嵐子と末広のロマンスの悲劇。謎のパンダ・御徒町さんのリアルの中の人の正体も解禁! 『アキバ冥途戦争』嵐子役・佐藤利奈さん&御徒町役・平野綾さん&凪役・皆川純子さん鼎談【連載第11回】
平野さん、皆川さんの出会いは「綾ちゃんが14歳のとき」
──平野さんは久しぶりのアフレコだったとのことでしたが、アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?
平野:さっきも(皆川さん、佐藤さんと)お話していたんですけど、初めて会ったのはいつだっけ?って。
皆川:いまの髪型を見て「初めて会ったときの綾ちゃんだ!」って思ったんですよ。それで話していて発覚したんですけど、初めて会ったときは綾ちゃんが14歳だったんですよ。14歳って!(笑)
平野:20年前です(笑)。そこからご一緒させていただいていると思うと感慨深いですし、安心します。同じ年くらいの方でも、私は今の若手声優さんたちをあまり知らなくて。だから当時お世話になった方たちを見ると安心するんです。だから私としてはすごくうれしいです。
皆川:お芝居で掛け合いできることが、今はうれしい時代ですからね。しかも、それが馴染みのある方たちだと私もすごく安心感があります。綾ちゃん当時めちゃくちゃ可愛かった。今も可愛いですけど。
平野:長くお仕事をやらせていただき、そしてこうやってご一緒させていただき、本当にありがたいです。
──佐藤さんと平野さんはいつくらいにお会いしていたんです?
佐藤:私はもうちょっとあとくらいかな?
平野:そうですね!
佐藤:でも綾ちゃんが10代のころにお会いしていました。そして今があるという。最初のアバンが、この3人と(美千代役の)伊藤美紀さんという布陣でスタートしたんです。だから私も「知ってる人たちだ〜」「甘えてていい空間だ〜」って。みんなでキャッキャしながら録りました。美紀さんが「あら〜私死んでしまうのね〜!」って(笑)。そんな穏やかな感じで、死んでいかれました。
一同:(笑)
──改めて、本当に錚々たるメンバーが揃っている『アキバ冥途戦争』なんだなと。
佐藤:すごく楽しいですよ。
皆川:メイドカフェのメイドたちも豪華だし。みんな可愛いんですよ。だからこそ裏の顔とのギャップがすごいし、それを演じる皆さんもすごい。新たな声優さんの一面を見られるのが面白いです。
そうそう、第9話のメイドフェスで店を設営するシーンのガヤに参加させてもらったんですけど、その時は(かわいい声色で)「そっち持って! お願いぃっ!」って言ったら、音響監督から冷静に「普通のメイドじゃないんで、そういうの大丈夫です」って。
一同:(笑)
皆川:「もっとそっちのほうでお願いします」って。
佐藤:どっち!?(笑)
皆川:それで(低い声色で)「おらぁ、しっかり持てよこらぁ!」って。
一同:(笑)
──かっこいい!
平野:すごい!
佐藤:引き出しが(笑)。
──ガヤのシーンは皆さんストレス発散になるっておっしゃってましたね。
佐藤:ガヤは普段なら言えないようなことも言えますからね(笑)。特にとんとことんが逃げていくようなシーンは、普通なら「ピー」と入ってしまいそうなセリフを言っていますね(笑)。絵も楽しい。
学生時代の秋葉原で「レイヤーさんに間違われて……」
──皆川さん、平野さんがCygamesとP.A.WORKSの好きな作品や、出演したことがある作品の思い出をお伺いしたいです。
皆川:Cygamesさんは『グランブルーファンタジー』で主にお世話になっています。P.A.WORKSさんは立ち上げ当初の作品『CANAAN』(2009年)に出させてもらっていて。すごく印象深い作品ですね。もう一回見たいな。
佐藤:『CANAAN』ってかなり最初のほうですよね。
皆川:ダークな作品だったんですよね。そこから『アキバ冥途戦争』って考えるとすごいなぁ(笑)。
平野:私もCygamesさんには『グラブル』で本当にお世話になっていて。P.A.WORKSさんとしっかりとお仕事させてもらうのは、もしかしたら初めてかもしれません。
皆川:うんうん。今度『ウマ娘 プリティーダービー』にみんなで出させてもらおう。
一同:(笑)
──また、この連載インタビューの中ではアキバやメイドカフェにまつわるお話もお伺いしています。佐藤さんからは秋葉原のネットゲームのゲームセンターで、メイドの格好をして働かれていたという話を伺っていて。
平野:えええ!
皆川:へ〜! リアルメイドさんだったんだ! いつぐらい?
佐藤:駆け出しの頃ですね。当時はバイトしないと食べていけなかったので、バイトを2つ掛け持ちしていたんですよ。
メイド服は着ていたんですが、ご主人様は待っていないんです(笑)。当時はメイドの全盛期だったんじゃないかなと。ジェーニャちゃんはガチのメイドだったそうですよ!
平野&皆川:へええ〜!
