『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』アリーゼ・ローヴェル役 花守ゆみりさんインタビュー|自分の中の正義の芯がしっかりとある彼女だからこその魅力ですね【連載 第3回】
他人の理想を背負う人
──アリーゼとリューの会話の中に“英雄”という言葉がでてきます。花守さんの思う“英雄”とはどのような人物でしょうか。
花守:難しいですね! 他人の理想を背負う人でしょうか。
その人が望んで英雄になるというより、誰かが望んだ理想を現実で叶えた結果、英雄と呼ばれることになるみたいな。多くの人の理想を叶えた結果が英雄なのかな、と。
──花守さんから見た、リューの魅力をお聞かせください。(アストレア・ファミリア在籍時代、現在、どちらでもかまいません。)
花守:綺麗な花として咲くことがわかっている蕾のような女の子です。人に触れて世界を知り、心を手に入れる度に輝きを増していく。その過程をずっと見ていたくなるような魅力がリューにはあると思います。
──『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』には、“正義”について考えさせられるシーンが多く登場します。花守さんがアリーゼという役を通じて“正義”について考えさせられたことや、感じたことなどがあればお聞かせください。
花守:全く同じ正義はなく、しかし例え違う形であったとしても手を取り合うことはできて、人を介して少しずつ形を変えながらも正義は後ろに続く人に継がれていくものなのかなと。
言葉にするのは難しいですね……。
──ダンメモイベント(アストレア・レコード)からアニメまで演じてこられて、本作の世界観や物語など、どういった部分に魅力を感じましたか?
花守:登場人物たちが脅威や試練に立ち向かう時に、綺麗なものも汚いものも全て剥き出しにしてぶつかって行くところが堪らなく好きです。あぁ、この子達今生きてるんだ! と心を強く揺さぶられながら読みこんでしまいます。
──第18話までの中で、お気に入りのシーンがありましたら、理由とともにお聞かせください。
花守:回想でリューと輝夜が口論するシーンが個人的に好きです。輝夜は意地悪しているように見えて、実はリューのことを考えてるという。素直じゃない輝夜も躍起になるリューも愛おしいですよね。
──『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』全体の見どころをお聞かせください。
花守:全体的に辛いシーンが多い『深章 厄災篇』。戻らない過去がある今のリューだからこそ得られる今を見届けてほしいです。
TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』作品情報
2023年1月5日(木)~
TOKYO MXほかにて放送
イントロダクション
悪夢は終わらない。
絶望は破滅を誘い、厄災は惨禍を招く。
ジャガーノートとの闘いのさなか、奈落に消えたベルとリュー。
行き着いた先は、全ての冒険者が恐れるダンジョンの深淵――『深層』。
満身創痍、孤立無援、迫り来る厄災の脅威。
迷宮決死行の渦中、五年前の後悔に苛まれる妖精はかつての仲間を追憶する。
一方、ベル不在のパーティの前に現れたのは、双頭の巨竜アンフィス・バエナ。
破壊の化身が吐き出す凶悪な炎流が全てを呑み込む。
希望も光明も失われた迷宮で、冒険者達が辿る運命は幕切れか、それとも……
これは少年と妖精が押し寄せる死に抗う、過酷に満ちた【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――。
スタッフ
原作:大森藤ノ(GA 文庫/SB クリエイティブ刊)
キャラクター原案:ヤスダスズヒト
監督:橘 秀樹
シリーズ構成:大森藤ノ/白根秀樹
キャラクターデザイン:木本茂樹
美術監督:金 廷連(ムーンフラワー)
色彩設計:安藤智美
撮影監督:福世晋吾
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:明田川 仁
音楽:井内啓二
オープニングテーマ:早見沙織「視紅」
エンディングテーマ:sajou no hana「切り傷」
プロデュース:EGG FIRM/SB クリエイティブ
アニメーション制作:J.C.STAFF
キャスト
ベル・クラネル:松岡禎丞
ヘスティア:水瀬いのり
リリルカ・アーデ:内田真礼
ヴェルフ・クロッゾ:細谷佳正
ヤマト・命:赤﨑千夏
サンジョウノ・春姫:千菅春香
カシマ・桜花:興津和幸
ヒタチ・千草:井口裕香
ダフネ・ラウロス:小若和郁那
カサンドラ・イリオン:真野あゆみ
アイシャ・ベルカ:渡辺明乃
リュー・リオン:早見沙織
アストレア:中原麻衣
アリーゼ・ローヴェル:花守ゆみり
ゴジョウノ・輝夜:千本木彩花
ライラ:諏訪彩花
ノイン・ユニック:河瀬茉希
ネーゼ・ランケット:泊明日菜
アスタ・ノックス:遠野ひかる
リャーナ・リーツ:香坂さき
セルティ・スロア:川口莉奈
イスカ・ブラ:広瀬ゆうき
マリュー・レアージュ:関根明良