放送中アニメ『ブルーロック』より、我牙丸 吟役&エンディング主題歌担当の仲村宗悟さんにインタビュー! 「作品のテーマ“エゴ”は、自分を貫き通す意志。それは僕ら声優やアーティストにも必要なもの」
声優・シンガーソングライターとして活躍する仲村宗悟さんの6thシングル「WINNER」が、2022年11月16日に発売されます!
表題曲は、ご自身が我牙丸 吟(ががまる ぎん)役で出演しているサッカーアニメ『ブルーロック』のエンディング主題歌。仲村さんが作詞・作曲を手掛け、試合後のクールダウンを思わすチルなサウンドながら、主人公・潔 世一(いさぎ よいち)の心の奥底で燃える意志を歌詞で表現した、まさに『ブルーロック』らしい仕上がり。
今回のインタビューでは、作品と楽曲の両方について語っていただきました!
作中で描かれる“エゴ”に共感。演じる我牙丸は野性味あふれる選手だけど、愛されキャラな一面も?
――まずは、『ブルーロック』という作品に対する印象をお聞かせください。
仲村宗悟さん(以下、仲村):もともと原作が好きで読んでいました。サッカーではこの作品のように、“メンバー全員が点取り屋になりたい、なろう”とすることはほぼないので、それがまず魅力的だなと。
有能な選手たちをブルーロック(=日本をW杯優勝に導くストライカーを育てるためのプロジェクト)に集めた毒舌コーチ・絵心甚八(えご じんぱち)が思い描くサッカー像や、発言の1つ1つが的を射ているところも印象的です。
それから、作品の大きなテーマにもなっている“エゴ”。周りに流されてしまいがちな人が多い中で、自分のやりたいことを貫き通そうとする意志の大切さが描かれていて、声優としてもアーティストとしても、そういうエゴは必要だと感じているので共感できました。
――サッカー好きの男性だけでなく、女性にも人気の理由は何だと思われますか?
仲村:登場する選手たちのキャラが立っているので、作品を掴みやすく、入り込みやすいんだと思います。みんなFW(フォワード)だからか、自己主張や個性が強いですからね。
――仲村さんが演じている我牙丸 吟(下画像)は、どのような選手ですか?
仲村:野性味あふれるキャラです。物を手づかみで食べたり、何を考えているのかわかりません。
でも、いざ試合になるとサッカーへの情熱が感じられ、他の選手には想像が付かないようなトリッキーなプレーを見せるんです。
僕も体を動かすことや、スポーツをするのが好きなので、彼の身体能力には憧れます! 声優版の『SASUKE』があったら出場してみたいと常々思っているので(笑)。
――周りから愛される存在、という点も同じなのでは?
仲村:僕もよくイジられますからね(笑)。
ムードメーカー的ポジションのキャラとしては、五十嵐栗夢(いがらし ぐりむ)がいますが、我牙丸も愛されている存在かなと思います。悪いヤツではないのがわかるし、コミカルな場面にいることが多いので、かわいさも感じますね。
サッカーに詳しくない方でも楽しめて、パワーをもらえるアニメ。感情を高ぶらせながら観てほしい!
――アフレコや役作りについてお聞かせください。
仲村:我牙丸は何を考えているのかわからないのがポイントなので、そこを意識しながら声を作っています。最初はもっとボソボソしたしゃべり方でしたが、サッカーアニメですから大声を出すシーンもあるため、“もっと叫べる役作りをしよう”と音響監督の郷 文裕貴さんとすり合わせて、今の形になりました。
――ちなみに、収録はどなたと一緒のことが多いのでしょうか?
仲村:今は3~4人で収録していますが、いろんな方とご一緒させていただいています。
特に多かったのは、國神錬介(くにがみ れんすけ)役の小野友樹さんや、今村遊大(いまむら ゆうだい)役の千葉翔也くん、先程お話に出た五十嵐役の市川 蒼くん。今村は女の子好きなキャラなので、千葉くんが“どれくらいまで攻めた役作りでいけるかな?”と挑戦している様子は、和やかで楽しかったです。
――個人的にお気に入りのキャラはいますか?
仲村:難しいですね、トガったキャラばかりなので(笑)。
1人挙げるとすれば、チームメイトの久遠 渉(くおん わたる)は、自分がスペシャリストではないことを自覚していて、勝つためにはどんな手段もいとわない選手。人間なら誰しも、きれいごとばかりではない部分が大なり小なりあるのかも……と考えさせてくれました。
――改めてTVアニメの見どころや、注目ポイントの紹介をお願いします。
仲村:老若男女誰が観てもわかりやすく、サッカーに詳しくない方でも楽しめますし、何かをがんばっている人には勇気やパワーを受け取ってもらえる作品だと思います。
物語にメリハリがあり、展開がとにかく熱いので、毎回共感したり、感情を高ぶらせながら観ていただけたら嬉しいです!