「昔の自分にこの曲を聴かせてあげたいです!」──『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』を彩る主題歌「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」をプリキュアシリーズ初参戦となる後本萌葉さんが表情豊かに歌唱!
プリキュアシリーズの映画最新作『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』が、9月23日に公開されます。
本作は、おいしーなタウンに突如現れたお子さまランチのテーマパーク・ドリーミアが舞台。食べ放題、遊び放題のまさに夢のような空間のドリーミアですが、そこには何か秘密が隠されているみたいで……?
物語を彩るのは、後本萌葉さんが歌う主題歌「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」です。
「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」は、第一章〜第三章で紡がれる8分超えの壮大なナンバー。全体的にメルヘンでキュートでありながら、無邪気に、時にはダークにと、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのように、くるくると変わっていく表情が魅力のひとつです。9月21日(水)には、本曲をタイトルとした主題歌シングルが発売されます。
また、後本さんは「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」全公演に出演されることも決まっています。ライブについての詳しいお話は【リレーインタビュー】で後日公開される予定です。
プリキュアシリーズの大ファンだったという後本さん。初めての楽曲リリースに、初めてのライブ。「ワクワクしています!」と、その想いをたっぷりと語ってくれた後本さんの記念すべき初インタビューをどうぞお楽しみください!
初めて見たアニメがプリキュアだった
──まずは、プリキュア主題歌シンガーに抜擢されたときのお気持ちを教えて下さい。
後本萌葉さん(以下、後本):小さなころからプリキュアシリーズが大好きだったので、「決まりました!」とお話うかがった時には夢のような感覚でした。本当に嬉しかったです!
──小さい頃にご覧になられていたシリーズというと?
後本:初代から見ていました! 幼少期はプリキュアしか見てなかったです。小さいころから大好きでした。
──初代ですか! 後本さんは(インタビュー現在)19歳とプリキュアシリーズと同じ年ですよね。
後本:そうです! 私が生まれた年に『ふたりはプリキュア』がはじまったんですけど、物心がついたときに遡って見ていました。リアルタイムで見ていたのは、『Yes!プリキュア5』です。3歳のくらいだったと思います。
中学生の彼女たちはすごくお姉さんに見えていましたし、お姉さんたちが勇敢に戦う姿に惹かれるものがありました。幼稚園のアルバムを見たら、「将来の夢」に「キュアドリーム」と書いてありました(笑)。
──別の形で、後本さんの夢が叶いましたね!
後本:はい! こういう形で関わらせていただけることができて、本当に嬉しいです!
──親御さんも喜ばれたのではないでしょうか。
後本:驚いていました! 母は私の活動をいちばん応援してくれているんです。「決まったよ」と言ったときに、3秒くらい時が止まっていて(笑)。それくらい、本当に喜んでくれていました。
──後本さん自身もそういったご反応だったんです?
後本:そうですね(笑)。何を言われたのか一瞬わからないくらい驚いていました。
──声優を目指したきっかけもプリキュアの存在が大きかったのでしょうか。
後本:原点です! 最初に見たアニメだったので、声優を目指す上での夢のひとつでした。
──プリキュアシリーズの思い出について、もう少しおうかがいさせてください。後本さんが特にお好きなシリーズというといかがでしょうか?
後本:『スマイルプリキュア』です! カラフルさが「かわいいな」って思いました。
──これまでのシリーズの中で、影響を受けたというお話はありますか?
