最終話放送!主演声優ふたりが選ぶベストシーンとは――TVアニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』アニスフィア役 千本木彩花さん×ユフィリア役 石見舞菜香さんインタビュー【連載第8回】
先日最終回が放送されたTVアニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』(富士見ファンタジア文庫)。最終回では、お互いに想いをぶつけ合いながら激闘を繰り広げるもユフィが勝利。ユフィの優しい言葉に感情を吐露するアニス。そして初めて両親に素直な気持ちをぶつけ、受け入れる父のオルファンスと母のシルフィーヌも温かく受け入れたのでした。
改めてユフィの部屋を訪ねたアニスは、自身が転生者であることを打ち明けると、ユフィもアニスが好きだと告げます。そしてオルは王を退き、ユフィが王に即位。ユフィとアニスによる魔法世界の新たな幕を開けたところで終了しました。
そしてアニメイトタイムズでお送りしてきたメールインタビュー連載も今回で最終回。ラストとなる第8回目は、前回に引き続き、アニスフィア役の千本木彩花さんとユフィリア役の石見舞菜香さんが登場! 12話を振り返っていただきつつ、全12話の中でのお気に入りのシーンの発表や裏話、そしてもし続きがあったら見たいエピソードなど語っていただきました。
12話は最初から最後までずっとピーク。熱く感動的な掛け合いシーンの収録、実は……?
――まず先日放送された12話を振り返った感想や印象深かったシーンをお聞かせください。
アニスフィア・ウィン・パレッティア役 千本木彩花さん(以下、千本木):チューしちゃいましたね(笑)。現場でも「おおっ!」みたいな空気だったよね。
ユフィリア・マゼンタ役 石見舞菜香さん(以下、石見):そうでしたね。
千本木:あとアニスが両親に秘めていた想いを打ち明けて、気持ちを初めて知ったパパとママとのシーンも印象深かったです。
石見:最後のアニスさまとユフィが二人で空を飛ぶシーンも素敵でした。バックに流れていた劇伴は、1話でアニスさまがユフィを連れ去ったシーンで流れていた曲だったのもいいですね。
千本木:その後の釘宮(理恵)さんのナレーションも素敵でした。
石見:12話は最初から最後までずっとピークという感じで。
千本木:すっごいしゃべってたよね。
石見:お互いで掛け合って、収録も大変だった気がします。気持ちを持っていくのに苦戦して、途中で「大丈夫?」と声をかけていただいて。実は収録自体も別々になってしまって。
千本木:そうだったね。
石見:私、相手の声が聞こえないと全然入っていけなくて。この作品、特にこの回ではどうしてもアニスさまの声を聞きながらやりたくて。だから後でもう一度、録り直しをさせていただきました。
千本木:泣いてたりすると、どんどん声がかぶってしまうので、あとでタイミングを調整できるように同じ時間帯であえて別々の収録でした。ユフィを録ってからアニスを録って、もう一度ユフィの収録に戻るというやり方でした。
石見:あとキスした後、アニスさまから「好きになった相手としかキスはダメでしょ」と言われて、ユフィが「好きですよ」と言ったシーンも印象的です。
千本木:アニスがユフィに、自分が転生者だと打ち明けたシーンだよね。これまで皆さんから「どこに転生ポイントがあるの?」という声が多かったけど、ここでその理由とアニスの葛藤が見られたことで皆さんにも分かっていただけたのでは。
石見:アニスさまに魔剣を渡すシーンも好きです。ユフィの持つアルカンシェルは「虹」という意味で、アニスさまの魔剣の名前、セレスティアルは「空」の意味で。
千本木:エモいよね。集大成として素敵な最終回になったと思います。
石見:ここから二人が一緒に寄り添っていったことが想像できるラストでした。
――よくこんなにきれいにまとまりましたね。しかもムダなエピソードがまったくなくて。
千本木:3巻分の要素をギュギュっと詰め込んで、皆さんが素敵にまとめてくれました。
石見:原作ファンの方々もオリジナルの部分まで愛してくださって。皆さんの想いやパワーもいっぱい感じて、私たちも収録を頑張らなきゃと力が入りました。