アニメ
秋アニメ『虫かぶり姫』木村良平&内山昂輝インタビュー

秋アニメ『虫かぶり姫』クリストファー役・木村良平さん&アレクセイ役・内山昂輝さんインタビュー│「期待を裏切らない作品。安心して楽しんでほしいです」

「良平くんがいろいろな人をつないでくれる」

ーーおふたりの息のあったお芝居も本作の見どころのひとつだと思いますが、おふたりが仲良くなったきっかけはなんだったのでしょう?

内山:あの頃、良平くんがコミュニケーションを積極的にとってくれて。それで「ご飯食べに行こうよ」とかいろいろ誘ってくれたりして、僕と他の人との交流を取り持ってくれたんです。

木村:その時は、朝の現場だったので、昼ご飯食べに行ったりね。

内山:ね。夜にお酒を飲みに行くこともあって。たぶん僕は当時の方がオープンマインドな人間でした(笑)。

ーー今はコロナ禍で一緒に食事するのは難しいですよね。

内山:そうですね。

──各作品のアフレコでもコロナ対策が徹底して行われていますが『虫かぶり姫』の現場の雰囲気はどうでしょうか。

内山:どうですかね?

木村:でもみんなよく知ってるメンバーだからね。

内山:確かに見知った顔が多かったです。

木村:だから現場に入ったときも「よろしくお願いします」というより「おう!」と挨拶する感じです(笑)。だから安心感がありますね。音響監督の本山 哲さんも良く知っているので。(内山さんを見て)本山さんと付き合い長いでしょ?

内山:最初にお仕事したのは、10年近く前かな。

木村:僕は『はがない』(僕は友達が少ない)とかでご一緒していて。

内山:そういえば、僕はその作品に出演してないのに、たしか良平くんの友達として、“友達が少ないキャラ”みたいな感じで、ラジオ(僕は友達が少ない on AIR RADIO)に出ましたよ。

木村:あははははは、懐かしい! 井上(麻里奈)先生を中心に、友達づくりのナビゲートをして……。

内山:そういう感じで昔はやってたんですよねー。

木村:当時は(内山さんに友達が)少なかったんですよ。今は友達が多いもんね?

内山:業界の知り合いはかなり増えたけど……コロナ禍と自分の人間性も相まって、業界の人と仕事以外で会う機会は、いま全然ない。

木村:人間性(笑)。

ふたりが3度の飯より好きなものは?

ーーエリィは「三度の飯より本が好き」なキャラクター。おふたりが三度の飯より好きなものはなんですか?

内山:良平くんは本を読んでいるイメージがあります。

木村:それでも(本より)三度の飯のほうが好きですよ(笑)。だって、三度の飯が一番好きでしょ?! お酒も好きですが、やっぱりお酒と食事のセットが好きなので。今日もお昼ご飯を楽しみにしています。

ーー何を召し上がる予定なのですか?

木村:昨日作ったカレーがあるので、一旦家に帰って食べる予定です。夜はカマを買ってあるので、カマ焼きにしようかと……。

内山:カマってなに?

木村:マグロのカマ。楽しみ。

内山:へー、いつの間にそんな料理人間になったの?

木村:もともと全く料理しなかったんだけど。「りんごの皮を剥いたことありますよ」程度で。でも番組内で小野坂(昌也)さんと料理をする機会があって、自分の手で食材が料理になる過程にとても驚いて、感動したんだよね。「俺が料理作れる!? すげえ!」って。

内山:なるほど、何がきっかけになるかわかんないね。

木村:本当にそう。(内山さんも)シェーカー振っていた時あったよね?