皆川:私は秋葉原にはイベントで行ったくらいかなぁ。あと、秋葉原と言えば肉の万世(笑)。家族で行った思い出があります。でも作中のアキバの風景を見たときに「うわ、懐かしい!」って思いました。内容はフィクションだけど、やけに絵がリアルだから。不思議な感覚になります。
佐藤:実際に在る場所ですしね。
平野:あ、私それこそ10代の頃、学校帰りに秋葉原に収録に行って。制服のまま行ったんですよ。でも迷っちゃって、地図を見ていたら「すみません、写真撮って良いですか?」って声をかけられたんです。どうやらレイヤーさんだと思われたみたいで(笑)。
一同:えーっ!
平野:どうやって断ればいいか分からなくて「すみません、本物の制服なんです」ってひたすら謝っていました。それが駅にいる間に何回かあって。「レイヤーさんってこんな感じなんだ!」って。それが最初に降り立った秋葉原の思い出です(笑)。
皆川:それはね、綾ちゃんが可愛すぎたんだと思うよ(笑)。でも収録で行っているなら、もう声優として活躍してる時期だから、綾ちゃんって分かってるかもしれないってこと?
平野:いや、まだいろいろな作品に出る前で。皆さん知らない様子でした。
佐藤:メイドさんと写真を撮るという文化が街中でもあったのかもしれませんね。ところで、ふたりはメイド役って他の作品で演じたことありますか?
皆川:やったことないね。御主人様はあるけど(笑)。
佐藤:それは鮮明に覚えています(笑)。もしかして初メイド?
皆川:初メイドですね。でもメイドって感覚がまったくない(笑)。今、利奈ちゃんに言われて「そうか、メイド初めてか」とハッとしたよ。
平野:あ、私はデビュー作で、メイド服を着ていたんです! メイドらしいメイドではなく、ただ服を着ているっていう。
皆川:やっぱり当時は流行っていたんだろうね。メイド服も着たの?
平野:13歳、14歳あたりに着た記憶があります。でもかぼちゃパンツだったんですよ。今のような制服ではなくて。
皆川:そういえば私も着たことあった。仲間内とのイベントで、フリフリのメイド服着て猫の尻尾つけて出て行ったら、ガラじゃなさすぎて爆笑された記憶があります(笑)。利奈ちゃんはメイド役ってあった?
佐藤:いくつかあります! それは萌えというよりも、お付きの人という感じのガチメイドですけども。
平野:あ、それなら私もあります! その時もラスボス的な感じで。
佐藤&皆川:ラスボス!
佐藤:御徒町さんのよう(笑)。ラスボスってすごいなあ。
「全編を通して予想を覆すような裏切りがありますけど、そこが面白い」
──いよいよクライマックスに近づいていますが、第11話以降の見どころを教えてください。
皆川:オリジナルアニメだから、先の展開は分からなかったんですよ。で、先日いきなり今後のことを聞いてみたんです。はい、もうここからも怒涛です。そしていろいろなことが、さらに明かされていきます。楽しみだらけですよ。御徒町さんはどうなるんだろう?
佐藤:どうなるんだろう? 私もまだ知らないです。
平野:死ぬなら死ぬできっと普通の死に方じゃないだろうから、それはそれで楽しみです(笑)。みんながやりきって終わるのは良いなって思っていて。
皆川:あっさりいろんな人が死んでいくからね(笑)。そうね、やりきりたいよね。
佐藤:まだ言えないことだらけなんですけど、本当に怒涛です。純子さんも言っていましたけど、私も知らなかったんですよ。ジェーニャちゃんからちょっと聞いていた部分もありましたが、先日第11話の台本を読んで「ええええ?」って声が出ました。
全編を通して予想を覆すような裏切りがありますけど、そこが面白いですよね。うまく言えないですけども、なんか良いんです。
皆川:よくわからないけど目が離せない物語だよね。
平野:今後どうなっていくのか楽しみです!
[インタビュー・逆井マリ]
連載バックナンバー
TVアニメ「アキバ冥途戦争」作品情報
2022年10月6日(木)~TOKYO MXほかにて放送
放送情報
TOKYO MX・サンテレビ・KBS京都・BS11
10月6日より 毎週木曜 24:00~ 放送開始
AT-X
10月7日より 毎週金曜 21:30~ 放送開始
リピート放送:毎週火曜9:30~ 毎週木曜15:30~
配信情報
ABEMA:10月6日より 毎週木曜 24:00~
dアニメストア:10月9日より 毎週日曜 24:00~
ほか 各配信プラットフォームにて 10月12日(水) 24:00以降、 順次配信予定!
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スタッフ
原作:ケダモノランド経営戦略室
監督:増井 壮一
シリーズ構成:比企 能博
キャラクターデザイン・総作画監督:仁井 学
美術監督:本田 こうへい
美術設定:伊良波 理沙
色彩設計:中野 尚美
プロップ設定:入江 健司、 鍋田 香代子
撮影監督:石黒 瑠美
3D監督:小川 耕平
特殊効果:村上 正博
編集:高橋 歩
音楽:池 頼広
音楽制作:Cygames
音響監督:飯田 里樹
音響効果:中野 勝博
音響制作:dugout
アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト
和平なごみ:近藤玲奈
万年嵐子:佐藤利奈
ゆめち:田中美海
しぃぽん:黒沢ともよ
店長:高垣彩陽