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『アキバ冥途戦争』近藤玲奈&佐藤利奈&田中美海&佐藤宏次 座談会【インタビュー連載第9回】

第8話劇中歌「ゆえに背脂は輝く」のイメージは軍歌? 歌唱しながら「何を歌っているんだろう」『アキバ冥途戦争』なごみ役・近藤玲奈さん&嵐子役・佐藤利奈さん&ゆめち役・田中美海さん&主題歌・挿入歌 音楽プロデュース・佐藤宏次さん 音楽座談会【連載第9回】

「この回から(なごみは)無駄に熱くなります」と

――第8話についてももう少し詳しくお伺いさせてください。野球……してましたね!(笑) 

田中:きっと皆さん「なにを見せられているんだろう」って思いますよね(笑)。

佐藤(宏):半分くらい、ずっとその状態じゃないかな(笑)。

佐藤(利):第8話はずっと野球をしていましたから……。

田中:しかもガチ野球。

佐藤(利):改めてあの挿入歌の「泣きながら歌う」様子を見て、とんとことんには変な人たちしかいないんだなと(笑)。

田中:(笑)

近藤:安心感(笑)。でもすっごく好きなお話です。

――これまでのインタビューの中でも、第8話が好きという方は多かったですよね。まだ公開前だったので書けなかったんですけども。

佐藤(宏):えっ!? そうなんですか?(笑)

――はい(笑)。

田中:第8話は……ふふふふ。楽しかった(笑)。

佐藤(利):収録が前後していて、第7話よりも先に録っていたんです。それもあって、展開にビックリしました。そもそも追いつけていないのに(笑)。

近藤:ねるらちゃんが死んでしまったことで、第7話でなごみが覚醒しているんです。そこから飛んで野球回なので、覚醒後のなごみをここで作らなければいけなかったんですよね。

田中:覚醒したらああなるのかあ、と(笑)。

近藤:台本を見た限り、なごみのイメージが180度変わる回という印象です。音響監督の飯田さんからも「この回から無駄に熱くなります」「なごみは今、かなり熱くなってるので、その感じで!」といったディレクションをいただいて。

でも第7話をやっていないからどうしよう、と。声掛けもうざいくらいに大声を出しました。とにかく声を張って、とにかく叫びました。

第8話では、しぃぽんも「ウザさ増し増しじゃね?」って言っていましたけど、その感じを意識していました。

――近藤さん的には第7話、第8話は力が入ったと。

近藤:そうですね。なごみが熱く戦っていたんじゃないかなと。真面目に野球をやっているんですけど、みんなはガチで殺しに掛かってきていて。なごみが本気で戦う姿を見て、相手チームも「正々堂々、野球で勝負しよう」という気持ちに変わるので、意外と平和だったというか。

……平和ではないんですけども(笑)。最終的には意外な展開でした。もっとボコボコにやり合うのかなと思っていたので。

――確かに、そういう意味では意外と正統派な終わり方でしたよね。

近藤:泣きながらとんとことんで斉唱をしてましたからね(笑)。

――でも覚醒後のなごみを演じるのは楽しかったのではないでしょうか。

近藤:そうですね。これまでのなごみは、いろいろな声色を使ってきていて。実際アフレコでも「これ、なごみなの?と思うような声でも良いですよ」とおっしゃっていただいたんです。

田中:私、なごみの「だふっ…だ、大丈夫ふ…!」のところが好き(笑)。

近藤:(笑)

田中:そこ、「台本通りに言ってください」って言われてたよね(笑)。

近藤:そうそう。顔面にデッドボールを食らって、みんなが「大丈夫!?」って心配そうに集まるんです。最初の台本では「だ、大丈夫ふ…!」だったんですけど、その後、台本が変更されて「大丈夫」になっていたんです。

