秋アニメ『アキバ冥途戦争』和平なごみ役・近藤玲奈さん&万年嵐子役・佐藤利奈さんインタビュー前編┃嵐子との出会いに「自分の中で新しい扉が開くような気がする!」【連載第1回】
1999年、春――かわいいメイドに憧れて、 ひとりの少女が秋葉原にやってくる。 世紀末の“アキバ”は、 多種多様なメイドさんでいっぱいいっぱい。 メイドカフェ「とんとことん」通称『ブタ小屋』は、 今日もブヒブヒ営業中!
一緒に入店した新人メイドは破天荒さんで、 ドッタンバッタン大慌て。 推しメイドや調教師、 秋葉外生命体も現れて、 赤バットはフルスイング! これは、 全てのご主人さまとお嬢さまに贈る、 渾身のメイドお仕事奮闘記。CygamesとP.A.WORKSのタッグで贈る新作オリジナルTVアニメ『アキバ冥途戦争』が、2022年10月6日(木)より、いよいよ放送開始!
可愛らしいキャラクターたちが「みなさまのお帰りをお待ちしてますブー」とお出迎え? でもキャッチコピーは「萌えと暴力について」。謎のヴェールに包まれている本作について、キャスト・スタッフ陣にお話を伺うインタビュー連載がスタート!
記念すべき第1回は、和平なごみ役の近藤玲奈さん、万年嵐子役の佐藤利奈さんが登場! おふたりの言葉に『アキバ冥途戦争』の物語のヒントがあるかも……?
嵐子との出会いに「自分の中で新しい扉が開くような気がする!」
――本作は“大人向け”メイド系お仕事アニメと伺っています。しかしキャッチコピーが「萌えと暴力について」という、メイドものでありながらも、これまでになかった稀有な作品になりそうな予感が……。おふたりはオーディションにはどのような思いで挑まれたのでしょう?
万年嵐子役・佐藤利奈さん(以下、佐藤):オリジナルアニメーションなので、いただいた資料がすべてでしたが、「楽しそうだな!」というのが第一印象でした。
その段階ではシナリオはいただいていなくて、いくつかのキャラクターの絵とセリフをもらっていました。それがメイド服を着ている絵だったんですけど……「ん? これはもしかして……みんなクセのある感じかな?」と(笑)。異質なものを作っていく気配がするぞって。メイドものの作品っていろいろあると思うんですけど、他の作品とは一線を画した萌えを目指しているんじゃないかなと。
キャラクターも魅力的で、特に嵐子さんに惹かれました。オーディションでは「自分が思った嵐子で良いよ」と言われたので、自分の中で想像しながら演じました。
(近藤さんを見て)なごみちゃんはどうだった?
和平なごみ役・近藤玲奈さん(以下、近藤):最初のテープオーディションを受けるにあたって、同じくキャラクターの設定と、コンセプトが書いてある資料をいただきましたが、短い説明の中にただならぬ気合いを感じました。しかもCygamesさんとP.A.WORKSさんのタッグと知って「これはすごいものになるんじゃないか」と。また、勝手に「敷居が高そうだな」とも思っていました。
でも「チャレンジ精神でいこう!」と思って。可愛らしい雰囲気のなごみをあえて違う感じで表現したんです。少しでも引っかかれば良いなという気持ちからでした。そうしたら「スタジオオーディションに進みました」と聞いて嬉しくなってしまって。スタジオオーディションはめちゃくちゃ緊張したんですけど、「当たって砕けろ!」とパワーで押し切りました。
佐藤:(笑)。なごみちゃんっぽい!
――おふたりから演じられるキャラクターについて説明をしていただけますか?
近藤:最初のキャラクター説明のときに「自分は常識人だと思ってるけど、頑張りすぎて、周りから見ると空回りしていて、かなり変わっている子です」という話をうかがっていました。私もよく「変わっているね」って言われるんです(笑)。それに空回りもしてしまうタイプなので、そういう意味では自分とリンクする部分が多いなぁと。
佐藤:嵐子さんは、昭和の名優のような無骨な人で。動かずに鎮座しているような感じです。オーディションのときはもう少しブレのある人だと思っていたんですが、実際はもっと不器用で実直。最初は「難しいなぁ」って。でも、とんとことんという新しい場所で、右も左もまだ分からないなりに真面目に生きていく彼女を表現できたらいいなと思いました。
――嵐子はクールなイメージもありますけど、可愛さも秘めているような気がします。
佐藤:そうですね。可愛いんです。純粋な人だなぁと思います。
近藤:最初は不思議な印象があるかもしれません。でも嵐子さんはものすごく可愛くて愛しいです。
――佐藤さんはこれまで様々なキャラクターを演じられていますが、その中でも少し珍しいキャラクターのような……。
佐藤:そうですね。うまく言えないんですけど、嵐子さんと出会ったときに「自分の中で新しい扉が開くような気がする!」と思いました。
――このインタビュー時点ではアフレコが後半まで進んでいますが、おふたりはご一緒されることは多いんですか?
佐藤:一緒の機会が結構多いよね! このご時世なので別録りが多いのですが、キャストの気持ちを汲んでくださって、絡みの多い方とは一緒に録れているんです。私たちは一緒に録れているほうだと思います。
近藤:そうですね。
――現場はどのような雰囲気なんでしょうか?
佐藤:とにかく必死にやってます(笑)。
近藤:私が覚えているのは初回の時に利奈さんが(エンディングを一緒に見て)「クレジットが玲奈、利奈と並んでるのが嬉しいね」と言ってくださったことです。
佐藤:そうなんです。これまでなかなかご一緒する機会がなかったので嬉しかったんです。私はなごみちゃんが大好きなんですよ。なごみちゃんのキャラクターを知ったらみんな好きになってしまうと思いますし、このドラマのキーパーソンです。名は体を表すじゃないですけど、いてくれるだけで和みますね。今話してる玲奈ちゃんからは考えられない、ちょっと間抜けな感じというか……って悪口じゃないですよ!(笑)
近藤:いや、私は結構抜けてるんですよ。
佐藤:えっ、そうなの? 意外です。