TVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』ポッド153役・あきやまかおるさんインタビュー|「『NieR』シリーズファンへのサービス精神が旺盛な作品」
第2話「オタクの愛情が試されていると感じた」
ーー続いて、第2話「city e[S]cape」。ゲーム本編には登場しなかったリリィの初登場回となりました。
あきやま:最初にアネモネのポジションがリリィになると知った時はわけが分からず、「そういうことする!?」「そんなことができるんだ!」と思いました(笑)。リリィは『舞台 ヨルハ』シリーズに登場するキャラクターなので舞台を知っているからこその驚きもあって。ちょいちょい「これ知ってる?」と聞かれているような、オタクの愛情が試されているところがあるなと感じました(笑)。
ーーたしかに(笑)。リリィの印象についてはいかがでしょうか?
あきやま:舞台のリリィはかわいくて明るくて、すごく無邪気な末っ子キャラという印象だったのに、アニメでは何かを抱えているような雰囲気になっていて、それだけでいろんなことが想像できてしまいますよね……。ほかにもキャラクターがいる中で、リリィを持ってきたのがまたすごいことだなと。
リリィを知っている方は、ゲームでリリィのポジションにいたアネモネがどうなったのかも気になるでしょうし、「なんでこうなったんだろう」と考えると切なさと共に今後の展開への期待も膨らむ。一方、アニメから作品に触れている方は「ゲームではリリィではないキャラクターだったの!?」という驚きもありますよね。
ーー第2話で印象に残っているシーンはありますか?
あきやま:機械生命体側の描写が掘り下げられている部分はすごく悲しくつらく印象に残っているのですが、一番は2Bが現れた時のリリィの表情です。そこでいろんなことが伝わってきますし、この先に何かあるのではないかと思わされるシーンなので、とても印象深いですね。
また、ゲームではモブキャラのようだったレジスタンスの人たちがアニメだと詳細に描かれていて。レジスタンス側と2Bたち、それぞれの苦悩が浮き彫りになり、より解像度が上がった感じがしました。
第3話「ポッドをかわいく描いてくれて嬉しい」
ーー第3話「break ti[M]e」では、ジャッカス、アダムとイヴといったゲーム内でも馴染みのあるキャラクターたちが続々と登場します。
あきやま:ジャッカスはとにかくしゃべりますよね(笑)。
アダムとイヴのような、見かけはアンドロイドに似ているのに中身は機械生命体という存在が現れたことは衝撃的でしたね。初めて作品に触れた方は何が起きたんだろうと思うでしょうし、早く第4話を見たいと思わされたのではないかなと。
ーー第4話が放送延期となったことで、よりソワソワして待つことになりますね。
あきやま:楽しみが延びてよかったという気持ちがあります。週に1話のペースだと処理しきれないというか、気持ちが追いつかないから、ちょうど良かったかもしれないです(笑)。
ーーそれはありますね(笑)。それでは、第3話で印象に残っているシーンも教えてください。
あきやま:ポッド2体をかわいく描いてくれているシーンが多くて、とても嬉しかったです。ゲームでは見られなかったシーンを入れてもらって、ヨルハ部隊とポッドの関係性がより分かるようになりました。9Sが153を抱えているシーンは、フワフワのネコちゃんではないですけど、すごくかわいらしく見えました(笑)。
あとは、大型二足をハッキングした時に流れた『NieR Replicant』のシーンは、『NieR』シリーズの古くからのファンにとって衝撃だったのではないかなと。このアニメは『NieR』シリーズのファンに対してすごくサービス精神が旺盛だと思います。幕の内弁当のようにシリーズの要素をちょっとずつ詰めてくれているから、すごく楽しいです。
ーーありがとうございます。最後に、『NieR:Automata Ver1.1a』はゲームをプレイされている方はもちろんご覧になるかと思うのですが、ゲームをプレイされていない方も見る作品になるかと思います。それぞれの視聴者に向けてメッセージをお願いします!
あきやま:ゲームをプレイされた方には、振り返りにピッタリの作品だと思います。というのも、ゲームから派生して展開されている様々なメディアの要素も取り入れられているんですよ。ゲームがアニメ化することに対して不安に感じる方もいるかと思いますが、好きであればあるほど楽しめる作品になっているので、何回も再生して細かいところをチェックしてください(笑)。
また、アニメから作品に触れる方たちは、見ていくうちに謎めいた部分や引っかかる部分を確実に感じるはずなので、興味を持っていただけたらゲームもプレイしてもらえたらと思います。ゲームをプレイすれば、謎めいている部分や引っかかる部分の意味が分かってきます。理解が深まることでアハ体験のような気持ちよさが味わえるのではないかなと(笑)。そして、ゲームを楽しんでいただけたら、舞台や小説、漫画など美味しいコンテンツがたくさん用意されているので、ぜひ『NieR:Automata』のビュッフェへ遊びに来てほしいです!
[インタビュー/阿部裕華]
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放送情報
TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11:1月7日より 毎週土曜 24:00~
読売テレビ:1月9日より 毎週月曜 25:59~
福岡放送:1月10日より 毎週火曜 25:59~
中京テレビ:1月10日より 毎週火曜 26:27~
札幌テレビ:1月12日より 毎週木曜 26:29~
アニマックス:1月14日より 毎週土曜 22:00~
※放送日時は変更になる場合があります
国内配信情報
DMM TV、dアニメストアにて1月7日より 毎週土曜 24時30分~配信開始予定
ほか各配信プラットフォームでも1月10日正午以降順次配信開始予定
※配信日時は変更になる場合があります
海外配信情報
160以上の国と地域で配信予定
Introduction
西暦5012年。
突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。
月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。
しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。
人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へ派遣。
新たに地球へと派遣された<2B>は先行調査員の<9S>と合流し、任務にあたるが、その最中で、数々の不可解な現象に遭遇し……。
これは人類のために戦い続ける、命なき<アンドロイド>の物語――。
STAFF
原作:「NieR:Automata」(スクウェア・エニックス)
監督:益山亮司
シリーズ構成:ヨコオタロウ/益山亮司
キャラクターデザイン・総作画監督:中井 準
音楽:MONACA
制作:A-1 Pictures
CAST
2B:石川由依
9S:花江夏樹
A2:諏訪彩花
ポッド042:安元洋貴
ポッド153:あきやまかおる
アダム:浪川大輔
イヴ:鈴木達央
パスカル:悠木 碧
司令官:加納千秋
オペレーター6O:磯部恵子
オペレーター21O:初美メアリ
リリィ:種﨑敦美
公式サイト
公式ツイッター(@NieR_A_ANIME)
公式Instagram
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