冬アニメ『魔王学院の不適合者Ⅱ』アノス役 梅原裕一郎さんインタビュー|第2期は細かいところまで見逃さず、心して観てほしい
ミーシャ・サーシャ、それぞれのヒロインの魅力は?
――アフレコの雰囲気はいかがでしたか?
梅原:毎話たくさんのキャラクターが出てきて、アノスもいろいろなキャラクターと掛け合いをするのですが、すでに1クール演じられてきている方々が多かったので頼もしかったです。そのお芝居に乗っかり、その空気感を感じながら序盤は演じていました。
シリアスなシーンは多いんですけど、ミーシャであったりサーシャであったり、日常の会話をしているときのアノスって素のアノスだと思うんです。面倒見が良いとか愛情深いところが出ている台詞が多かったので、そこは演じていて楽しかったです。アノスって、こういう人となりなんだなって、よりわかりやすかったですし。
――家族もそうですが、その2人に対しても優しさを感じます。
梅原:その優しさも、猫可愛がるようなものでなく、堂々と包容力があるんですよね。わかりやすい甘いセリフを言うというより、アノスについていけば大丈夫だろうという安心感を与えてくれるような優しい台詞が多かった印象です。
――ヒロインであるミーシャやサーシャのかわいさ、魅力はどこにあると感じましたか?
梅原:2人は全然違う性格なので、どちらに重きを置くというわけでもなく、それぞれで会話のテンポ感も変わってくるんです。ミーシャならば、アノスの考えていることとかを把握していることが多くて、アノス的にも頼りにしている感じですし、言葉は少ないけれど阿吽の呼吸、みたいなやり取りが多かった印象があります。
サーシャは……(笑)、サーシャはどちらかというとギャグ寄りなところが多くて。そのやり取りがアノスとできるというのは、それだけ心が通じ合っている証なのかなと思います。サーシャがアノスの言葉に一喜一憂するというか、表情の変化があるんですね。アノスはそんな気はないんですけど、勝手にテンパっている姿は面白かったです(笑)。
――第2期の注目キャラクターというと?
梅原:第1期にも出てきてはいたんですけど、シン・レグリアですかね。言葉数が少ないながら、アノス的には昔から関係性があるキャラクターですし、これからどんどん関係性が変わっていくので注目していただきたいです。そのほかに第1期から出ている、めちゃくちゃ重要なキャラクターがいるんですけど、それはちょっと話せないです(笑)。基本的にキャラクターたちが、それぞれ目的を持っているので、そういうところも考えながら楽しんでほしいです。
あとは吉野(裕行)さんが演じられているキャラが濃いですね。一緒に収録することができたのですが、すごく癖のあるキャラクターなんですよね(笑)。アノスと対決する形で登場するんですけど、憎めないキャラだなと思いました。この作品って、あまりにアノスが強すぎて、敵として出てきても憎めないところがあるんですよ。かわいそうになってくるというか。
――確かに。今回、原作でも人気のシリーズ最大のエピソード《大精霊編》がTVアニメ化されるということで、分割2クールでの放送となります。よく1クールだと慣れてきたところで終わるという話も聞きますが、アノスのいろいろな面を演じられたのではないですか?
梅原:2クールだと最初から言われて演じられるキャラクターって、今はなかなか少なく、おっしゃる通り、慣れてきたところで終わってしまうことも多いんです。なので、長くひとつのキャラクターを演じられることはかなり大きいです。
アノスもいろいろな表情を見せますが、今回は姿形がアノスではない状態の話数も多かったりするんです。その状態で演じることは楽しかったです。
あとは、懐が広く、愛情深さがあるアノスでも許せないことというのが出てくるのですが、冷静でありながらも感情がすごく乗っているセリフがあったんですよね。魔族に対する愛情というか。そのシーンは、それまで演じてきた中でも、アノスの心の中が見えて、アノスが実現したかった世界の話や悔いていることなどが出てきたので、そこも演じていて楽しかったです。
――ちなみに、梅原さん自身は、魔界と人間界と精霊界などが出てくるファンタジーの世界に憧れがあったりするのですか?
