本当の秋弘は、兄弟への深い愛を持った誰よりも心の優しい青年――夏アニメ『オリエント』「淡路島激闘編」島津秋弘役・内山昂輝さん&島津春久役・河西健吾さんインタビュー
第22話で明らかになった島津武士団の秘密
――第22話は秋弘と春久の関係にスポットが当たったエピソードでした。台本を読まれたときの感想を教えてください。
内山:これまでずっと違和感のあった島津武士団の人たちの言動の理由が、一気に理解できる回だったと思います。兄弟でまとまっているはずなのに秋弘だけが一匹狼に見えた理由とか、兄弟全員が秋弘に対してだけ妙に気をつかう理由とか、彼らの複雑な事情を知ることができます。
河西:第21話で、春久が秋弘に「おまえにはもうついていけない」と決別するような言葉を口にしていますが、それでも春久の中には捨てきれない兄弟の情がまだあったと思うんです。また秋弘も、春久たち兄弟との思い出の品である陣駒を大切に持っていたことがわかって。お互いを思いやる気持ちが早く通じ合えばよいなと思いながら、第22話を読み進めていました。
――互いの本心を言葉で伝え合うのではなく、陣駒などの大切な思い出を通して知るのは、長く人生を共有している2人ならではですよね。
河西:そうですね。とくに春久は秋弘の心を誤解していたので、誤解が解けたときの気持ちの反動は大きかったのではないかと。だからこそ命がけで、秋弘を助けに向うことができたのだと思います。
――第22話のアフレコはどうでしたか?
内山:秋弘は第22話で過去が描かれた結果、彼の本心も明らかになりました。なのでこれまでのミステリアスな雰囲気は意識せず、秋弘の人間臭い部分や一切見せてこなかった弱さが視聴者の方に伝わるように心がけました。第22話とそれまでのエピソードで秋弘にギャップができるように狙っていたので、雰囲気を変えて演じられたと思います。
河西:先程も話しましたが、秋弘に対して、ぶつける言葉はキツくてもギリギリのラインで「嫌いにはなれない」という感情を含ませることを意識しながら演じました。また第22話では秋弘と春久の父親が登場し、複雑な親子関係も描かれています。特に父親と春久のセリフが被るシーンでは、父親の意思に春久自身が縛られていることを表現するため、春久の言葉自体にも父親らしさを含めています。
内山:春久は秋弘だけでなく、父親との確執も根が深そうですね。
河西:父親と同じ言葉を口にしてしまったことに驚く春久を見ても、いろいろと考えさせられますよね。島津家の当主の子息であること、長男であること、赤刀武士ではないことへの劣等感などなど……。そういった様々な心情を抑え込もうとしているうちに、秋弘を気にかける余裕もなくなってしまったんじゃないかな。
――演じていて印象的だったセリフを教えてください。
内山:少年時代の秋弘が、「島津武士団を率いるための力とか…どうでもいいんです。赤刀武士の力とか…いらないですよ! 欲しいやつがいたら、いくらでもあげますよ!」と、思わず本心を春久に伝えてしまうセリフですね。誰よりもその力が欲しいのに手に入らない春久に向けて言ってしまうなんて、とても悲劇的なシチュエーションだと思いました。
河西:秋弘に春久を傷つける意図は全くないことがわかるだけに、より辛いセリフになっていますよね。
内山:秋弘は秋弘で、リーダーは春久であるべきだと強く思っていましたから。望んでいないものを持たされて辛かったんだろうなと。それゆえに、兄弟関係を決定的に変えてしまう一言になったと思います。
――河西さんはいかがですか?
河西:ひとつは先程話題に上げた春久と父親のセリフが被る「生まれ持った役目なんだから!」ですね。もうひとつは第22話の終盤、武蔵の「いいな、兄弟って」というセリフに春久が返した、「いいことばかりではないがな。兄弟だから仕方ないんだ」です。この「仕方ない」という言葉は、春久と秋弘の関係が修復した今となっては、すごく前向きに感じられます。いろいろあったけれど、全部ひっくるめて「俺たちはこれからもずっと兄弟だ」という気持ちの表れなのかなと思っています。
――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
河西:ここまで『オリエント』をご視聴くださっているファンの方々は、絆を取り戻した島津家のみんなが今後どのように描かれるのか気になると思います。ぜひアニメを最後までご覧いただき、秋弘や春久たちの戦いの行方を見届けてください。そして原作マンガも、もちろんまだまだ続いております。驚き満載の展開になっているので(笑)、アニメを見終えたら、原作マンガも手にとっていただければ嬉しいです。これからも『オリエント』をよろしくお願いいたします。
内山:第22話で武蔵が島津家兄弟の間を取り持ってくれたことで、お互いのモヤモヤが解消され、さらに秋弘が八岐大蛇の角を折ることにも成功しました。当初の目的を達成した秋弘ですが、これからは春久たちと新しい関係を築き、新しい島津武士団を作っていくのだろうと思います。僕も彼らのこれからの人生が楽しみなので、ファンの方々も一緒に見守っていただけたらと思います。秋弘たちの“未来”にご期待ください。
TVアニメ『オリエント』作品情報
放送情報
第2クール淡路島激闘編 好評放送中‼
【テレビ東京】毎週月曜25:30
【BSテレ東】毎週木曜24:30
【AT-X】毎週火曜23:00
※AT-X リピート放送:毎週木曜11:00/毎週月曜17:00 ※放送日時は変更になる場合がございます
配信情報
第2クール淡路島激闘編がdTV・アニメタイムズ・Huluにて毎週月曜26:00~ 先行配信決定!
