「――お前の罰を疑え。」ミルグラム第二審、執行開始。「考察」が鍵となるDECO*27×山中拓也プロデュースの視聴者参加型楽曲プロジェクト『MILGRAM -ミルグラム-』のおすすめポイントと楽曲をご紹介!
『MILGRAM -ミルグラム-』キャラクター&第1審楽曲紹介
監獄の看守:エス(CV:天海由梨奈)
主人公であり、あなたの依代となる存在。記憶がなく、気づいたときには監獄『ミルグラム』の看守となっていた。特に己の出自に疑問も意思も持っておらず、ジャッカロープから聞かされるままに、日々看守としての役割を全うしている。エスは、囚人たちの犯した罪とその理由を解き明かし『赦す』『赦さない』を判断するため、彼らと触れ合っていく。
儚げで美しい容姿をしているが、性別は不明。
エス/第一審MV「アンダーカバー」
楽曲「アンダーカバー」のポイント
正体不明の監獄「ミルグラム」の看守であるエスの歌う、第一審のテーマソングと言える楽曲「アンダーカバー」。「すべてを知った 僕(あなた)はちゃんと 赦せるかな?」の歌詞は、プロジェクトに参加する私達に向けられているようです。
「アンダーカバー」のMVはエスの持つ「000」の数字が入った匣が開くところから始まりますが、これは一体何を意味しているのでしょうか?
監獄の案内役:ジャッカロープ(CV:福山潤)
ツノの生えた野うさぎ。アメリカのワイオミング州に棲息すると言われるUMAのはずだが、何故かエスと共に監獄の看守をしている。『ミルグラム』の案内役も務めており、エスに監獄のことや看守の仕事を教えてくれる存在。
人語を介し、おしゃべり好きでひょうきんな性格。だが、その声はエスにしか聞こえていないようだ。
囚人番号001:ハルカ(CV:堀江瞬)
常に伏し目がちの物静かな青年の囚人。最初はエスの問い掛けにも一言二言つれない言葉を返すだけ。面会を通して心を通わせることで、徐々に口数が増えていく。 会話が成立するようになると、彼の本来の気質である優しい性格が伺えるようになる。
気性はおとなしく、ミルグラムの環境にも不満の色は見せない。エスや他の囚人とも苦手なりにコミュニケーションをとるがどこかズレておりいまいち噛み合わない。
ハルカ/第一審MV「弱肉共食」
楽曲「弱肉共食」のポイント
イラストや写真でコラージュしたような世界で構成された、ハルカの囚人楽曲「弱肉共食」。ハルカの子供時代の記憶が大きく描写されているように見えますが……? いくつもの目がギョロッとハルカを見つめているような画に圧迫感を感じます。
サビで何度も同じ場面を繰り返しては目を覚ますシーンがありますが、ラストの子供のハルカ(?) に手をかけた場面ではスポットライトが最後までハルカを照らします。涙を流しながら笑うハルカの心情はどういったものなのでしょうか?
囚人番号002:ユノ(CV:相坂優歌)
清楚な見た目の女子高生の囚人。おっとりのんびりマイペースな性格の美少女。意外と空気が読め、周囲との軋轢を産まない器用さもある。すぐに金銭を要求する冗談を言うクセがある。人との距離の詰め方が早く、エスに対しても最初からかなりフレンドリー。
特別扱いを好み、贔屓されると素直に喜ぶ。誰のどんな話でもニコニコ聞いてくれるが、暑苦しい精神論のようなものは嫌い。
ユノ/第一審MV「アンビリカル」
楽曲「アンビリカル」のポイント
ユノの囚人楽曲「アンビリカル」では、ユノが誰かとデートをしているようなカットが多く映ります。女子高生のデート……にしては、車の助手席に乗っていたり、夜景の綺麗な場所で食事をしていたり、少し大人な雰囲気です。また、サビでは階段に高級そうなプレゼントが積まれている場面も。
この楽曲は螺旋階段と沢山の風船のモチーフが特徴的です。重なる2つの螺旋階段。崩れる螺旋階段。爪を立てて破裂させる風船と、そこから飛び出る小さな赤いハートの風船。これらは何かを表すメタファーなのかもしれません。
囚人番号003:フータ(CV:ランズベリー・アーサー)
意志の強そうなツリ眼が特徴の青年の囚人。ミルグラムの面々の中ではもっとも直情的で気性が荒い。正義感が強く、間違ったことに対しては強く反抗する。エスに対しても正当な権利を主張し、待遇の改善を要求してくる。
