「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」に向けて、シンガー・Machicoさんにインタビュー「力の限り歌います! パワー全開の歌をたくさん召し上がってください!」【連載第5回】
映画主題歌は「絵本をめくるような気持ちで」
──『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』同時上映『わたしだけのお子さまランチ』には、北川理恵さん、Machicoさんによる「レッツ! fun fun time!」で参加されています。とってもかわいい曲ですよね。
Machico:すっごく可愛い曲ですよね! やっぱり『プリキュア』はひとつのジャンルに縛られないんだなって。いろんなジャンルが詰め込まれているんだなって思いました。しかも今回、それぞれが担当したシリーズの歌詞がたくさん入っていて。お互いの『プリキュア』シンガーとしての歴史が詰まっています。
メルヘンな雰囲気もあるので、私としては絵本をめくってるような気持ちになりながら歌わせてもらいました。自分が主人公、といったことが歌のメッセージにもあったので、プリキュアの物語を読み聞かせるかのように、自分が紡いできたプリキュアのストーリーを歌いました。
──フル装備だったところから、今度は優しい気持ちで。
Machico:はい(笑)。武器を脱いで、気持ちを解放していくような感じでした。
──北川さんとの絆も感じるような曲でした。Machicoさんの前に宮本さんにもお話をおうかがいしたのですが、当時から『プリキュア』シンガー同士の絆があったというお話を聞いて、脈々と受け継がれているものなのだなと思いました(※宮本さんのインタビューは後日公開予定です)。
Machico:私は『ヒープリ』から始まって『トロプリ』、『デパプリ』……と携わらせていただく中で、吉武ちゃんと北川さんと一緒にいられる時間が長くて。
北川さんは、シンガーのキャリアとしても、年齢としても先輩なので「お姉さんについていく!」という感じで(笑)。吉武ちゃんは、この前の『デパプリ』主題歌のリリースのイベントを2人でやって、同郷ということもあって。
吉武ちゃんは年下ではあるけども、『プリキュア』シンガーとしては先輩。彼女のパフォーマンスには、可愛さの中に強さがあって。心が毎回キュンキュンするようなパフォーマンスをいつも見せてくれるんですよね。トークとのギャップも可愛くて。
そういった相方の姿を見て、私も「もっともっと輝けるように」という気持ちでステージに立たせてもらっています。ふたりとも大好きです(笑)。
そして、今後は年下の『プリキュア』シンガーの子と一緒に過ごせる時間が増えていくのかなと思うとワクワクします。きっと佐々木ちゃんともご一緒させていただくと思うので。
ボーカルアルバムにはオープニング曲だけでなく、ソロ曲、3人曲も
──『デリシャスパーティ♡プリキュア』ボーカルアルバム ~Welcome to Delicious Party~には、佐々木さん、吉武さんとご一緒された「Welcome to Delicious Party」も。
Machico:収録は私が最後だったんです。吉武ちゃん、佐々木ちゃんは終わっていたので、レコーディング後におふたりのソロバージョンを聴かせていただきました。ふたりの歌声に引っ張られてしまう可能性もあるから「収録後に聴こうか」と。「最後の収録の特権だ〜!」ってウキウキしながら聴かせていただきました(笑)。そしたら、三者三様の歌い方で。
吉武ちゃんは「吉武ちゃんの可愛いが詰まってる!」って。それだけでなく「DELICIOUS HAPPY DAYS♪」のような、歌で引っ張っていくかっこよさもあるなと思いました。
佐々木ちゃんの歌声は「いままでに無いタイプのイケボだ!」って。北川さんたちとはまた違うタイプのクールさですごく新鮮でした! 「ココロデリシャス」の時は、柔らかく、優しい歌声のイメージだったので、「Welcome to Delicious Party」を聴いて「いろいろな歌い方ができる方なんだ」と感じました。早く一緒に歌いたい! って思いました。
──「Welcome to Delicious Party」はすっごくワクワクする曲ですよね。はじまりを予感させるような曲というか。
Machico:そうですね。曲調的には「Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア 」と通ずる幕開け感もすごくあって。擬音が多かったり、跳ねるようなリズムがあったり。ダンスが似合いそうな楽曲だなって勝手に思っていました。お料理を作るときのように、キャッキャッとしながら届けたいなって。
オープニングっぽいタイプの楽曲をデパプリシンガー3人で歌えるということが嬉しかったです。
──ところで(インタビュー段階では)もうすぐ後期エンディングテーマに切り替わるタイミングです。さきほど「ココロデリシャス」の話題がありましたが、聴いたときはどのようなご印象がありましたか?