ほか見放題/都度課金サービスでも 毎週金曜24:00~ 随時配信スタート!
第1クール安芸旅立ち編は下記サイトにて好評配信中!
■見放題配信
dTV
アニメタイムズ
Hulu
アニメ放題
U-NEXT
FOD
バンダイチャンネル
TELASA(見放題プラン)
J:COMオンデマンドメガパック"
スマートパスプレミアム
milplus 見放題パック
ABEMA
ひかりTV
Disney+
ABEMA
dアニメストア
■都度課金
Rakuten TV
DMM.com
ビデオマーケット
GYAO!ストア
music.jp
ニコニコチャンネル
HAPPY!動画
MOVIE FULL
クランクイン!ビデオ
TELASA(レンタル)
J:COMオンデマンド
milplus
■その他
GYAO!
ABEMA
イントロダクション
別冊少年マガジンで大好評連載中!!
「マギ」の大高忍による、最新作が待望のアニメ化!!
鬼神の襲来により、日ノ本の覇権は“人”から“鬼”へと移った。
人々が鬼による支配を受け入れ、“武士”だけが戦い続ける動乱の時代に、武蔵と小次郎は“最強の武士団”結成の夢を誓い、鬼退治に挑む!
武蔵役・内田雄馬、小次郎役・斉藤壮馬ら豪華キャスト出演!
“ネオ戦国”の世を舞台に繰り広げられる、王道バトルアクションが開幕!!
第2クール淡路島激闘編 あらすじ
淡路島激闘編、ここに開幕――!
鬼神の襲来により、人ではなく“鬼”が覇権を握る日ノ本。“最強の武士団”結成を誓い、故郷を飛び出した武蔵と鐘巻小次郎は旅の途中で出会った服部つぐみと3人で「鐘巻武士団」を結成。鬼を倒す唯一の武器である「鬼鉄刀」を手に入れ、夢への一歩を踏み出した。
そして播磨で、武蔵たちは上杉竜臣率いる大武士団「上杉武士団」と出会う。彼らの目的は、淡路島を飲み込んだ巨大鬼神“砲戦竜八岐大蛇”の討伐。そこには武田尚虎率いる「武田武士団」や武蔵と同年代の武士である島津秋弘や尼子勝巳たちどこか浮世離れした人見知りの姫・猿渡みちるの姿もあった。さまざまな思惑が渦巻くなかで、武蔵たちも鬼神退治に参戦する。
対する八岐大蛇は、“一度も傷ついたことがない”鉄壁の鬼神。武蔵たちの新たな闘いは、いまだかつてないほど苛烈を極めようとしていた――。
スタッフ
原作:大高 忍(別冊少年マガジン連載/講談社)
監督:柳沢テツヤ
シリーズ構成:國澤真理子
キャラクターデザイン:岸田隆宏、松本文男
総作画監督:松本文男、崎本さゆり
アクション監修:須賀重行
プロップデザイン:きむらひでふみ
色彩設計:舩橋美香
美術設定:浅見由一
美術監督:坂上裕文
撮影監督:間中秀典
編集:山岸歩奈美(REAL-T)
音響監督:納谷僚介
音響制作:スタジオマウス
音楽:深澤秀行
アニメーション制作:A・C・G・T
製作:「オリエント」製作委員会
◆第1クール安芸旅立ち編 テーマ
OPテーマ:Da-iCE「Break out」
EDテーマ:羽多野 渉「ナニイロ」
◆第2クール淡路島激闘編 テーマ
OPテーマ:花村想太 & Lil' Fang「Break it down
EDテーマ:梶原岳人「色違いの糸束」
キャスト
武蔵:内田雄馬
鐘巻小次郎:斉藤壮馬
服部つぐみ:高橋李依
猿渡みちる:安野希世乃
武田尚虎:日野聡
真田青志:石谷春貴
山本春雷:大西沙織
上杉竜臣:前野智昭
直江兼竜:花江夏樹
宇佐美黒子:日笠陽子
甘粕政紀:中島ヨシキ
島津秋弘:内山昂輝
尼子勝巳:梶原岳人
野口雉之介:榊原優希
犬飼四郎:下野紘
犬川静六:新垣 樽助
犬田八咫郎:杉田智和
鐘巻自斎:小西克幸
黒曜の女神:桑島法子