感情の起伏が激しく言葉も強いため誤解されがちだが悪人ではなくむしろ善人で小心者。
フータ/第一審MV「事変上等」
楽曲「事変上等」のポイント
フータの囚人楽曲「事変上等」は、SNSを利用して大人数で「悪いヤツ」を追い詰めるフータの行動を「パーティーを組んで敵を倒すゲーム」に見立てて描かれており、それはまるでゲーム感覚で他人の罪を裁く様を示すようです。本人は自分の行いを「正義」だと考えているみたいですが……。
「泣き出すまで裁きを下してやろうぜ」などといった歌詞からもその行為がエスカレートしている様子が分かります。「赦す」「赦さない」を決めるこのプロジェクトにおいて、フータのしている行動をどう捉えるかも今後の肝となっていきそうです。
囚人番号004:ムウ(CV:香里有佐)
日本人離れした透明感のある容姿の美少女の囚人。線の細い見た目に反して思ったことはハッキリというタイプで、ミルグラムという異常な状況に反抗している。エスに対して最初は強い警戒心を持っている。
ひとつひとつの所作には育ちの良さを感じさせ、おそらく裕福な家庭に産まれたであろうことを想像させる。そのせいかプライドが高く、他人と衝突するとすぐに涙ぐんでしまい弱音を吐きがち。
ムウ/第一審MV「アフターペイン」
楽曲「アフターペイン」のポイント
学校での場面が中心となるムウの囚人楽曲「アフターペイン」。同級生から辛い目に遭わされているムウの姿や、「私がいなくなれば 消えればよかったの」と自分を責めているような歌詞に思わず気の毒な気持ちを覚えます。
しかし私達が見ているのは切り取られた一部分。真相の全貌は明らかになっていません。砂時計は何の時間を指すのか? 「「ごめんなさい」が聞こえないよ?」の歌詞は誰が誰に向けているのか? そしてムウが追いかけた少女は一体何者なのか? 謎はまだまだ多く存在します。
囚人番号005:シドウ(CV:仲村宗悟)
長身で柔和な表情の男性の囚人。ミルグラムの中では比較的年長者ということもあり、冷静で落ち着きはらっており大抵のことでは動じない。
看守に対しても、あくまで年下の子供と認識しているようであやすように子ども扱いしている節がある。状況がわからないミルグラムの中においても、自分が囚われている現状に対しては納得済みであり自ら極刑を望んでいる。
シドウ/第一審MV「スローダウン」
楽曲「スローダウン」のポイント
シドウの囚人楽曲「スローダウン」で重要と思われるポイントは「どうか赦さないでくれ」という歌詞。赦されない罰を自ら望む理由とは? そして「赦さない」を選んでほしいと願うシドウからしたら、「赦す」を選ぶことが彼への本当の罰になるのでしょうか?
病院で人々に責められたり泣かれたりする白衣のシドウ、微笑みながらまるで手術のように花を剪定する私服のシドウ。2つの姿で場面が繰り広げられるMVには、枯れた花やザクロの実、散乱するカルテやタグなど意味深な要素が至るところに散りばめられています。
囚人番号006:マヒル(CV:岡咲美保)
良くしゃべり、良く笑う、太陽のような女性の囚人。誰に対しても分け隔てなく接し、献身的。女性陣最年長ながら純粋な性格で、嘘に騙されたりからかわれたりするが常にへらへら笑っている。彼女の存在がミルグラムの中で癒しになっている一面も。
面談でよくしゃべることになる看守に対しては特別な思いが芽生えており、普段の明るい表情とは違う寂しそうで大人びた表情を見せることも。
マヒル/第一審MV「愛なんですよ」
楽曲「愛なんですよ」のポイント
ファッション雑誌風にデザインされたMVが可愛らしいマヒルの囚人楽曲「愛なんですよ」ですが、気付くと違和感を感じる部分も……? DAY2・DAY3……とマヒルの16日間の日常が描かれていくのですが、その中で夏服と冬服が混在していたり季節や内容がちぐはぐな様子です。
また「愛なんですよ」で印象的なのは、マヒルが何かを捕まえようと飛び込んだ先で青い鳥の羽が舞い上がるシーン。マヒルは一体何を捕らえようとしたのでしょうか。ラストに目を見開くマヒルが何を目撃したのかも気になります。
囚人番号007:カズイ(CV:竹内良太)
