2022年10月上旬の総括(ルールを破る)|青山吉能『みずいろPlace』#57
青山さんにご執筆いただきたいテーマ募集中です
さて今回のテーマは「ルールを破る」です。こちらはえしゅりとさんからいただきました。テーマを募るという文化を思い出してくださりありがとうございます。
しかし、どうしてこのテーマで書いて欲しいと思ったのか、ひょっとしてなにか直近でルールを破ってしまったことをどうにか他者に許されたくて送ったのか、など様々もやもや考えますが、なんとこちらのメッセージにはわたしの大好きな隙自語がなくて、真偽不明なのです。
だから手当たり次第にルールを破るということについて話していきたいと思います。
ルールと聞くとわたしは学校の校則を思い出します。
スカートは膝丈、第一ボタンまでしめてネクタイもきっちり上で閉める、肩まで髪が伸びたらくくる、携帯電話持ち込み禁止、など。ざっと思い出せるのはそのくらいです。
この辺までだったら割とあるあるかと思います。
携帯持ち込み禁止がちょっと厳しいくらいでしょうか。
今でも東京のあらゆる交通機関で、スマホを片手にガンガンに音楽聴いているカラフルミニスカJKをみるとぞっとします。弊出身校の周りだとそれは英雄です。
最近のわたしは、様々なメディアで学生時代の黒歴史を勝手に吐き出しては落ち込んでみたいなループにまみれていて、初見の方はわたしに対してさぞ真面目な学生時代をお過ごしだったんだなあという理想を抱かれているかもしれません。
そんなわたしも ・・・すみません!ルールを破ったこと、あります!!!!ひ〜〜〜断罪断罪!赦すまじ赦すまじ赦すまじ我らの夏よ・・・。
第一ボタンを開けてみちゃったり、放課後になったらスカートもひとつふたつ折ってみちゃったりしたこと、あるんです。ああ〜ん
しかし、誰かのスカートの丈が少し短かろうが、誰かが第二ボタンまで開け放ちネクタイをだらんと伸ばしていても、誰にも、少なくともクラスの生活のリズムを崩してしまって学業どころじゃなくなる、なんてことは起こりませんでした。
ただルールを破るというゴールを持ちたかっただけのタイプと、ルールを破った先にある快楽感とひとつの罪悪感を集団で楽しみたいタイプ。
きっと両者苛まれることもあれど、そんな悩みをちっぽけなものにしてくれるほどの単純な輝きを持つことができ、そうやってやめられなくなって「ちょっとワルいやつ」ってのは生まれるのだと感じます。
わたしは完全に前者で、内緒で食べた屋台のたこ焼きは、緊張と恐怖でまったく味がしませんでした。
なんのために髪をくくらねばならなかったのか、何故眉毛を整えることも許されなかったのか、大人になったいまも正直まだ答えは出せずにいます。
大人からしたら、そんなことの答えなんてどうでもいい。「集団で決めた一定のルールを守ること」に意義があったんでしょうから。
守るためのルールに、破る楽しさを持つルール。
またさらにはモラルという人それぞれに任された社会規範もあります。ルールとモラルは似て非なるものです。昨今は特にその狭間で苦しめられている世の中ですよね。
高校を卒業して校則がなくなり、大学を卒業して登校義務がなくなり、年齢を重ねるごとに明確なルールはどんどんと失われてゆき、それは大人の自由のようでいて、どんどんと見えないなにかに縛られているような気がしています。
人から与えられる自由ってなによりも不自由です。
だからせめて、自分で決めたルールや信条は誰にも奪われないようにしないといけません。
さ、今日も18時になったらお水しか飲みませんよ。それがわたしの今のルールなので。
それではこの辺りで終わります。
さようなら。
青山吉能
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