内山:そんな時代もありましたね……。

ーー遠い目をされている……(笑)。そしたら木村さんは、ご飯が好きだと。でもそこまで料理に凝るというのもすごいです。

木村:でも手のかかる料理は作っていませんよ。シンプルなものばかりですから。

内山:それで十分すごいよ。 僕はレストランとコンビニを愛してますから……(笑)。

ーー木村さんはお酒も好きというお話がありました。別媒体ではありますが、木村さんは飲み歩きの連載もされていますよね。

木村:めちゃくちゃおいしい店ばかりなんですよ。(内山さんに)今度ゲストで来てよ! イベントで東京に来た地方のファンの方のガイドブック的な存在にもなっているようです。絶対に美味しいお店しか行かないので、間違いないですよ! ぜひ参考にしていただけると嬉しいなと思っています。

「本を読む習慣をつけたい」

ーーでは内山さんが三度の飯より好きなことはなんですか?

内山:寝食を忘れてやるようなことは、今はないんですけど、なんだろうなぁ。去年、電子書籍リーダーのKindleを初めて買ったんですよ。Kindleのアプリはずっと使ってたし、デバイスの方を薦める声もネットで見聞きしていたんですけど、スマートフォンもタブレットも持ってるし、「別にいらないかな」と思っていたんです。でもこれがね、すごくよくて。

木村:なになに、どんな感じなの?

内山:それが説明しにくい(笑)。トータルでよくできてるっていうか。まず、目で見た時に紙で読むのと近い感覚があるし。バッテリーはすごい長持ちするし、バックライト機能も便利だし。これで本を読む習慣をまたつけたいなと活用しています。

木村:なるほどね。というか、うっちーは映画派だと思ってた。それこそ本書けるくらい見てるよね? 

内山:映画も相変わらず好きですね。

木村:本数で言うとどれくらい見てるの?

内山:でもここ数年は減ってるかな。劇場で観る本数は、年に50本いかないと思う。

「時代劇を見ているようなスッキリした気分を味わえる作品」

ーー最後に『虫かぶり姫』の今後の見どころを教えてください。

木村:美しいビジュアルから受ける印象があると思います。その期待は裏切らないお話であると同時に、王道的な悪役キャラクターも出てきたり、トラブルもあったり。それを気持ちよく見られるという……ちょっと時代劇を見ているようなスッキリした気分を味わえる作品でもあります。安心して楽しんでもらいたいです。

──内山さんはいかがでしょうか。

内山:1話完結という形式ではないと思いますが、いろんなタイプのエピソードを楽しめるつくりになっていると思います。ヒロイン・エリィとクリスの恋物語はメインストーリーとしてしっかりありつつ、ほかにもさまざまなキャラクターが登場し、作品を盛り上げていきます。そうやって作品の雰囲気が変化していくところも、楽しんでいただければと思います。

インタビュー・逆井マリ

 