梅原:僕が声優という職業を認識したのが、小学校5~6年で放映されていた『ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)』という作品なんです。アラゴルン役の大塚芳忠さんの声を聞いて、すごくカッコいいなと思っていたんですね。その頃は声優さんかどうかは気にしていませんでしたが、母がこれは日本人の声優さんが吹き替えているんだよって教えてくれて。
――確かに子供だと気にしないかもしれないですね(笑)。
梅原:まぁ、考えてみれば当然のことなんですけど、そうか、この人が日本語をしゃべっているわけないよなって(笑)。それが(声優を目指した)きっかけでもあったので、ファンタジーの世界観は好きなんです。
今でもゲームなどはたまにやりますけど、人間界とか魔界とかって現実離れしているのに、すごく親しみがあって、やっぱり楽しいですよね。
[文&写真・塚越淳一]
TVアニメ「魔王学院の不適合者 Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」作品情報
放送・配信情報
【放送】2023年1月7日より各局にて放送開始!
TOKYO MX:1月7日(土)より 毎週土曜24:30~
とちぎテレビ:1月7日(土)より 毎週土曜24:30~
群馬テレビ:1月7日(土)より 毎週土曜24:30~
BS11:1月7日(土)より 毎週土曜24:30~
読売テレビ:1月10日(火)より 毎週火曜27:41~
テレビ愛知:1月10日(火)より 毎週火曜26:05~
AT-X:1月7日(土)より 毎週土曜24:30~
【リピート放送】毎週(水)20:00~/毎週(金)8:00~
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。
【配信】dアニメストアにて地上波同時・単独最速配信決定!
dアニメストア:1月7日(土)より毎週土曜 24:30~
※その他サイトも順次配信予定
イントロダクション
暴虐の魔王《不適合者》が魅せる新時代への軌跡
第四章《大精霊編》
原作:秋 氏によるライトノベル。WEB小説サイト「小説家になろう」にて2017年4月より連載が開始、そして、電撃文庫(KADOKAWA刊)より2018年3月から刊行。
現在までシリーズ累計部数は220万部を突破している大人気小説。イラストはしずまよしのりが担当。
2020年7月にTVアニメとして第1期の放送が開始し、これまでにない主人公の圧倒的な存在感や魅力的なヒロインたちは、国内外で多くの反響を得ました。
そして、放送から2年の時を経て、《不適合者》が帰ってくる!
原作でも人気の高いシリーズ最大のエピソード《大精霊編》が遂にTVアニメ化。
魔族と人間の戦争を阻止したアノスの前に現れたのは、暴虐の魔王を滅ぼす新たな“神の子”だったー。
あらゆる理不尽をものともしない《不適合者》の新たな戦いが始まる。
「この平和な時代に転生し、俺も一つ手加減というものを覚えた」
スタッフ
原作:秋
キャラクター原案:しずまよしのり
総監督:大沼 心
監督:田村正文
キャラクターデザイン:山吉一幸
シリーズ構成:田中 仁
美術監督:込山明日香
色彩設計:吉田隼人
撮影監督:木田健斗(株式会社チップチューン)
3Ð監督:江田恵一(株式会社チップチューン)
編集:瀧川三智(REAL-T)
音響監督:納谷僚介
音楽:井内啓二
制作スタジオ:SILVER LINK.
オープニングテーマ:「SEIEN」Lenny code fiction
エンディングテーマ:「エソア」ももすももす
キャスト
アノス・ヴォルディゴード:梅原裕一郎
ミーシャ・ネクロン:楠木ともり
サーシャ・ネクロン:夏吉ゆうこ
レイ・グランズドリィ:寺島拓篤
ミサ・イリオローグ:稗田寧々
エレオノール・ビアンカ:渡部紗弓
ゼシア・ビアンカ:久野美咲
シン・レグリア:羽多野渉
大精霊レノ:阿澄佳奈
熾死王エールドメード・ディティジョン:小山力也
原作情報
原作:「魔王学院の不適合者」
著者:秋/イラスト:しずまよしのり
発売媒体:電撃文庫(KADOKAWA刊)
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