惹かれ合う武蔵とみちる。すごくストレートな“恋に落ちるステップ”――夏アニメ『オリエント』「淡路島激闘編」武蔵役・内田雄馬さん&猿渡みちる役・安野希世乃さんインタビュー
戦国バトルアクション”の名に恥じない淡路島激闘編の最大級バトルが描かれます!
――武蔵の何気ないひと言がみちるの心を掴むシーンでいえば、第15話で刀気を繋ぐ練習をするなか「みちるとなら繋がれそうな気もする」というセリフも印象的でした。
内田:他意のないひと言ではありますが、武蔵なりにみちるのことを大切に思っているからこそ出てきたセリフだと思います。というのも、武蔵は誰よりも思いやりが深い人間なんです。場の空気に敏感なのも、人間関係の構築にあれこれ悩むのも、「仲よくなりたい」「他者とちゃんと繋がりたい」という欲求の結果だと思います。そしてみちるからは、自分に対して心を開いてくれていること、好意的に思ってくれていることがたくさん伝わってきている。だからその思いに応えたいし、返したい。その気持ちの現れが「繋がれそうな気がする」というセリフなのかなと。結果としてみちるが欲しかった言葉ではありましたが、武蔵にとっても飾ることない本心だと思います。
安野:今のお話の流れで、もうひとつ印象的なシーンがあって。第23話で描かれたみちるの精神世界で、子供姿のみちるが子供姿の武蔵の胸を見て「あなたの心にも……大きなが穴が開いているのね」と口にするシーンです。このセリフを目にしたときに、武蔵の言葉がみちるに刺さる理由を理解できたんですね。
内田:わかります。2人は似た者同士だったんですよね。似ていたから気づけることがあって、わかり合えたと。
安野:そうなんです。そして、世界中に自分と同じ孤独を抱えている人がいることを知って、みちるはすごく安心したのだと思います。もちろん「家族に嫌われた穴は家族じゃない人では埋められない」と口にしているように、みちるが自立するためには八咫郎との対峙が不可欠です。ただ、孤独に耐える勇気がなかった。でも武蔵と出会い、ひとりじゃないことを知ったことで、八咫郎と向き合う強さを持つことができたんです。これがもし、みちるに空いた穴を武蔵がひょいっと埋めてしまおうものなら、すごくありきたりな恋物語になってしまっただろうなと思って。改めて、大高(忍)先生がキャラクターとすごく丁寧に向き合ってらっしゃることを強く感じました。
――八咫郎についてはどんな印象を持っていますか?
安野:みちると八咫郎の関係はちらほらお話しましたが、客観的に八咫郎を見ると、彼自身もみちると同じ「欠けたものを追い求め続けたひとり」なのかなと思います。現在、八岐大蛇を取り込んで最強の存在になっていますが、そもそも最強を求める思いの強さが狂気じみていますよね。最強になるためなら娘たちをいくらでも使い捨てるし、それを当然のことだと考えています。その執拗な姿は、八咫郎に認めてもらおうともがくみちるの姿とも重なるんですよね。また第24話のネタバレになってしまうので詳細はお話できないのですが、八咫郎が最強を求めた背景にも悲しい過去があるようで……。第24話では、似た者同士でもあるみちると八咫郎が本音でぶつかり合うので、ぜひご視聴いただきたいです。
――内田さんはいかがですか?
内田:あくまで僕の推測ですが、八咫郎は寂しかったのだと思います。彼が求める「最強」って、ある意味で他者を必要としない存在なんじゃないかな。つまり、自分ひとり、孤高でいられる存在に八咫郎はなりたかった。そうなることで、自分だけでは埋められない“寂しさ”などの感情を吹き飛ばそうとしたのではないでしょうか。僕も安野さんがおっしゃるとおり、八咫郎とみちるは似ていると思います。同時にそんな2人の決定的な違いは、自分を認めてくれる人、みちるにとって武蔵のような存在が八咫郎にはいなかったことかなと。
安野:みちると八咫郎が親子で、そこに愛情という深い思いが絡んでくるだけに、とても難しいお話ですよね。とはいえ第23話で、みちるは自分の胸に空いた穴をしっかり認めることができたので、きっと八咫郎とも正面から向き合えると思います。
――最後に、最終話となる第24話に向けてのメッセージをお願いします。
安野:『オリエント』のアフレコは少人数で行われていて、私は内田さんとお父様(八咫郎役・杉田智和さん)とご一緒させていただきました。現場では内田さんが武蔵みたいに率先して空気を明るくしてくれたので、シリアスな展開が続いたみちるの姿に気持ちが沈むことなく真摯に演じることできました。また今回のインタビューではみちるにとって武蔵がどんな存在だったかをメインにお話してきましたが、第24話ではその集大成が丁寧に描かれます。すごく、すごく感動的なエピソードになっていますので、ぜひ2人の行く末を見守ってください。
内田:淡路島激闘編は新登場のキャラクターも多く、バトルも目白押しで、まさに怒涛の展開だったと思います。それもあと1話となるとすごく名残惜しいですが……第24話では“戦国バトルアクション”の名に恥じない淡路島激闘編の最大級バトルが描かれます! 八岐大蛇の力を取り込んだ八咫郎vs「黒曜の女神」の力に目覚めた武蔵。彼らの規格外のバトルを存分にお楽しみください。そして武蔵やみちる、(島津)秋弘や(尼子)勝巳など、淡路島激闘編を通して大きく成長した若者たちの姿にも注目ですよ。ぜひ最後の最後まで、『オリエント』の応援をよろしくお願いします!!