Machico:実はオーディションのときに「ココロデリシャス」を歌わせてもらっていたんです。高音域で、透明感も必要な難しい楽曲のイメージがあって。
でも家で一番うまく歌えたのは「ココロデリシャス」です。だけどいざマイクの前に立ったらいちばん歌えなかった……(笑)。それですごく落ち込んだんです。
主題歌が決まったあとに吉武ちゃんと話していたら、吉武ちゃんも同じことを言っていたんですよ。「家では一番うまく歌えてたのに本番の時は歌えなかったです」って(笑)。
──たくさんの曲を届けてきたおふたりにとっても、難易度の高い曲というか……。
Machico:難しいです。だから佐々木ちゃんすごいなって。(インタビューの)現段階では試聴動画などで聴かせてもらっているんですが、透明感の中にも、どこか芯のあるような歌声が心地よくて。早く映像と一緒に見たいなと思いました。早く生の歌声を聴きたい!
吉武さんに託したバトン「シェアして!プリキュア」
──『デリシャスパーティ♡プリキュア』ボーカルアルバム ~Welcome to Delicious Party~には、Machicoさんの「Save your smile」も収録されています。今までにない味が楽しめる曲だなって。
Machico:すごく好きな曲です。この曲も、今までの『プリキュア』シリーズでは聴いたことのない楽曲だなと思いました。おしゃれですよね。私は夕陽を感じるような曲だなと思っています。私が思っていたプリキュアの要素……強くて、カッコよくて、可愛くてというイメージが、音楽でこんなにも表現できるんだ!って。
──前回Machicoさんが歌われた、五條さんの「シェアして!プリキュア」は今作では吉武さんが歌唱。バトンをつなぐ形になりましたね。
Machico:そうなんです! 五條さんから受け取ったバトンを今度は吉武ちゃんにつなげることができて、私としてもすっごく嬉しかったです!
私たちから見ると、吉武ちゃんは相方でもあり、「年の離れた、すっごく可愛い妹」的な存在なんですが「今度は吉武ちゃんが引っ張る側になるんだな」って。下の世代に背中を見せるターンになったんだって思いました。
私の方が『プリキュア』シンガー歴は短いんですけど、年齢で言うと私のほうが先を生きているので「頼りにしてるぞ!頼んだぞ!」って(笑)。
──背中と言えば……5月の主題歌シングルのリリースイベントの時に、『トロプリ』のイメージソング「Clap!~勇気を鳴らせ~」で、おふたりが背中を合わせて歌ったり、Machicoさんが背中を見せて吉武さんが一歩前に出たりという一幕があって。
「シェアして!プリキュア」のパフォーマンスも含めて、おふたりの息のあったコンビネーションがすごく素敵だなと思っていました。
Machico:そういうことも自然とできる関係性になっていきました。「シェアして!プリキュア」の時は、事前に「ここ見合った方がいいんじゃないかな」などと話し合っていたんです。でも、キメキメで歌うというよりも、歌っている中で自然に出たものをお互いに共有できたらいいね、って。
そうやって軽く話しただけでも、本番でも息が合うようになりました。
──『トロピカル〜ジュ!プリキュア 感謝祭』でもおふたりによる新しい試みがありました。
Machico:そうなんです! 『プリキュア』の世界に吉武ちゃんと登場させてもらいました。プリキュアのみんなとステージに立てるなんて思っていなかったので、はじめて聞いたときはビックリしました。「プリキュアの世界に生きてる!」って。私も吉武ちゃんも声優としても活動しているからこそ、やらせていただけた試みなのかなと思っています。
しかも台詞だけじゃなく、ストーリーの中で、自分たちが歌って、みんなにやる気パワーを与えて。私たちもプリキュアと一緒に戦ってるんだ!って誇らしい気持ちになりました。