アニメ
『弱ペダ LIMIT BREAK』岸尾だいすけ&阿部敦 Wキャプテン対談

「手嶋のためのインターハイ」に納得。凡人・手嶋と強者・泉田は対照的な存在――アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』手嶋純太役・岸尾だいすけさん&泉田塔一郎役・阿部 敦さん Wキャプテン対談

タイプは違っても自分なりの最強チームを作り上げた2人

――ここまでのお互いのキャラクターについてどう感じていますか?

岸尾:ぶっちゃけあまり絡んでいないんですけど、泉田といえばどうしても筋肉の話になってしまいますよね(笑)。一緒に収録していた時も筋肉の話ばかりで、「あの人、真面目だけどおかしいよね」みたいな。キラーワードを持っているのでうらやましいなとも思いつつ。変わった点といえば……。

阿部:髪は増えましたね。

岸尾:そして筋肉もパワーアップして(笑)。ちなみに手嶋も髪が伸びています。何か願掛けでもしたのかな?(笑) 手嶋はクライマーで、泉田はスプリンターとまったくタイプが違いますが、キャプテンになってからそれぞれがブラッシュアップして、彼らが思う最強のチーム作りをしたのかなと思います。

阿部:手嶋さんはキャプテンになってめちゃめちゃセリフ量が増えたなと(笑)。

岸尾:物理的なところだね(笑)。

阿部:量も増えたし、熱量も群を抜いて変わったのは手嶋さんかなと思います。手嶋さんと泉田は極端に違って、タイプだけではなく、泉田は強い選手だけど、手嶋は凡人で。また手嶋は汗水流して、みんなを鼓舞して自分も必死についていくけど、泉田は表情をあまり変えず、ブレずに指示を出していて。泉田が変わったこともありますが、対照的な存在になったなと思います。

――手嶋や泉田はこれまでたくさんのレースやバトルを繰り広げてきましたが、ご自身が想うベストバトルは?

岸尾:真波とのいろは坂での戦いと、葦木場との山岳勝負ですね。真波と戦うには役不足だった男がここまで戦えて、結果的には負けましたがドラマチックな展開で。名ゼリフも生まれたし、手嶋が確立できたバトルだったんじゃないかなと思います。また葦木場との山岳賞をかけての勝負では手嶋の最後を飾るにふさわしい戦いで。今思うと1日目の真波との戦いが手嶋のスタートで、3日目の葦木場との戦いが最後というのは短い気もしますが(笑)、きれいに決着が着いたと思えて、とても印象に残っています。

阿部:この2年目では小鞠くんとのスプリント勝負ですね。変な人同士のバトルでしたけど……。

岸尾:最強に変わった二人だよね。

阿部:筋肉と、筋肉を触りたい人ばかりで(笑)。あと1年目のファーストリザルトラインでの敗退ですね。勝つことが箱根学園のアイデンティティであり、自分の役割なのに負けてしまって。でも、その敗北を糧にして、2年目の小鞠くんとのバトルに勝てたことも感慨深くて。もちろん1年目は勝ちたかったし、結果はわかっていたけど、勝つつもりで演じていたので、2年目ではそれを昇華できた気がして。小鞠くんとのバトルではペットボトルの不慮のアクシデントもあったけど、それを乗り越えつつ、スプリントラインを制したのは大きかったなと思います。

相手チームから欲しいなと思う選手は?

――もしお互いのチームでいいなと思ったり、それぞれのチームに欲しいなと思う選手は?

岸尾:箱根学園のほうがレベルは上で、全員ゴールが狙えるエースぞろいなので、「いいな」とは思います(笑)。個々のレベルが高くて、どの選手をどう配置してもリスクが少ないですし、さらに最良の采配をすれば無敵のはず……ですが、総北が勝っているので何ともいえませんけど(笑)。もし総北に来てもらえるなら、弱点を補えるオールラウンダーがいいと思うので、黒田かな。彼が来れば作戦の幅も広がると思います。

阿部:箱根学園は完璧なチ―ムだなと思っていて、黄金聖闘士(ゴールドセイント)っぽいなと(笑)。

岸尾:『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』が『週刊少年チャンピオン』で連載したしね(笑)。

阿部:一方の総北は青銅聖闘士(ブロンズセイント)感があって。意外性や幅があって、雰囲気も朗らかなのがいいですね。箱根学園はみんな確立しちゃっているので、カチっとした会話が多くて。でもこのインターハイ2年目ではキャラが増えて、楽しい会話も増えたけど、総北のわちゃわちゃした感じはうちのチームにはあまりないので。でも鳴子が入ってきたら朗らかになりそうな気がします。銅橋とおもしろい会話をしそうだし、葦木場ともツッコミとボケのいい関係性が築けそうだし(笑)。

最終回も一緒に手に汗握って楽しみましょう!

――ここまで長く関わってきて、改めて感じる『弱虫ペダル』がたくさんの人を引き付ける魅力や理由とは?