TVアニメ『オリエント』作品情報
放送情報
第2クール淡路島激闘編 ついに最終回!
<第24話放送>
【テレビ東京】9月26日(月)25:30~
【BSテレ東】9月29日(木)24:30~
【AT-X】9月27日(火)23:00~
※AT-X リピート放送:毎週木曜11:00/毎週月曜17:00 ※放送日時は変更になる場合がございます
配信情報
第2クール淡路島激闘編がdTV・アニメタイムズ・Huluにて毎週月曜26:00~ 先行配信決定!
ほか見放題/都度課金サービスでも 毎週金曜24:00~ 随時配信スタート!
第1クール安芸旅立ち編は下記サイトにて好評配信中!
■見放題配信
dTV
アニメタイムズ
Hulu
アニメ放題
U-NEXT
FOD
バンダイチャンネル
TELASA(見放題プラン)
J:COMオンデマンドメガパック"
スマートパスプレミアム
milplus 見放題パック
ABEMA
ひかりTV
Disney+
ABEMA
dアニメストア
■都度課金
Rakuten TV
DMM.com
ビデオマーケット
GYAO!ストア
music.jp
ニコニコチャンネル
HAPPY!動画
MOVIE FULL
クランクイン!ビデオ
TELASA(レンタル)
J:COMオンデマンド
milplus
■その他
GYAO!
ABEMA
イントロダクション
別冊少年マガジンで大好評連載中!!
「マギ」の大高忍による、最新作が待望のアニメ化!!
鬼神の襲来により、日ノ本の覇権は“人”から“鬼”へと移った。
人々が鬼による支配を受け入れ、“武士”だけが戦い続ける動乱の時代に、武蔵と小次郎は“最強の武士団”結成の夢を誓い、鬼退治に挑む!
武蔵役・内田雄馬、小次郎役・斉藤壮馬ら豪華キャスト出演!
“ネオ戦国”の世を舞台に繰り広げられる、王道バトルアクションが開幕!!
第2クール淡路島激闘編 あらすじ
淡路島激闘編、ここに開幕――!
鬼神の襲来により、人ではなく“鬼”が覇権を握る日ノ本。“最強の武士団”結成を誓い、故郷を飛び出した武蔵と鐘巻小次郎は旅の途中で出会った服部つぐみと3人で「鐘巻武士団」を結成。鬼を倒す唯一の武器である「鬼鉄刀」を手に入れ、夢への一歩を踏み出した。
そして播磨で、武蔵たちは上杉竜臣率いる大武士団「上杉武士団」と出会う。彼らの目的は、淡路島を飲み込んだ巨大鬼神“砲戦竜八岐大蛇”の討伐。そこには武田尚虎率いる「武田武士団」や武蔵と同年代の武士である島津秋弘や尼子勝巳たちどこか浮世離れした人見知りの姫・猿渡みちるの姿もあった。さまざまな思惑が渦巻くなかで、武蔵たちも鬼神退治に参戦する。
対する八岐大蛇は、“一度も傷ついたことがない”鉄壁の鬼神。武蔵たちの新たな闘いは、いまだかつてないほど苛烈を極めようとしていた――。
スタッフ
原作:大高 忍(別冊少年マガジン連載/講談社)
監督:柳沢テツヤ
シリーズ構成:國澤真理子
キャラクターデザイン:岸田隆宏、松本文男
総作画監督:松本文男、崎本さゆり
アクション監修:須賀重行
プロップデザイン:きむらひでふみ
色彩設計:舩橋美香
美術設定:浅見由一
美術監督:坂上裕文
撮影監督:間中秀典
編集:山岸歩奈美(REAL-T)
音響監督:納谷僚介
音響制作:スタジオマウス
音楽:深澤秀行
アニメーション制作:A・C・G・T
製作:「オリエント」製作委員会
◆第1クール安芸旅立ち編 テーマ
OPテーマ:Da-iCE「Break out」
EDテーマ:羽多野 渉「ナニイロ」
◆第2クール淡路島激闘編 テーマ
OPテーマ:花村想太 & Lil' Fang「Break it down
EDテーマ:梶原岳人「色違いの糸束」
キャスト
武蔵:内田雄馬
鐘巻小次郎:斉藤壮馬
服部つぐみ:高橋李依
猿渡みちる:安野希世乃
武田尚虎:日野聡
真田青志:石谷春貴
山本春雷:大西沙織
上杉竜臣:前野智昭
直江兼竜:花江夏樹
宇佐美黒子:日笠陽子
甘粕政紀:中島ヨシキ
島津秋弘:内山昂輝
尼子勝巳:梶原岳人
野口雉之介:榊原優希
犬飼四郎:下野紘
犬川静六:新垣 樽助
犬田八咫郎:杉田智和
鐘巻自斎:小西克幸
黒曜の女神:桑島法子