アニメ『Dr.STONE 龍水』石神千空役・小林裕介さん&七海龍水役・鈴木崚汰さんインタビュー│小林さん大絶賛! 鈴木さんの演技に「唆りまくりでした! 100億万点。役者として悔しさを感じるほど」
2022年7月10日(日)、テレビスペシャル『Dr.STONE 龍水』がTOKYO MX、BS11ほかにて放送。本作ではアニメ第2期『STONE WARS』の続きとなる原作エピソードが描かれ、“石化光線”の謎に迫っていきます。
人類未踏の新世界へ向かう冒険譚が描かれる60分のテレビスペシャル。そして、そこからつながる第3期にも期待が高まる中、石神千空役・小林裕介さん、七海龍水役・鈴木崚汰さんにインタビューを実施!
新キャラクター・七海龍水を演じるにあたっての気持ち、『Dr.STONE 龍水』にまつわるエピソードなど、おふたりの『Dr.STONE』愛が伝わってくる本稿。放送前に、そして放送後にぜひご一読ください。
「龍水が生きている感じがした」
──1年ぶりにアニメ『Dr.STONE』の新作として、『Dr.STONE 龍水』の放送が決まりました! オファーが届いたときの小林さんの心境を教えて下さい。
小林裕介さん(以下、小林):「待ってました!」という気持ちでした。2期(『STONE WARS』2021年1月14日〜3月25日放送)の収録が終わったタイミングで、スタッフさんから「続きはやります」と言ってもらっていたんです。だから心が常に高まっている状態でした。
その間も、『Dr.STONE』をよく見返していて。サウンドトラックを聴いて「またあのシーン見たいな」と思うこともありました。自分の中で千空が残っていた分、収録のときにはすっと入ることができたんです。それが役者として誇らしいなと。ストーリーが面白いので、“仕事”として構えるというよりは、楽しみながらアフレコに挑みました。
──鈴木さんは七海龍水役に抜擢され、どのようなお気持ちでアフレコに挑まれたのでしょうか。
鈴木崚汰さん(以下、鈴木):アニメ、原作ともにすごく人気のある作品で。僕が参加することで新しい風を吹かせられたらなと、前向きな気持ちで参加させてもらいました。僕は科学や理科の授業ってあまり得意ではなかったんですけど、楽しく科学を学べる『Dr.STONE』という作品はいろいろな層に刺さる作品だなと。
──小林さんは科学はお好きでした?
小林:僕も苦手でしたね(笑)。教えてくれる先生との相性もあるのかなと思います。むしろ今習ったらすごく面白いのかなって。
──それは思いますよね。小林さんは「龍水役が鈴木さん」と聞いて、どのような印象がありましたか?
小林:最初はびっくりしました。龍水は千空・ゲンと肩を並べて一緒に物語を突き進んでいくメインキャラのひとりですし、演じるキャストも年代やキャリアが近しいキャスティングになるのかなと思っていたんです。
ただ、鈴木くんのお芝居はいろいろな場面で見させてもらっていて。彼の年齢に見合わない、どっしりとしたお芝居をする方という印象があったのですぐに納得しました。掛け合ったらどういうお芝居をしてくれるのかなってワクワクする気持ちが勝りましたね。
鈴木:裕介さんとはガッツリとした共演がなかったのですが、そう言っていただけてうれしいです。まだまだキャリアも年齢も浅いので、僕自身「先輩たちに決まるのかな」と思っていました。
でもせっかくいただいたオーディションでしたし、原作を読んで龍水というキャラクターの魅力を知っていたので、彼を演じたいなと意気込んでいました。今まで感情をぶつけたり、声に出したりとアウトプットの多いキャラクターを演じる機会が少なかったんです。だから龍水は僕にとっても挑戦的なキャラクターでした。新しい扉が開いた感じがしました。
──さきほど小林さんが鈴木さんのお芝居について「年齢に見合わない、どっしりとした演技をされていた」とおっしゃっていましたが、アフレコ現場でも鈴木さんにお伝えされていたのでしょうか?
小林:言っていました。「マジで感動した」って言った記憶がある(笑)。
鈴木:そう言っていただき感動しました。
──最高の褒め言葉ですね。
小林:自分の中に龍水のイメージがあったんですけど、鈴木くんはそれを柔軟に飛び越えていくんですよね。龍水が生きている感じがしました。高圧的なキャラクターではあるので、力強く、前にセリフを押し出してくるのかと思いきや、意外と抑えるところもあって。自分が出ていないシーンで、セリフを聞いているだけでも楽しめました。
──ちなみに、小林さんがイメージされていた龍水というのは?
小林:我が道を行く、力強さ100パーセントの演技というか。特に最初の出会いのシーンは、「龍水は本当に仲間になってくれるのかな?」と僕らが不安に感じるような、言ってしまえば傲慢さのようなものがあるじゃないですか。
──そうですね。
小林:それがまったく嫌味ったらしくなくて。内から溢れ出る自信があるからこそ、「当然だろ!」と、みんなを説得させてしまう力強さがあったんですよね。あとはお茶目なシーンでは、変に抑えずに全力でギャグを言ってくれていて。想像以上に表情豊かで感動しました。
──そうしたら、小林さんから鈴木さんにアドバイスされることは……。
小林:何もなかったです(笑)。むしろ悔しいくらいでした。千空は僕自身やったことのないキャラだったので、最初のPVのときからイメージは作り上げたものの、それを落とし込むのに、1話、2話……と時間がかかったんです。鈴木くんの場合はド頭から説得力のある芝居をされていて、負けた感じがするなと……(笑)。
鈴木:アハハハ! でも勝負じゃないですから(笑)。
小林:そうなんだけどさ(笑)。役者として悔しさを感じましたよ。それくらい素敵です。
──小林さんとしては「唆るぜこれは」と。
小林:唆りまくり。100億万点です!
鈴木:嬉しい(笑)。一語一句全部書いて下さい(笑)。アフレコ現場では、皆さんが積み上げてきた熱量をすごく感じて。僕はキャストの皆さんのお芝居の中に、ただ飛び込めばいいんだなと思っていました。