神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。

この記事をかいた人

逆井マリ
神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

担当記事

関連記事
絶望系アニソンシンガーの名のもと、孤独や哀しみに寄り添い進化を続けるReoNa TVアニメ『シャドーハウス』のエンディングテーマ「ないない」で未知の扉を開くまで/インタビュー前編
4月からTOKYOMXほかで放送中のTVアニメ『シャドーハウス』(原作:ソウマトウ)は、顔のない一族「シャドー」と、その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」が織りなすゴシックミステリーだ。物語の最後を飾るのは、ReoNaの「ないない」。ゴシック/クラシックとエレクトロを融合したサウンドで、『シャドーハウス』の妖しげな美しさと世界観を(毒にも近い苦味を忍ばせながら)醸し出した本作は、観るものに深いふかい余韻を残す――。その「ないない」をタイトルとしたシングルが、5月12日(水)に待望のリリース。初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)、期間生産限定盤(CD+DVD)には、「ないない」の他、多角的に絶望に寄り添った3曲と「ないない」のインストナンバー・TVサイズバージョン(それぞれの盤に新曲2曲ずつ)が収められている。下記インタビューは「ないない」が生まれるまでの軌跡を辿ったもの。後半のインタビューでは、本作のMV、収録曲の制作エピソードについてたっぷりと話を聞いているので、楽しみに待っていてほしい。新しいReoNaらしさが生まれた「ないない」――『シャドーハウス』のミステリアスな世界観に寄り添った「ないない」という素晴らしい曲が届きました。タイトルだ...
関連記事
TVアニメ『ふたりはプリキュア』の声優・本名陽子&ゆかな、西尾大介監督、鷲尾天プロデューサーがクロストーク「子どもたちに嘘はつきたくない」
プリキュアシリーズの原点となるTVアニメ『ふたりはプリキュア』の総集編Blu-ray/DVD『ふたりはプリキュア総集編~ぶっちゃけ、ありえな~い!?2020edition~』が2月26日に発売されます。『ふたりはプリキュア』は今から16年前の2004年2月から放送がスタートしました。その登場は鮮烈でした。「女の子だって暴れたい!」をコンセプトとしたダイナミックな素手でのバトル、女の子といえば“ピンク”という概念を覆す白と黒の衣装、男性ヒーローの不在、“きれいごとだけではない”日常と友情……。プリキュアシリーズの大きなテーマである多様性は、ここから生まれ、そして子どもたちに根付いていきました。レジェンドともいえる作品の主人公2人を演じたのは、本名陽子さん(美墨なぎさ/キュアブラック役)、ゆかなさん(雪城ほのか/キュアホワイト役)。そして、この作品を生み出したのは、当時女児向けアニメに初挑戦であったお二人=シリーズディレクターの西尾大介さん、プロデューサーの鷲尾天さん。総集編の発売に寄せて、4人にお話をうかがう機会をいただきました(さらに飛び入りで、当時キャスティングを担当していた小浜匠さんも参加してくださいました)。にこやかな笑顔でインタビューに答え...
関連記事
「普通のプリキュアと、もう一本アニメを作っているんじゃないかっていう感覚だった」 『スター☆トゥインクルプリキュア』のクライマックスに向けてシリーズ構成・脚本 村山功氏が想いを語る
クライマックスに向け加速しているTVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(以下『スタプリ』)。最終回のアフレコが終わった翌週の12月下旬。シリーズ構成・脚本を担当している村山功氏に、クライマックスに向けたお話やプリキュアに対する思いなどを語ってもらいました。村山さんは、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』から担当されており、『魔法つかいプリキュア!』では、シリーズ構成・脚本を担当。もちろん、それ以降の『キラキラ☆プリキュアアラモード』『HUGっと!プリキュア』でも、脚本を担当されています。そんな、プリキュアのことを考え続けている村山さんが挑んだ「宇宙✕プリキュア=多様性」のプリキュアとは。ラストに向けて心高ぶるみなさんに、ぜひ読んでほしいインタビューになっています。また、今回のインタビューワーは、お子さんのいらしゃる女性のライターさんです。母子で観るプリキュアという幸せな時間を過ごしていることをイマジネーションして読み進めていただければと思います。最終回の収録を終えた心境──唐突ですが、毎週子どもと一緒に楽しく拝見させてもらっています。今日は宜しくお願いします。村山:ああ、それは嬉しいです。ありがとうございます。──...
もっと見る
関連記事
『キラッとプリ☆チャン』シリーズ構成・脚本 兵頭一歩さんに聞く、やりがいに溢れたプリ☆チャンとの3年間|語っても語りつくせないほどのエピソードがある――【インタビュー】
今年5月、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の最終話が放映され、約3年、全153話に及んだ歴史に幕を下ろしました。7月23日(金)には、シーズン3の第127話から第138話を収録した『キラッとプリ☆チャンシーズン3Blu-ray&DVDBOX3』が発売!アニメイトタイムズでは『キラッとプリ☆チャン』の楽曲を手掛けられた松井さんに続いて、シリーズ構成・脚本を務めた兵頭一歩さんにオンラインでお話をうかがいました。兵頭さんは『キラッとプリ☆チャン』をはじめ、『トニカクカワイイ』『機動戦士ガンダムAGE』などのシリーズ構成や脚本を手掛けられています。それぞれの作品に並々ならぬ情熱と愛情を注いできた兵頭さんですが、その中でも『キラッとプリ☆チャン』は特別な作品だったと言います。『キラッとプリ☆チャン』での歩みを振り返りながら、自身の仕事観・キャリアについても教えてくれました。アニメイト通販での購入はこちら「いちばんの『プリ☆チャン』マニアであると思ってます」――『プリ☆チャン』が最終回を迎えられ、Twitterに「全てを出し切ったような、やり残したことがまだたくさんあるような、今はそんな気持ちです」と綴られていましたが、改めて今のお気持ちはいかがですか?兵頭一歩さん(以...
関連記事
6枚目のアルバムをリリースしたfripSide 「10周年というものがにじんでいるアルバムになった」その制作を振り返る/インタビュー
fripSide(sat、南條愛乃)の6枚目のアルバム『infinitesynthesis5』が10月30日(水)にリリースされます。今作には、TVアニメ『寄宿学校のジュリエット』オープニングテーマ「LovewithYou」、中国ゲーム『封印者M』主題歌)「LightingofMyHeart」、中国ゲーム『ラグナロクオンライン』新エピソードEP3.5『櫻之花嫁』テーマソング「perpetualwishes」など13曲を収録。南條愛乃さんが加入してから10年という記念すべき年に、最新型のfripSideが凝縮された、新たな名盤が生まれました。アニメイトタイムズではお二人を直撃。“これまで”の話にはじまり、創作現場の赤裸々な話まで、軽やかな雰囲気のなかインタビューが進んでいきました。10年目ならではの二人の空気感や、ユニットとしての充実感がにじんだ会話にも注目です。10年間で増えていったfripSideのチャンネル数──アルバム完成おめでとうございます!一昨昨日にマスタリングが終わったばかりだとうかがいしました。八木沼悟志さん(以下sat):間に合ってよかった……。毎回言ってるけど(笑)。──(笑)。10周年のアルバムということで、10周年を迎えられたお気持ちから教えていただけますか。南條愛乃さん(以下、南條):あっという間でしたね。振り返る...