「ここは“大丈夫”で大丈夫です」と聞いていたんですが、やっぱり「“大丈夫ふ”でお願いします」と(笑)。それで「大丈夫ふ!」と。

佐藤(利):面白かった〜

近藤:そういうことが時々あります。

田中:しぃぽんからは「野球やってんの、なごみだけだよ」ってツッコまれて。

近藤:「じゃあ、みんなは何をやってるんですか?」って。

一同:(笑)

田中:温度差がすごくて。そこからゆめちたちがちゃんと野球をやるという、あの熱い展開も好きです。ゆめちはやり返したいタイプなのでストレートを決めて、格好いいなぁって思っていました。そこから乱闘がはじまって、店長がうわ〜!ってなって……。

――カオス(笑)。

田中:カオスでしたね。第8話の本編アフレコ後に「(乱闘中の)ガラの悪いガヤをください」と言われて、「オラァ!!!」って(笑)。毎回、飯田さんに「ありがとうございます、助かります」とおっしゃっていただくという。「助かります」と言われるのが面白い(笑)。

――ガヤはいつも楽しい、という声も聞きますが、乱闘シーンは特にスカッとしそうです。

田中:乱闘は楽しいです。

――利奈さんはどうでした?

佐藤(利):第8話は盛りだくさんすぎて、未だによく分かっていないです(笑)。急激なスポ根。

田中:要素が多すぎますよね。

佐藤(利):でも私はなごみちゃんが言っていることも一理あるなと思って。いろいろなものが見える第8話でした。

田中:黙祷から始まって、整列して……。

近藤:なんで野球をやろうと思ったんだろう? 凪さんが言っていたんでしたっけ?

宣伝P:そうですね。野球でカタをつけろということになりました。

田中:ぶっ飛んでるなぁ……。私、なごみが常識人だと思っていたんですよ。……全然違った、第8話のなごみはヤバい。

近藤:そうなんですよね。それでも本人は「自分はいちばんの常識人だ」と思ってるんですよ。

田中:それがヤバいんだよね(笑)。

一同:(笑)

近藤:体力もすごいと思いました。「何回か(普通なら)死んでるよね」ってシーンが出てくるのに「元気だして!いきましょう!」って気合いを入れてる(笑)。

佐藤(宏):狂気しかないですね……。

佐藤(利):私は嵐子目線でなごみちゃんを見ているので、(なごみが常識人ではないとは)あまり思ってなかったんです。でも全部のアフレコが終わって、改めて自分の目線で見たときに「え、ヤバくない?」って思いました。「一番普通じゃないかも」と。

近藤:私自身、なごみとして「何事も一生懸命にやらなきゃ!」という気持ちでやっていたんですけど、ふと自分の目線で見返したときに「私、やばいことをしてたかも」って思いました。「なごみってすごいな」って。

――ベネズエラからの留学生3人も登場しました、「大使館にご協力をしてもらった」的なお話を聞きまして……。

田中:そういえば、本当にベネズエラ人の方だったんですか? アフレコの時に「ベネズエラ人の声優さんを3人揃えなきゃいけない」っていう話が出ていて。

(同席していた)竹中P:ベネズエラ大使館に問い合わせてご協力いただき、2人は決まったんですけど、1人はチリの方です。

近藤:むしろ2人、決まったのがすごい……。

佐藤(利):何をされている方なんですか?

宣伝P:チリ人の方は俳優さんなんですが、ベネズエラ人のお二人はそういったお仕事はしていないです。

竹中P:皆さん「いい思い出になりました」と言ってくれました(笑)。第8話終了後に、スペイン語のコメント動画も公開になります。

▼コメント動画は公式Twitterにて公開中!

田中:めちゃくちゃ面白い! その現場、見たかった! 

近藤:なごみが「ほら!」と言ったのをベネズエラ人の方が挨拶と勘違いして「オラ!」(スペイン語で「こんにちは」の意味)と返す、という場面があったんですけど、そこは「スペイン語の発音を意識して、“ほら”を言ってください」と言われていて。

(C)「アキバ冥途戦争」製作委員会
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