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冬アニメ『久保さんは僕を許さない』花澤香菜が語る第1話の注目シーン/インタビュー

冬アニメ『久保さんは僕を許さない』久保渚咲役 花澤香菜さんが語る第1話の注目のシーンとは/インタビュー

高校1年生の白石純太は、隣にいても気づかれない、出席していても欠席だとされる、存在感ゼロのモブ男子。ただ、そんな彼を見つけられて、ちょっかいを出してくる美少女・久保さん。ヒロイン女子とモブ男子の思春期スイートコメディ『久保さんは僕(モブ)を許さない』のTVアニメが遂にスタート。

ASMRのボイスドラマから引き続き久保渚咲役を担当する花澤香菜さんが、TVアニメ『久保さんは僕を許さない』について語る。

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久保さんは僕を許さない
高校1年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった。隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。彼は、存在感ゼロの”モブ”男子だったのだ。それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。なんと同じクラスの”ヒロイン級”美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。特別になれない”モブ”男子と、彼の前に現れた”ヒロイン”女子。教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。誰だって、誰かの”特別”になれる。でもその感情に”恋”と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の2歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。作品名久保さんは僕を許さない放送形態TVアニメスケジュール2023年1月10日(火)~2023年6月20日(火)AT-X・TOKYOMXほか※2023年4月4日(火)第1話からリスタート話数全12話キャスト久保渚咲:花澤香菜白石純太:河西健吾久保明菜:伊藤美来久保沙貴:雨宮天工藤葉月:加隈亜衣平玉緒:竹達彩奈白石由恵:能登麻美子白石誠太:伊瀬茉莉也雲仙先生:龍田直樹スタッフ原作:雪森寧々(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)監督:古賀一...

久保さんは天然! 自覚し始めたらまずいかも?

――最初にこの作品に関わることになったのは、『久保さんは僕を許さない』のASMRのボイスドラマでしょうか?

花澤香菜さん(以下、花澤):そうです。そのときはオーディションではなく、お声をかけていただいて収録する感じでした。そこで初めて漫画を読んだんですけど、表紙は見たことがあったんですよ。すっごくかわいくて、これは人気なんだろうなぁと思っていたんですけど、実際に読んでみたらすごかったです! 久保さんの魅力が!

――どんな気持ちで読めばいいんだろうというくらい、久保さんの言動に悶えながら原作を拝読しました(笑)。

花澤:あの……言葉責めが過ぎるんですよね(笑)。あれを受けたい!って思うし、白石くんももう少し受け止めなさいよ!っていう(笑)。

――白石くんは、内心はどうかわからないですけど、あまり反応しないですよね。

花澤:そうなんですよ。ただ、久保さんが僕のことを好きかもしれない、なんてことはまず考えない人だから仕方がないんですけど。でも、そんなラブコメが進んでいくのかなと思っていたら、白石くんにどんどん友達ができたり、周りと馴染んでいくし、友達がいたらいたで楽しいんだなとわかっていく。その流れも素敵だったので、単なるラブコメではないな、これは!と思いました。

――そういう変化は楽しいところかもしれないですね。

花澤:久保さんも、恋かどうかはまだわからないというスタンスですからね。そこからどうなるのか。

――でも、久保さんがするようなことを世の中の男子高校生がされたら、絶対に自分のことを好きだろうって勘違いしそうですね。

花澤:現場でもその話にはよくなっていて、これで久保さんが好きじゃなかったら、マジで白石くんはトラウマになるよって(笑)。もし告白して「そんなつもりじゃなかったんだけど」とか言われたら大変なことですよね。

――立ち直れないかも(笑)。では改めて、久保さんのことを演じてみて、どんなキャラクターだと感じましたか?

花澤:彼女は白石くんをからかおうとするんですけど、天然なんですよ。たとえば白石くんの膝に座ることによって、男子がどれくらい「やっほー!」ってなるかわかっていないんです(笑)。

たぶん魔性さで言ったらお姉ちゃんの明菜(CV.伊藤美来)のほうがあると思うんです。わかってやっている感じがあるから。でも久保さんは全然そこまで行っていなくて、多分そうなる素質があるくらいなんですよね。惑わしてしまうという。

――ではこのまま進んでいくと、姉のようになる?

花澤:やばいですね。自覚してしまったらまずいです(笑)。あと学校では女の子3人でよく行動をしているんですけど、その中ではわりとバランスを取るタイプなんだなと思いました。平玉緒(CV.竹達彩奈)がはしゃぐタイプで、工藤葉月(CV.加隈亜衣)が2人を見ているお父さんみたいなポジション。あの3人の中にいると渚咲はツッコミもするし、甘えられもするんですよね。なのでこのグループを見ていると、等身大の女子高生だなぁと感じます。

ただ、この作品の登場人物はみんなそうなんですけど、基本的にいい子なんです。だから思いやりがある。渚咲も、お姉ちゃんにはちょっと素直になれないところがあるけど、ちゃんと謝れる子だから、愛情を注いで育てられた感じが出ているなと思います。

――ASMRの収録時にキャラクターは作ったのですか?

花澤:確か最初の収録で雪森寧々先生がいらしてくれていたと思うんですけど、そのときは「とにかくかわいくお願いします」と言っていただいたと思います。なのであとはダミーヘッドマイクを白石くんに見立てて、ひたすら「悶えろ~」って思いながらやっていましたね(笑)。でもASMRでは結構自由にやらせてもらっていたので、アニメで改めてかっちり作っていった感じでした。

やっぱりアニメだと白石くんが実際にいるので、どれだけグイグイ行くのかとか、天然加減をどのくらいにするのかなどをしっかり考えていく必要があったので、そのバランスを意識しながら演じています。

――では相手の白石純太くん(CV.河西健吾)はどうでしたか? 白石くんは、隣にいても気づかれないほど、存在感がゼロのモブ男子ですが……。

花澤:原作のときからかわいいと思っていたんですけど、声が付いて動いたら、よりかわいいと思うようになりました。この子がヒロインなんじゃないかというくらい(笑)。

モブと言いつつ、久保さんのからかいを一番食らってワタワタするのは白石くんなわけで、その姿もかわいいし、普通にしゃべっているときも、この子はすごく優しい子なんだなってわかるんですよ。そこがすごいなぁと思いました。

――河西さんとは、共演も何度かされていますよね。白石くんを演じている感じは、これまでとも違いましたか?

花澤:河西くんって、陰を持った男の子を演じていることが多いイメージで、ご一緒するときはそういう役が多いんですけど、今回はモブと言われていますからね。モブでいないといけないのは、すごく大変だと思うんですよ。

――声優さんは、声を張ったらヒーロー声になりがちと言われますよね。

花澤:そうそう(笑)。まず元の声がかっこいいので、その声はどうしようもないからお芝居でなんとかするしかないんですけど、ただただ素朴な感じで演じられていて、本当にぴったりでした。

――からかいがいがありました?

花澤:ありましたね。この子を動揺させたい!みたいな気持ちにさせてくれました(笑)。

――ただ、動揺させたいと思いながら動揺している久保さん、というお決まりのパターンはありましたね。

花澤:やりすぎたかな……とか言っちゃったりするんですよね(笑)。あの反応もかわいいんです!

(C)雪森寧々/集英社・久保さんは僕を許さない製作委員会
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