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『転天』千本木彩花×石見舞菜香 インタビュー【連載第7回】

最終回はアニスフィアとユフィリアの勝負と関係性の行方に注目!サブタイトルもエモく、二人の物語だと納得できる結末をお見逃しなく! TVアニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』アニスフィア役 千本木彩花さん×ユフィリア役 石見舞菜香さんインタビュー【連載第7回】

鴉ぴえろさん原作の人気ライトノベル『転生王女と天才令嬢の魔法革命』(富士見ファンタジア文庫)のTVアニメが絶賛放送中!

通称『転天』とは、前世の記憶を持つアニスフィアという王女が、魔法が使えないながらも魔法に憧れて、独自の発明で「魔法科学」を生み出すファンタジー作品。弟のアルガルドの婚約者であり、魔法を使いこなす天才令嬢のユフィリアと出会い、絆を深めていきながら魔法世界で旋風を巻き起こしていく。

先日放送された第11話では、アルガルドの代わりに自分の夢を断念してまで王位継承をしようとするアニスに、ユフィは自身が精霊契約者になり王になることで、アニスには今まで通り夢を追ってほしいと申し出る。精霊契約者になることの意味を知ったアニスは自分のためにユフィが犠牲になってほしくないと反対。お互いを想うがゆえの衝突だが二人とも決心を譲らず。そこでアニスは勝負して決めようと提案し、ユフィも了承。果たして、この決戦の結果と二人の未来はいかに?

アニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』の放送開始を記念して、アニメイトタイムズでは出演キャストへのメールインタビュー連載をお送りしています。第7回目はアニスフィア役の千本木彩花さんとユフィリア役の石見舞菜香さんが登場! 11話を振り返っていただきつつ、お互いのキャラクターの成長や変化について、3月24日に発売されるBru-ray&DVD BOXの上巻の注目ポイント、そして最終回の見どころなど語っていただきました。

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転生王女と天才令嬢の魔法革命
パレッティア王国王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアには前世の記憶がある。魔法が当たり前に存在する世界に転生し、魔法使いに憧れるアニスフィアが夢見たのは、魔法で空を飛ぶという、破天荒で非常識なことだった。けれど、なぜか魔法が使えないアニスフィアは日夜、キテレツ王女とあだ名されながら、怪しげな研究に明け暮れるはめに。ある夜、お手製魔女箒で空へ飛び立ったアニスフィア。暴走する箒が飛び込んだのは、貴族学院の夜会。そこでは、魔法の天才と噂される完璧公爵令嬢ユフィリアが、アニスフィアの弟・アルガルド王子から婚約破棄を宣言されているところだった。声もなく流されるユフィリアの涙を見たアニスフィアはそっと手を差し伸べる。──この魔法はあなたの笑顔のために。2人の少女が未来を切り開く、「転生×天才」魔法ファンタジー!作品名転生王女と天才令嬢の魔法革命放送形態TVアニメスケジュール2023年1月4日(水)〜2023年3月22日(水)AT-X・TOKYOMXほか話数全12話キャストアニスフィア・ウィン・パレッティア:千本木彩花ユフィリア・マゼンタ:石見舞菜香イリア・コーラル:加隈亜衣アルガルド・ボナ・パレッティア:坂田将吾レイニ・シアン:羊宮妃那ティルテ...

アニスとユフィ、ティルティの関係性に温かさを感じつつ、苦しさも。2人のスレ違いにもどかしさを感じた11話

――先日、放送された第11話を振り返ってみた感想をお聞かせください。

アニスフィア・ウィン・パレッティア役 千本木彩花さん(以下、千本木):良かったなというものが自分の実感としてあります。アニスとユフィとの関係だけでなく、アニスとティルティとの関係も描かれていて。心温まるけど、苦しくもなったり、とても素敵な回だったなと思います。

――9話でアニスとアルガルドとの姉弟の決着がついてからどんどん話が重くなっている気がします。

千本木:アルくんが辺境の地に旅立った後の10話では、アニスが再び王位を継承することになったことで雲行きが怪しい感じがしましたが、11話のアバンの重苦しい始まり方にはご覧になっている皆さんもビックリされたかもしれませんね(笑)。精霊信仰派の「何? この気持ち悪いおじさんたち?」みたいな部分がよく出ていたし、「こんな人たちと毎回顔を合わせていたら病んじゃうだろうな」というのも伝わったかなと思います。

ユフィリア・マゼンタ役 石見舞菜香さん(以下、石見):姉弟の問題が解決したかと思ったら、国王の跡継ぎ問題が残っていて、11話ではアニスさまのツラさが全面に出てしまった回になりました。今までのアニスさまは周りのみんなを助けたり、居場所を作ってくれる存在でしたが、次期国王になるためには魔学や夢をあきらめなくてはならなくなって。そこでユフィは今まで通り好きに生きてほしいという想いから自分が精霊契約者になり、王族の養子になり、次期国王になることを提案することで、2人の想いにスレ違いが生まれてしまいました。それぞれ譲れないものがわかるけど、お互いに打ち明け合っていないことで、アニスさまは一人で抱え込んでしまうし、ユフィは一人で突っ走ってしまって。そういうもどかしさみたいなものを感じた11話でした。

――11話のアニスは、喜怒哀楽にとどまらない、いろいろな感情が出ていたので、演じる側としては大変だったのでは?

千本木:11話を演じる上で「アニスとして一番大切なものは何か?」を考えた時、アニスの中で一番大きなものは劣等感だと思っています。

パパとママに大切に育てられて、二人がやってきたことの素晴らしさはわかっているけど、魔法が使えない自分にはそれを継ぐ資格がなくて。そのことはずっと心の中に残り続ける、埋められない穴なんですよね。パパとママは愛情を持って接してくれているけど、アニスにとっては「みんながなぐさめてくれているんだ」と感じていたと思います。だからアルくんを支えるのが自分の使命であり、存在する意義だと思っていたけど、結果的にアルくんを傷つけることになったのも理解していたし、後に王族を継ぐしかなくなって重圧も感じていたし。周りからは認められないけど頑張るしかないし、好きな魔学をあきらめなくてはいけなくなりました。

またユフィが認めてくれたり、気遣ってくれる気持ちは嬉しいけど、その気持ちに甘えてしまったら子供の頃から覚悟が崩れて落ちてしまうし、まして精霊契約者になるという重大な決意をさせることも受け入れられるわけもなくて。

確かに大変でしたが、劣等感というところを中心に考えて作っていくと点と点がつながっていく感じがしたし、アニスの想いも理解できたので演じやすかったです。

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