後本:いろいろなものに影響されていると思うのですが、特に『ハートキャッチプリキュア!』に母の日のお話です(第 14 話 「涙の母の日!家族の笑顔守ります!」)。その回の主人公(ななみ)はお母さんが亡くなっていて。
まだ子どもだったので、そのお話を見て「いろいろな子がいるんだ」と初めて知りました。自分の環境が当たり前じゃないこと、いろいろな環境に身を置いている人がいることを考えながら、言動にも気をつけなければいけないなと思いました。
──涙なしには見られない、すごく印象的なお話でしたよね。「いろいろな環境に身をおいている人がいる」と気づけた後本さんがすごいです。
後本:そういったことって、学校ではなかなか教えてもらえるものではなくて。プリキュアを通じて、大事なことを学ばせてもらえました。
大人もグッとくるものがあるはず
後本:実は『デパプリ』の主題歌オーディションにも参加していたんです。今回はテープオーディションのみだったので、歌唱音源を送らせていただきました。初めて歌う曲調だったので、オーディション用のレコーディングも苦戦しました。
──「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」は、ミュージカルや組曲のような雰囲気もある曲ですが、最初聴いたときはどのような印象でした?
後本:遊園地で流れるような楽しい曲調からはじまって。歌詞もメルヘンな印象だったんですけど、曲の中でストーリーが進んでいくにつれて、どんどんメッセージ性が強くなっていく印象がありました。
プリキュアシリーズでは珍しく、少しダークサイド側というか……どう心情が変わっていったのかなって。
──本番のレコーディングはいかがでした?
後本:その場に作詞してくださった大森祥子さん、作曲・編曲の森いづみさんも来てくださって。その場でディレクションをいただきました。
ご要望にお答えしながらというのは難しいところもあったんですけど、レコーディングはすごく楽しかったです! 最初は緊張していたんですけど、歌っているうちに楽しくなってきて。
──印象的だったディレクションはありましたか?
後本:少し曲調が暗くなって、怖い雰囲気になるところがあるんですけど、私自身は思い切り怖めに作っていってしまって。でも「子どもらしさを残してほしい」とおっしゃっていたことが印象に残っています。
──じゃあ、自分自身も子ども心を思い出すような感じでというか。
後本:そうですね。童心に返ってという感じでした。
──ストリングスも豪華ですよね。トランペット、トロンボーンが3本ずつ、サックスが2本、ドラム、さらにパーカッションが入っているとうかがっています。
後本:本当に豪華ですよね! レコーディングの様子も見てみたかったです。
──後本さんが特にお気に入りの歌詞はありますか?
後本:たくさんあるんですけれど、いちばん素敵だなと思ったのが<…夢に 大きいも小さいも遅いも早いもない ぜんぶ素敵>ってところです。夢を持っている多くの人に希望を与えてくれるし、背中を推してくれるんじゃないかなって。
──その部分の歌声もとても優しくて、素敵だなと思っていました。
後本:優しく包み込むようなイメージで歌いました。
──ブロックごとに全然表情が違いますものね。
後本:サウンドに合わせて表情が変わっていくのが、この曲の見どころなんじゃないかなって思います。特にラストスパートのいちばん盛り上がるところは多くの人が感動してくれるところなんじゃないかなって。
──ところで、プリキュア歌姫のおひとりである吉武千颯さんは事務所の先輩でもありますよね。なにかお話はされたのでしょうか?
後本:千颯ちゃんは初めて出会ったときから、可愛くて尊敬していました。主題歌をいただいたお話は千颯ちゃんも知っていて。「おめでとう、一緒に頑張ろうね」って言ってくれていたんです。
──それは心強いですね!
後本:はい、本当に! 曲のことについては「すごく難しい曲をいただいていて、収録まで緊張しています」って話をしたら「萌ちゃんなら大丈夫だよ」ってすごく優しい言葉をかけてくれました。千颯ちゃんの曲をたくさん聴いて、イメージを膨らませていきました。
──例えば、どの曲を聴かれていたんでしょうか?
後本:特に聴いていたのは、最初に千颯ちゃんが歌われていた「パペピプ☆ロマンチック」(『スター☆トゥインクルプリキュア』前期エンディングテーマ)です。終始可愛くて、テンションが高くて。「この感じ、プリキュアって感じがする!」と思っていました。それで勉強をさせていただきました。