあります」とし、「(監督が語った)これも描きたい、あれも描きたいという話を聞いて、だからこういう楽しそうな映画になったんだろうなと思いました。ぜひ"#映画館で野外活動"で感想をつぶやいてほしいです」と語りかけました。

花守さんは白箱で映像は見たものの、まだ劇場で見れていないとのことで「母や知り合いからすでに楽しそうな感想が来ているので、お忍びで、私も早く映画館でみたいなと思っています」とコメントし、「30分では語り尽くせないくらい監督やスタッフ、キャストの想いがこもっている作品なので、たくさん楽しんでください」と挨拶しました。

最後に京極監督が「なかなかお客様と顔をあわせる機会がないんですが、本当にファンの方に『ゆるキャン△』が支えられてきたんだなと感じられて嬉しいです。映画を作るなんて最初は考えもしなかったので、ここまでたくさんの方に見てもらえる作品になったのはファンのみなさんのおかげなので、この場を借りてお礼を申し上げます。120分と長いですが、最後まで楽しんでいただければと思います」と締めくくりました。

 
[取材・文/二城利月]

 

某美少女ゲーム雑誌の編集、アニメイトタイムズの編集を経て、現在はフリーで活動中のライター。主にアニメ、声優、VTuber、ゲーム、車などの記事を作ってます。好きなアニメは『ガルパン』、『艦これ』、『はいふり』、『ラブライブ!』、『ゆるキャン△』、『放課後ていぼう日誌』など。聖地巡礼が好きで、ハマるとすぐ飛んでいきます。

この記事をかいた人

二城利月
元アニメイトタイムズの編集者で、現在はフリーのライター。アニメ、声優、VTuberの記事など作ってます。

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アニメ映画『ゆるキャン△』作品情報

 

INTRODUCTION

きっと誰かに伝えたい。劇場だからこそ味わえる“観るアウトドア”がここにある。

マンガアプリ『COMIC FUZ』(芳文社)にて連載中のアウトドア系ガールズストーリー『ゆるキャン△』。

山梨県や静岡県を舞台に、女子高生たちがキャンプに行く姿やその日常を描いた本作は、原作者あfろ本人の経験・取材から生み出された現実感あふれるキャンプストーリーと、作中で描かれるゆるやかな雰囲気で、2015年の連載開始当初から多くのファンを魅了し、原作コミックスは累計700万部突破。

2018年にはTVアニメーションシリーズの第一作目となる『ゆるキャン△』、2020年にスピンオフ作品の『へやキャン△』、2021年に『ゆるキャン△ SEASON2』が制作され、今なお続くアウトドアブームをけん引している。

そして2018年の制作発表から4年、最新アニメーション作品となる、映画『ゆるキャン△』がこの夏、ついに劇場にやってくる。

アニメーション制作はこれまでのTVシリーズを手掛けてきたC-Station。スタッフは『ゆるキャン△』『ゆるキャン△ SEASON2』でも監督を務めた京極義昭をはじめ、お馴染みの制作陣がスクリーンでも集結。

脚本は、『ゆるキャン△』『ゆるキャン△SEASON2』シリーズ構成の田中仁と、『へやキャン△』シリーズ構成の伊藤睦美がタッグを組み、物語を紡ぐ。キャラクターデザインは、すべて原作者あfろが本作のために生み出したキャラクター原案をもとに、TVシリーズから引き続き佐々木睦美が担当。映画でも徹底した取材を行い、細やかで贅沢な空気感がスクリーンで演出される。

音楽は、「ゆるキャン△サウンド」には欠かせない立山秋航が制作。これまでにない規模のレコーディングを実施し、劇場ならではのサウンドをお届けする。

そして、花守ゆみり・東山奈央などお馴染みのキャスト陣が物語を彩っていく。

原作者・あfろ監修 完全オリジナルストーリー

高校時代、キャンプを通じて関係を育んでいった、なでしこ、リン、千明、あおい、斉藤。時を経てそれぞれの道を歩んだ5人が、とあるきっかけでキャンプ場を作ることに。

『ゆるキャン△』が演出する、自然の美しさや美味しい食事、焚火を眺めるようなゆったりと流れる時間――。

「美味しいご飯を食べたり、きれいな風景を眺めたり、温泉にゆっくり浸かったりして……明日もまた頑張ろう」

そんな気持ちになれるひと時の体験。

2022年の夏は、映画館で野外活動しよう。

STORY

これは、少し先の冬からはじまる物語。

志摩リンは故郷の山梨を離れ、名古屋のちいさな出版社に就職し、一人暮らしをしていた。とある週末、ツーリングの計画を立てていたところに、高校時代の友人・大垣千明から唐突にメッセージが届く。

「今、名古屋にいるんだが」

山梨の観光推進機構に勤める千明は、数年前に閉鎖された施設の再開発計画を担当していた。

「こんなに広い敷地なら、キャンプ場にでもすればいいじゃん」そんなリンの何気ない一言から、動き出す千明。

東京のアウトドア店で働く各務原なでしこ、地元・山梨の小学校教師となった犬山あおい、横浜のトリミングサロンで働く斉藤恵那。かつてのキャンプ仲間が集まり、キャンプ場開発計画が始動する。

キャンプでつながった五人が、今だからできることに挑む、アウトドア系ガールズストーリーの幕が上がる。

STAFF

原作:あfろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)
監督:京極義昭
脚本:田中 仁 伊藤睦美
キャラクターデザイン:佐々木睦美
プロップデザイン:井本美穂 堤谷典子
メカデザイン:遠藤大輔 丸尾 一
色彩設計:水野多恵子(スタジオ・ロード)
美術監督:海野よしみ(プロダクション・アイ)
撮影監督:田中博章(スタジオトゥインクル)
デジタルワーク:C-Station digital
CGワーク:平川典史(M.S.C)
音響監督:高寺たけし
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:立山秋航
音楽制作:MAGES.
アニメーション制作:C-Station
配給:松竹

オープニングテーマ:亜咲花「Sun Is Coming Up」
エンディングテーマ:佐々木恵梨「ミモザ」

CAST

各務原なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東山奈央
大垣千明:原 紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
斉藤恵那:高橋李依
ほか

公式サイト
公式Twitter

原作コミック情報

まんがタイムKRコミックス/『ゆるキャン△』あfろ著
最新第13巻 好評発売中

マンガアプリ「COMIC FUZ」(芳文社)にて大人気連載中!

(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会
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