作品情報

TVアニメ『虫かぶり姫』好評放送中!

<放送情報>
AT-X  毎週木曜日21時00分~
【リピート放送】毎週月曜日9時00分~/毎週水曜日15時00分~
TOKYO MX 毎週木曜日23時30分~
関西テレビ  毎週木曜日26時55分~
BS日テレ 毎週木曜日24時30分~

<MAIN STAFF>
原作:由唯(一迅社アイリスNEO/一迅社刊)
キャラクター原案:椎名咲月、喜久田ゆい
監督:岩﨑太郎
シリーズ構成:広田光毅
キャラクターデザイン:高橋瑞香
オープニングテ-マ:井口裕香「Prologue」
エンディングテ-マ:伊東歌詞太郎「革表紙」
アニメーション制作:マッドハウス

<CAST>
エリアーナ・ベルンシュタイン:上田麗奈
クリストファー・セルカーク・アッシェラルド:木村良平
アレクセイ・シュトラッサー:内山昂輝
グレン・アイゼナッハ:内田雄馬
テオドール・ウォーレン・アッシェラルド:羽多野渉
アラン・フェレーラ:佐藤元
アーヴィン・オランザ:阿座上洋平
アルフレッド・ベルンシュタイン:島﨑信長
ジャン:八代拓

アニメ公式サイト:https://mushikaburihime.com
アニメ公式Twitter:@mushikaburihime/#虫かぶり姫

<本PV>

<原作ノベル>
「虫かぶり姫」(一迅社アイリスNEO/一迅社刊) 
第1巻~第7巻好評発売中

<コミック>
「虫かぶり姫」(月刊コミックZERO-SUM/一迅社刊)
第1巻〜第6巻好評発売中
第7巻 10月31日発売

(C)由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025冬アニメ何観る
2025冬アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング