「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」 に向けた連載スタート! 初回はキュアプレシャス/和実ゆい役の菱川花菜さんが登場!「ライブでは10,000キロカロリーパンチで!」
菱川さんのお母さんが「スマイルメニュー◎」を聴いて涙
──「スマイルメニュー◎」でお好きな歌詞はありましたか?
菱川:<はらペコってヘニャンて パワー出ない時はやっぱごはん>という歌詞を見たときに「ゆいちゃん爆発してるな!」って思いました(笑)。
曲の技術的なことはわからないんですけど、2番の入り口なのでメロディやリズムが少し変わっていて。いつも巻き戻して聴いてしまうくらい好きなところです。エネルギーにあふれていて聴いていると元気が出ます。
──ご自身でもよく聴かれているんですか?
菱川:はい、買いました!
──買ったんですか!?
菱川:あっ、CDはいただいたんです! でも、スマホで聴きたかったので配信を買ってしまいました(笑)。CDは家族で聴きました。(スタッフに向かって)CDありがとうございます!
スタッフ陣:こちらこそありがとうございます!
菱川:でも母もCDを買っていました。母は「スマイルメニュー◎」を聴きながら泣いていました。なんで泣いてるかはあえて聞かなかったんですけど(笑)。すごく泣いてくれていて嬉しいなと思いました。
──菱川さんのお母さまはきっと特別な気持ちがあると思うんですけど、一ファンの私たちも、グッとくるものがあるなあと。
菱川:全曲聴かせていただきましたが、どの曲にもそれぞれ大切なものがあって。共感できる言葉があったり、誰かのために戦ってるんだなっていうのが分かったり……ぜひ皆さん、歌詞にも注目して欲しいです。
──<シェアしたいハシャぐココロで>など、カタカナも効果的に使われていますよね。歌詞を改めて見ながら聴いてもらいたいですね。
菱川:そうですね! カタカナと言えば、私「キズナ♡スペシャリティ」も大好きなんです! すごく素敵な曲なので今日も聴きながら歩いてきました。
──キュアプレシャス(CV:菱川花菜)・キュアスパイシー(CV:清水理沙)・キュアヤムヤム(CV:井口裕香)・キュアフィナーレ(CV:茅野愛衣)による「キズナ♡スペシャリティ」も文字通りスペシャルな曲ですよね。後ほどゆっくりお話をおうかがいできたらと思うのですが、他に好きな曲や気になっている曲はありますか?
菱川:ん〜ん〜……(長考して)全部なんですけど、プリキュアシンガーの3人が歌われている「Welcome to Delicious Party」(佐々木李子・Machico・吉武千颯名義)は心にグッときましたね。
「スマイルメニュー◎」と「キズナ♡スペシャリティ」は、ゆいとキュアプレシャスに分かれて歌いましたが、「Welcome to Delicious Party」は、どちらのモードも入っているように感じました。
可愛くて、強くて、かっこいい。ゆいたちの「絶対にみんなの笑顔を守る」という強さが歌声に乗っていて、グッとくるものがありました。こんなに『デパプリ』らしい曲はないんじゃないかって。あと、マリちゃんの「アリノママGLORIOUS」もすごく好きです!
──マリちゃんの曲、良いですよね!!
菱川:そうなんです! すっごく素敵な曲で、包み込んでくれるような歌声で。聴いた時に泣いてしまいました。マリちゃんってみんなのお母さんなんだなあって。
みんなのことを対等に見ているんですけど、でも一歩引いて見守ってくれているんですよね。曲を聴いて、マリちゃんに会いたくなってしまいました!
「キズナ♡スペシャリティ」のレコーディング秘話
──ではプリキュア4人で歌った「キズナ♡スペシャリティ」について教えて下さい。曲をもらった時は、どのような印象がありましたか?
菱川:歌詞を見たときは「楽しい曲なのかな」と思っていたんです。タイトルにもハートがついていますし。でも実際に歌ってみたらまた違う印象がありました。
特にラスサビ前の少し静かになるところは、今までの『デパプリ』の幸せを噛みしめるような、少し切ない雰囲気もあって。楽しくて「幸せでたまらない」という思いが詰まってるんですけど、切なさもある曲だなと思いました。
完成した曲を聴いた時、感動してうるっときました。言葉にならなかったです。
──キュアプレシャスの<ホラ、キミに届くおいしいの中の たくさんのストーリーめぐりめぐって ここにあるって 奇跡みたいだよ>というパート、胸を打つものがありました。
菱川:2番の最初のところですね! 聴いたときに「あ、プレシャスだ!」って思ったんです。自分の声じゃないみたいって。感動しました。
──へえ! アニメの声を聞く時とはまた違うものがあるのでしょうか。
菱川:アニメのアフレコのときは、「力まずに、日常会話として台詞を読むこと」を心がけているんです。深澤シリーズディレクターに教えてもらいました。
ただ、歌の場合は4分に全てを込めなければいけないので、ちょっと力を込めて、いつもと違う言い方をしたんです。
特に「キズナ♡スペシャリティ」は、キュアプレシャスとして歌ったので、いつもの優しいゆいというより、「助けたい」「取り戻したい」「誰かのためを思って」ということを意識しました。
──レコーディングにあたって、菱川さん自身がプレシャスに変身したんですね。
菱川:本当にそのイメージでした! レコーディングの時も……この子(ネームプレートにあるうちのひとつのキュアプレシャスのマスコット)を持っていってたんです。
──レコーディングの時に、キュアプレシャスが見守ってくれてたんですね!
