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『アキバ冥途戦争』田中美海&黒沢ともよ&ジェーニャ 鼎談【インタビュー連載第4回】

メイドカフェ・とんとことんにロシア人メイド・ゾーヤが参戦! 秋アニメ『アキバ冥途戦争』ゆめち役・田中美海さん&しぃぽん役・黒沢ともよさん&ゾーヤ役・ジェーニャさんが第3話を振り返る【連載第4回】

「日本語上手すぎます」

──3話のアフレコはいかがでした?

ジェーニャ:戦ったり、格好良い言葉を言ったりする芝居をほとんどしたことがなかったんです。それで友だちの声優さんに演技指導をしてもらいました。アフレコ現場に行ったら「日本語は完璧じゃなくて良い」と。そう言われて一旦気持ちが落ち着きました。

黒沢:「今、日本語が上手過ぎました」って、よく言われてる印象があります(笑)。

田中:良いことだけども(笑)。

黒沢:うん、すごいこと。

ジェーニャ:日本人っぽい役であれば、イントネーションに苦戦することがあるんですけど「そこは気にしなくて大丈夫です」と言ってもらえました。

──黒沢さんは3話のアフレコはどうでした?

黒沢:『アキバ冥途戦争』では、ガヤを録る機会も多いんです。3話は思い切り叫びました!

田中:私、その回ガヤ録ってないかも!

黒沢:あ、やらない場合もあるんだ。小山(剛志)さんと一緒の収録だったから録ったのかな?

ジェーニャ:収録話のメンバーによって、そういう場合もあるのかも。私は「(このメンバーだと声が)目立つからやめましょう」と言われることがあります。小声で参加しています(笑)。

──印象的だったディレクションはありました?

田中:私の場面ではないんですけど……なごみちゃんが、地下闘技場「アキバふわふわぁすい~とくらぶ」のネオンが消えてふぁいとくらぶになったとき「これが…アキバふわふわぁすい~とくらぶ…!?」という場面で、「もっとひらがなで発音してください」というディレクションを受けていて(笑)。それがすごく印象的でした。

ジェーニャ:嵐子に対して「お前をメイドと認める奴らモ、同じクズ共だと言ってルンダ!」とゾーヤが叫ぶシーン。ゾーヤの心の叫びを強く出す場面だったからすごく難しくて。イントネーションと芝居をうまくリンクできなかったんですよね。30テイクくらい録ったんじゃないかな。ひとりで居残りしていました。それ以外はあまりリテイクがなかったんですけど。家でも何百回と練習したんです。それでも全然掴めなくて。

私は外国人の役しかできないし経験値が浅いので「迷惑を掛けてしまうんじゃないか」と心配していたんです。みんな年齢に関係なく、すごくキャリアがあるから。でもみんな平等にディレクションがあったので、安心しました(笑)。また、利奈ちゃんと(高垣)彩陽ちゃんは別のお仕事でご一緒したことがあって、もともとお友だちなんです。2人がいてくれるので安心しています。

──ジェーニャさんは実際メイドカフェで働かれていたんですよね。

黒沢&田中:そうだったんだ!

ジェーニャ:そうなんです。だからこの役が決まったとき本当にうれしくて! アキバのメイド文化を知っていると、このアニメはより楽しめるんじゃないかなと思っています。

メイド文化自体はそんなに出てこない気もするけど(笑)、ここまでアキバのメイドカフェをピックアップしたアニメって最近はなかったんじゃないかなって。取り立て屋の格好や街の風景も昔のアキバっぽくて、すごくリアルだなあと感じています。

──佐藤さんもアキバで働かれていた経験があるそうですね。連載インタビューの第1〜2回の近藤玲奈さんと佐藤利奈さんの取材時にも、実はジェーニャさんのお芝居のお話が上がっていたんです。まだゾーヤ登場前だったので書けなかったんですけど、おふたりとも「ジェーニャさんのお芝居がすごく好き!」というお話をされていました。

ジェーニャ:えーっ、嬉しい!

黒沢:ゾーヤ最高だもん。

田中:うん!

