落ちこぼれスパイの少女7人が完璧スパイの教官と、その先に待つ「不可能任務」に挑む! 冬アニメ『スパイ教室』グレーテ役 伊藤美来さん×ジビア役 東山奈央さんインタビュー|シリアスさとコミカルさを兼ね備え、トリックやどんでん返しが魅力
第32回『ファンタジア大賞』を受賞作の『スパイ教室』(竹町さん原作)が待望のアニメ化! 2023年1月より放送開始!
『スパイ教室』は、非効率的な戦争から各国のスパイがしのぎを削る時代のお話で、ディン共和国のスパイで、任務成功率100%を誇るクラウス(CV:梅原裕一郎さん)が、失敗&死亡率9割の「不可能任務」専門のスパイチーム「灯」を設立。そのメンバーの少女7人はなぜか落ちこぼればかり。そんな7人の教官役を担当するクラウスが出した課題が「僕を倒せ」。それぞれの想いや目的のためにクラウスを倒し、その先に待つ「不可能任務」を成功させることができるのか?
今回は、「灯」メンバーのグレーテ役の伊藤美来さん&ジビア役の東山奈央さんにインタビュー! 第3話が放送された直後ですが第3話のネタバレはしておりませんのでまだ未試聴のかたも是非ご覧ください!
7人の少女たちの軌跡を追うことで愛着がどんどん湧いてくる作品
――原作を読んだり、演じてみて感じた作品の印象やアニメ本編やPVなどご覧になった感想をお聞かせください。
グレーテ役 伊藤美来さん(以下、伊藤):かわいい女の子たちがいっぱい出てくるのですが、お話はとってもシリアスで。だけどその中にもコミカルさもあったり、スピーディーなテンポ感もあって、おもしろい作品だなと思いました。あとこの作品の見どころの1つであるトリックやどんでん返しがたくさんあって、「えっ!? ここでこうなるということは……」と思わずページを読み戻ってみたりするのも楽しかったです。
――アニメのキャッチコピーになっている「世界最強の騙し合いが今、幕を開ける――。」もスケール感の大きさを感じます。
伊藤:そうですね。あまり表向きには見る機会がないスパイの世界にもワクワクしました。
ジビア役 東山奈央さん(以下、東山):数年前にPVで関わらせていただいてから月日が流れましたが、PVの時と同じキャストでアニメをお送りできることがいち演者として、とても嬉しかったです。第一印象は「硬派でシリアスな作品なのかな?」と思ったのですが、実際にアフレコで演じてみると、ほっこりとした何気ない幸せを感じることもあるし、彼女たちが一生懸命生きている日々の軌跡を一緒にたどっている感じがしました。年ごろの女の子たちが一緒に過ごしていれば楽しいことやおもしろいこともたくさんあるけど、「不可能任務」に挑む時は命がけにもなるし、彼女たちの生き様を追っていくことで、キャラクターへの愛着もどんどん増していきました。
――挑んだスパイの9割が失敗して、命を落とすほどの「不可能任務」というのはどんな任務なのだろうかと気になります。
東山:プロ中のプロのスパイチーム「焔」が壊滅するくらいのとんでもない難易度の任務に、いわゆる落ちこぼれとレッテルを貼られている少女たちが挑むわけですから、どきどきハラハラしますよね。他のアニメ作品でも落ちこぼれの子たちが成長していく、という題材はよく描かれると思うのですが、『スパイ教室』ではそんな子たちがなぜ選ばれているのかにも理由があって、見進めていくとつじつまがあっていくところに気持ち良さを感じました。
――スパイものでは、例えチームであってもお互いのプライベートは関知しないのが一般的なのに、7人が陽炎パレスで共同生活するのも、タイトルの『スパイ教室』もおもしろいですね。
伊藤:そうですね。クラウスさんという先生がいて、リリィやグレーテ、ジビアたち生徒
がいて、それぞれの強みを理解した上で、みんなで協力してミッションに挑んでいくところは少女たちの絆も見えますし、共同生活の意味が実戦になった時に出てくるのもおもしろいところだなと思います。
東山:グレーテの能力は変装なので、使い方によっては単独任務もできそうだけど、ジビアのスリの能力だけではちょっと厳しそう(笑)。
伊藤:すごい能力なんですけどね。
東山:でもチームではいい歯車になれるし、みんなでいるときが最も輝ける瞬間なんだろうなと思います。一人ひとりが活躍できる場があることで温かい気持ちにもなれました。