菱川:はい。楽譜の横に置いていたんです。ただなかなか安定せず落ちそうになっちゃって。そしたらスタッフの方がクリップを持ってきてくれました。「カメラで見られていたんだ!」って恥ずかしかったです(笑)。
歌いながら「もっとうまく歌わなきゃ」って思ってしまう瞬間があって。そういう時に「ちょっと自分(の色の歌声)が出ちゃいそうだな」と。
でもパッと横を見るとキュアプレシャスがいてくれたので。「そうだ、私はキュアプレシャスだ」って切り替えることができました。心強かったです。他に手紙もクリップで止めていました。
──手紙ですか?
菱川:はい。安見 香さん(東映アニメーションプロデューサー)からいただいたお手紙を挟んでいました。放送が中止になってしまった時にお手紙の交換をしていたんです。それを見て「よし!」と。
──手紙のやりとりというのが素敵ですね。
菱川:井口さんや清水さん、茅野さんが色紙やお手紙くれるんです!家に帰って隅々まで読んで、宝箱に入れています。
──お手紙を交換するようになったきっかけってなんだったんでしょう?
菱川:井口さんたちから最初にもらったことがきっかけでした。それで「すごく素敵だな」と思って、私も真似っ子して送るようになったんです。
色紙は私から提案することもあります。誕生日のときはプレゼントに添えて「大好きです!」って手紙を送っています(笑)。
清水さん、井口さんには大学受験の前にもお手紙をいただいて、それにすごく励まされたんです。実際に受験会場にも持っていきました。心強かったです。
──どんなお守りよりも心強いですね。
菱川:はい! 合格後もお祝いやお手紙をいただいて。すごく嬉しかったです。
──手紙やキュアプレシャスのマスコットは「スマイルメニュー◎」のレコーディング時にも置かれていたんです?
菱川:はい。置いていました。そのおかげで思いを歌声に乗せることができました!
──個人的に気になっていたんですが「スマイルメニュー◎」は二重丸が、そして「キズナ♡スペシャリティ」にはハートがついてて。そのタイトルもなんだか可愛いなって。
菱川:たしかに! 「スマイルメニュー◎」の二重丸はおむすびだと思いこんでいたんですけど、(音楽プロデューサーを見て)正解って……。
音楽プロデューサー・井上:歌詞を書かれたこだまさおり先生の中で「和実ゆいはほっぺたに二重丸を浮かべているようなキャラクターだな」という印象があったそうなんです。
そのやりとりをしていたときに、「おむすびの中に入っている梅干しのようにも見えますね」と言ったらこだま先生が「新しいね」と。だからダブルミーニングになっているというか。おむすびという解釈も合ってると思いますよ。
菱川:「スマイルメニュー◎」ってそういう意味だったんですね! 二重丸なので、100点の笑顔って意味もあるのかなって思いました。そしたらライブのときにほっぺたに(手で丸を作って)これができますね! やってみようかな……。
──ライブに向けて、イメージトレーニングはされているんです?
菱川:ライブも初めてなので、体力をつけないとなと思って走りはじめています。体力をつけてみんなの前でずっと笑顔でいられたらなと思っています。体力が有り余ることがないように、カロリーをいっぱい消費できるように全部出しきりたいです!
──ランニングは順調ですか?
菱川:最初はウォーキングからスタートしたんです。妹と走ってるんですけど、先週は隣の駅まで走りました! 疲れました(笑)。1話でゆいがサッカーボールを蹴りながら笑顔で走っているのを見て「すごいな」って。
──ゆいはスポーツも得意ですものね。
菱川:ゆいはなんでもできちゃう子なので。だからライブで疲れ果てた姿を見せたら、子どもたちが「ゆいちゃんじゃない!」って思ってしまうかもしれないなって。だからゆいと同じくらい体力つけたいなと思っています!
──ライブ当日はきっと元気が炸裂していますね。その気合いを数字で表すとしたら、一体何キロカロリーパンチになるのでしょうか?
菱川:数字の最後までいってしまいそうです(笑)。
──那由他パンチ、不可思議パンチとか無量大数パンチ……とかってことですか?(笑)
菱川:那由他パンチ(笑)。そしたら10,000キロカロリーパンチにしておきます!
──10,000キロカロリーパンチ! 受け取る側もたくさんエネルギーをためていかないとですね!
菱川:そうしていただけたら嬉しいです! 『デリシャスパーティ♡プリキュア ドリームステージ』のダンスシーンの時に、子どもたちがダンスを踊ったり、ペンライトをつけたりしていて。
「みんな覚えてくれているんだな」とすごく感動したんですけど、それと同時に「負けてられない!」って思いました。「この子たちと一緒に楽しまなきゃ!」って。
──余談なんですけど、先日歩いているとき、女の子たちが「1000キロカロリーパンチ!」「ピリッtoサンドプレス!」と言い合っているのを見かけて、なんだかグッときてしまいました。
菱川:え〜! そうだったんですね! お話を聞くだけで嬉しくて泣いてしまいそうです。私の友達の妹さんはブンドル団のマネをしていました(笑)。
──そっちを(笑)。でも「ブンドルブンドルー!」は思わず言いたくなってしまいますよね。
菱川:言いたくなっちゃいますよね(笑)。でも嬉しかったです、見てくれているんだなぁって。