ジェーニャ:ありがとう〜! みんな遠慮のない芝居をするから、私も「もっとやって良いんだ!」って思ってしまうんです(笑)。みんなにも引き出されてる気がする。

田中:分かる気がします。ともよちゃんが場の空気を切り替えてくれることも大きくて。さっきともよちゃんが「ガヤ録りが楽しかった」と言ってましたけど「ガヤ録りやります」ってなったときに(低い声で)「よっしゃいくぞぉぉ!」って。怒号も面白いし(笑)。

黒沢:怒号、得意なんですよねえ(笑)。

ジェーニャ:あの怒号大好き(笑)。

田中:みんなの空気の切り替えが面白い。それも許されるっていうか。

黒沢:良い現場だよね(笑)。

──楽しそう……!

一同:楽しいんです!

田中:もっとやって良いんだ〜!って思っちゃいます(笑)。

ジェーニャ:今は毎週のアフレコが楽しくて仕方ない! このままずっと続いてほしい。

しぃぽんはギャル、ゆめちはエース、ゾーヤは……

──この連載インタビューでジェーニャさん、黒沢さん、田中さんにお話をお伺いするのは初めてなので、改めて演じられるキャラクターについてもお伺いしてもいいですか?

黒沢:しぃぽんは一言で表すならギャルです(笑)。しっかりギャルなのに、しっかりメイド。3話の段階だと「流れに身を任せたら今ココ」というギャルのバイブスが強めで、ふんわりしたところはあるんですけど、とんとことんメンバーの中では、魂が健全で、自己肯定感も高く、健康的な子だなと思っています。

この世界の中のメイドの定義にもしっかりハマってるんですよね。血も大丈夫で、殺すことに関しては自分の中で線引きがあって。それは深く考えていないだけでもありますが、ギャルというバイブスによって健康的に映ると言いますか。朝ごはんもしっかり食べますし、夜ふかしもしない。人類としては、なごみより優等生な気がします(笑)。

──そういう意味ではゆめちも強い気がします。

黒沢:ゆめちは強い。

田中:ゆめちは物怖じしないエースメイドで、二面性もあるんですけど、プロとして割り切っている。自分をしっかり持っているんですよね。ゆめちを見ていると「カッコいいなあ」と思いますし、なごみが憧れる気持ちもわかります。姉御肌なところもあって、邪険なことを言っても、周りの人の世話を焼いてしまう。任侠モノの家族にいそうなポジションというか。本人は可愛らしいんですけどね。メイドとしての矜持を持ってるんだなぁと演じていて感じています。しぃぽんとゆめちの、先輩メイドのバランスが良いなって。

黒沢:確かに! しぃぽんとゆめちはお父ちゃん、お母ちゃんみたいな雰囲気があるかも(笑)。

田中:そうそう! それぞれ方向性は違うんだけど、ふたりが信頼しあって、周りのメンバーを引っ張っていってる感じがいいなって。

ジェーニャ:ふたりはとんとことんを支えてるよね! とんとことんのメンバーって正義感が強いんです。ゾーヤはキャラクターとしてはコミカルな部分が多いけど、本人としては、「嵐子さんに一生ついていこう!」って気持ちがあって。また、かわいくなりたいけど、厳しい家庭に育って、人形遊びも許されなくて、入隊後の寮でテレビ画面に映った可愛いメイドを見て釘付けになって……というバックボーンもある。

私もゾーヤの気持ちが分かるんです。日本のアニメを見て、声優さんに憧れて「自分もそうなりたい」「いつか、こんな可愛いセリフを言ってみたい!」と思って日本に来たから。だから私自身にもリンクしているなあと。ゾーヤは力が強い子なので、これからとんとことんの用心棒にもなっていくのではないでしょうか。その場に馴染む力もあると思います。きっと「ここで生きていこう」って決心もついているでしょうし。

黒沢:これからきっと、とんとことんのメンバーとして……。

ジェーニャ:馴染んでいくのではないかなと期待しています。先輩たちがいても動じないってところも共通点なんです。私も父の仕事柄、転校する機会が多くて。途中からはそれに慣れて、その場に入ったからには動じないように。でも、今回は現場に入るまではすごく緊張してましたけどね(笑)。

 

(C)「アキバ冥途戦争」製作委員会
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