岸尾:元々、作品の熱さが全面にあふれ出ていましたが、長く続いてもどんどん熱さが増していくところは作品の持つ力の強さを感じます。作中でも応援が力になるというセリフが何度も出てきましたが、作品を応援してくれる方々の熱さがきっと先生にも届いていることで、毎回限界を超えた熱量を引き出してくれているんじゃないかなと思います。

阿部:頑張ることのカッコよさを感じました。昨今では「熱くなるのはカッコよくないよね」みたいな風潮もありますが、ここまで1つのことに一生懸命集中して、めちゃめちゃ汗をかいて、ぐちゃぐちゃになりながらやり切ることのカッコよさが描かれているなと思います。この作品はぜひ親子で見てほしいと思うんですよね。今回はEテレさんで放送されているので、親子で見る機会も増えていると思いますが、親子で感想を語り合ったり、一緒に何かを初めてみるきっかけになれる作品じゃないかなと思います。

――「LIMIT BREAK」もいよいよ最終回を残すのみとなりました。皆さんへメッセージをお願いします。

岸尾:我々も熱望していた第5期をやれることになって、その着地点にこぎつけることができました。今はコロナをはじめ、不安な状況が続いていますが、『弱虫ペダル』というエンターテインメントの力で、皆さんの心に明るく楽しいものやパワーを届けられたらと思ってスタッフ、キャスト一同作ってきました。第5期のここまで、そして最終回を見て何かを感じてもらえると嬉しいです。我々もオンエアを楽しみしていますので、一緒に楽しみましょう!

阿部:我々キャスト陣が願っていた第5期を実現してくださったスタッフさん、第4期の後もずっと待ち続けてくださった皆さんがあっての今回のシーズンだと思っています。レースである以上、勝敗が決まってしまうのは当然ですが、最後まで手に汗握って見守っていただければと思います。できれば一緒にリアルタイムで見て興奮や感動を味わいましょう。

[取材・文/永井和幸]

TVアニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』作品情報

放送情報

NHK総合テレビにて
毎週日曜午前0時(土曜24時)好評放送中!

※放送情報は変更になる場合があります。

INTRODUCTION

週刊少年チャンピオン(秋田書店)で絶賛連載中、渡辺航による自転車ロードレースコミック「弱虫ペダル」。

マンガやアニメが好きな高校生・小野田坂道が、自転車競技部の仲間と出会い、ロードレースの世界で成長していく姿を描いた大人気作品の、TVアニメシリーズ“第5期”が、『弱虫ペダル LIMIT BREAK』として遂に始動!

2度目のインターハイで連覇を目指して走る坂道たちの闘いも、いよいよ最終局面へ!王者奪還に燃える箱根学園や、独自の戦略で勝利のみを求めて走る御堂筋、そして仲間たちと繋げてきた想いを胸に、全力でペダルを回す坂道。

最後の力を振り絞り、限界を突破して、栄光のゴールラインを超えるのは誰なのか――。

今、約束の時――!

STORY

1年目のインターハイで見事、総北高校を総合優勝へと導いた小野田坂道。

今泉や鳴子と共に2年生へと進級し、キャプテン・手嶋たちと新チームで連覇を目指す!

そして迎えた夏のインターハイ。

昨年の雪辱に燃える王者・箱根学園は、新キャプテン泉田を中心に次々とリザルトを獲得し、快進撃を見せる。王者の風格を取り戻した箱根学園を前に、総北は再び挑戦者となり、苦境に立たされる。

そんな中、遂にレース最終日がスタート!

2日目のゴールを制した京都伏見・御堂筋も新たなフェイズへと動き出す……。

各チームが闘志を燃やす中、坂道は仲間と繋いてきた絆を信じ、栄光のゴールを掴み取れるのか――!?

STAFF

原作:渡辺 航(週刊少年チャンピオン)
監督:鍋島 修
脚本:砂山蔵澄
キャラクターデザイン:番 由紀子
メカデザイン:水村良男・秋篠デンフォワード日和
ライドデザイン:堀内博之
美術設定:泉 寛
美術監督:吉原俊一郎
色彩設計:中尾総子
3DCGスーパーバイザー:佐々木俊宏
CG監督:藤谷秀法
撮影監督:葛山剛士・金 光俊
編集:坂本久美子
音響監督:高寺たけし
音楽:沢田 完
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

オープニングテーマ:「Keep going」04 Limited Sazabys(日本コロムビア)
エンディングテーマ:「PRIDE」Novelbright(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)

CAST

<総北高校>
小野田坂道:山下大輝
今泉俊輔:鳥海浩輔
鳴子章吉:福島潤
手嶋純太:岸尾だいすけ
青八木 一:松岡禎丞
鏑木一差:下野紘

<箱根学園>
真波山岳:代永翼
泉田塔一郎:阿部敦
黒田雪成:野島健児
葦木場拓斗:宮野真守
銅橋正清:小野大輔
新開悠人:内田雄馬

<京都伏見>
御堂筋 翔:遊佐浩二
岸神小鞠:福山潤

公式サイト
公式ツイッター(@yowapeda_anime)

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
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