ミルグラムの面々の中で最年長の中年男性の囚人。飄々としており、場を和ますための冗談を口にすることも多い。体格は長身でスマートながらも筋肉質。なにかしらの格闘技の経験があるらしい。
集団の中では柔和で楽天的な人物のように振る舞うが、看守との個別の面会ではまるで何かを観察するような目線でジッと睨みつけてくる得体のしれなさがある。
カズイ/第一審MV「half」
楽曲「half」のポイント
劇場が舞台となっているカズイの囚人楽曲「half」。ステージ上には夫婦生活を送るカズイと、別の女性とバーで飲むカズイの姿が。さらに場面が切り替わるとカズイは仮面を被り、あたかも様々な役を演じるように歌い踊ります。
歌詞にもある「嘘」というキーワード。それはカズイのこれまでの生活の中にあったものなのか、それとも私達が見ているこのMVにも含まれているものなのか? 最年長のカズイならではの一筋縄ではいかない駆け引きを感じさせられます。
囚人番号008:アマネ(CV:田中美海)
ミルグラムの中で最年少の少女の囚人。年齢の割に大人びた性格をしており、冷静で礼儀正しい。常に薄く笑みをたたえており、ミルグラムという異常な状況に動揺するそぶりすら見せない。
囚人たちの中で起こる諍いの中でも端っこにちょこんと座り参加しようとする意志はあまりない。大人びた言動とは裏腹に神様の存在を強く信じていたりと子供らしいピュアさがうかがえる。
アマネ/第一審MV「おまじない」
楽曲「おまじない」のポイント
アマネの囚人楽曲「おまじない」は、4人のロボット達が歌や教養をアマネに教えるという、子供向けの教育番組のようにコミカルなテイストのMVになっています。しかし、箱いっぱいに大金が溢れる場面などポップテーマにあまり似つかわしくないようなシーンも……。
怪我をした動物の友達を手当するアマネを見つけたロボットが、アマネに厳しい罰を下すシーンはとても異色な雰囲気です。「いい子」と「わるい子」を決める価値観がアマネの中でどういったものになっているのか、看守はそれとどう向き合っていくべきなのかも今後のポイントになりそうです。
囚人番号009:ミコト(CV:花江夏樹)
中肉中背の一般男性。クセが強めなミルグラムの面々にいつも戸惑ってばかりの常識人。常識人なりに常に状況に対して順応しようとしている。自分の罪を認識している他のメンバーとは違い、自分が何を犯して囚われているのかが全く分かっていない。何かの手違いで混ざってしまったのだと信じて疑わない。
夜中になってもミコトの監獄からは物音がするため、いつ寝ているのかがわからないと囚人の間で話題。
ミコト/第一審MV「MeMe」
楽曲「MeMe」のポイント
冒頭から不穏な空気の漂うミコトの囚人楽曲「MeMe」。MVでは過激な暴力や血に塗れた犯行を隠そうともしていません。他の囚人楽曲に比べて直接的な描写の多い「MeMe」。その中で推測されるのは、「ミコトの中に2つの人格がある」ことです。
歌詞にも「ボク」と「僕」の2つが存在していることや、鏡に映る違う表情のミコトの姿がその疑惑を思い起こさせますが……? 別の人格が犯した罪だとしたら、自覚のない人格は罰されるべきなのでしょうか? MVに出てくるタロットカードの数々にもどんな意味が込められているのか要注目です。
囚人番号010:コトコ(CV:愛美)
切れ長の目が特徴の容姿も性格もクールな女性。長身でモデル体型。ゆるい性格の人間が多いミルグラム女性陣の中で、珍しく論理的で理性的。頭の回転が早く、弁も立つ。
見た目や言動のせいで一見冷たく見えるが、歯に衣着せない性格なだけで悪意はない。エスよりもミルグラムの面々を観察している節があり情報交換を持ちかけてくることもある。
コトコ/第一審MV「HARROW」
楽曲「HARROW」のポイント
コトコの囚人楽曲「HARROW」では、様々な事件の犯人を追うコトコの姿が描かれています。弱き者を救うという賞賛されるべき行いをしているようですが、犯人を追い詰めて笑みを浮かべたり、「正しさに溺れていたい」という歌詞など気になる点も。
大人数で悪を裁いたフータとはまた違ったコトコの正義の執行の形。囚人たちそれぞれのスタンスの違いを照らし合わせるのも、彼女たちを理解するのに必要な方法かもしれません。