この記事をかいた人
- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
――めぐみんのアイデンティティともいえる爆裂魔法との出会いの瞬間は演じてみていかがでしたか?
高橋:めぐみんにとって大切な瞬間なので、凄く丁寧に時間を使って描いている印象を受けました。特報PVでも一部見られるのですが、めぐみんの人生の全てになる爆裂魔法との出会い、その瞬間を壮大な音楽と共に飾っていただけて鳥肌が立ちましたね。
収録はウォルバク役の甲斐田裕子さんと一緒だったので、ウォルバクの爆裂魔法の詠唱は私もめぐみんと同じように頭の中から焼きついて離れないよう、一生覚えているつもりで聴いていました。
――爆裂魔法の詠唱と言えば、『異世界かるてっと』では詠唱設定協力を担当されていました。そんな高橋さんから見たウォルバクの爆裂魔法の詠唱についてはいかがでしょうか。
高橋:私が『いせかる』で考える時は、カッコいい言葉をとにかく沢山集めてメモするんです。そして、爆裂魔法を撃つシーンごとにポップに気軽に楽しく撃つのか、みんなの期待を一身に背負って撃つのか、どういうシチュエーションなのかを踏まえるようにしていました。そこからめぐみんが今どんな爆裂魔法を撃ちたいのかを自分の中で固めていくんです。
けれど今回で原初の詠唱を知ってしまったので、本家は違うなと震えましたね……! やっぱり本職のライターさんが書いた詠唱なので、私もこういうかっこよさを目指したい!と興奮します。最初からそのためだけに存在しているかのような詠唱なんです。もう超カッコいいです!
めぐみんがその詠唱を口ずさむ場面もあるのですが、これを基にして「黒より黒く、闇より暗き漆黒に……」から始まるあの詠唱を作っていったのかなと想像したりもしましたね。
めぐみん役として、私自身も爆裂魔法にしっかり向き合わせてもらいました。だからそういう意味でも、めぐみんが大事にしているものを私も大事にしながら挑めているんじゃないかなって思っています。
――総じて『このすば』シリーズへの思い入れや魅力をお聞かせください。
高橋:『祝福を!』の第1期が2016年1月放送だったので、オーディション期間も含めるとめぐみんと出会ってからもう7年以上の時間が経ちました。
それだけの期間演じ続けてきても、まだまだめぐみんを演じる創作意欲はガンガン湧いてきますし、その分の経験値を込められるタイミングで『爆焔を!』のアニメができることに感謝しかありません。
それに、『このすば』は続編が発表されるまでの間もゲームだったり、他の作品とコラボさせていただいたりと、少なくとも2ヶ月に1回はめぐみんを演じる機会をいただいていたんです。
だから久しぶりという感覚はなく、もしかしたら他のキャストのみなさんも同じ気持ちかもしれません。そうやって『このすば』ロスにならないようにしてくださった一連の流れ、その全てにありがとうと伝えたいです。
それもあるためか、自分の側からめぐみんがいなくなる時期はなかったと感じています。色々な媒体で7年かけてめぐみんと一緒に成長させてもらえたんじゃないかな。『爆焔を!』は、めぐみんの台詞数もかなりありましたし、込めたい繊細な描写もいっぱいあったので、数年間声優として頑張ってきた今、演じられて本当によかったと思っています。
――高橋さんの7年以上の経験値が詰まった作品ということで、『このすば』ファンのみなさんの期待もさらに熱くなると思います。最後に『爆焔を!』のめぐみんの注目ポイントをお願いします。
高橋:今回のめぐみんはカズマたちと出会う前なので、それこそ学生時代のよく知る友人が地元で見せる別の顔を覗き見る、みたいな感覚がいっぱいあると思います。そこから『祝福を!』のアクアやダクネスがお姉さんをやってくれていて、めぐみんが如何に心地よく甘えていたのかがわかるかもしれません。爆裂魔法への熱量には一切ブレがありませんが、地元でのめぐみんを知ることで改めて彼女の魅力やカッコよさ、本質を知ってもらえると思います。
あとは、絶対ニヤニヤしちゃうポイントがあります! 前半はゆんゆんとの掛け合いにニヤニヤしてしまいますが、後半はまた別のニヤニヤポイントがあるのでお楽しみに!
[取材・文/胃の上心臓]
「これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語。」
角川スニーカー文庫より刊行中の大人気異世界コメディ『この素晴らしい世界に祝福を!』(著:暁なつめ、イラスト:三嶋くろね)のスピンオフ、『この素晴らしい世界に爆焔を!』のTVアニメ化が決定!ティザービジュアルが解禁となりました!さらに、スタッフ&キャスト情報も公開!カズマたちと出逢う前、爆裂魔法にあこがれためぐみんの物語を、どうぞお楽しみに!
2023年4月5日(水)よりTVアニメ放送開始
TOKYO MX4月5日より毎週水曜25:00~
テレビ愛知4月5日より毎週水曜26:05~
BS114月6日より毎週木曜23:00~
KBS京都4月7日より毎週金曜24:00~
サンテレビ4月7日より毎週金曜24:00~
※放送開始日・放送時間は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
※各種配信サイトでも配信予定!
紅魔の里――そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ、紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。そんな紅魔の里には教訓がある。
「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」
けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが上級魔法の習得を心待ちにするなか、紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。
幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、追いつくために――
これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語。
原作:暁なつめ(株式会社KADOKAWA角川スニーカー文庫刊)
原作イラスト:三嶋くろね
監督:安部祐二郎
総監修:金崎貴臣
シリーズ構成:上江洲誠
キャラクターデザイン:菊田幸一
色彩設計:吉田沙織
美術:アトリエムサ
3D:MADBOX
撮影:EXPLOSION
編集:木村佳史子
音響監督:岩浪美和
音響効果:小山恭正
録音:山口貴之
音響制作:HALF H・P STUDIO
音楽:甲田雅人
音楽制作:日本コロムビア
アニメーション制作:ドライブ
製作:このすば爆焔製作委員会
めぐみん:高橋李依
ゆんゆん:豊崎愛生
こめっこ:長縄まりあ
あるえ:名塚佳織
ふにふら:富田美憂
どどんこ:鈴代紗弓
ねりまき:石上静香
ちょむすけ:生天目仁美
ぷっちん:酒巻光宏
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。