個性爆発！　めんどくさいけど憎めない愛すべき中二病キャラクター10選

中二病……思春期ならだれでも一度は発症したことがある病。中二病とは、思春期特有の思想や言動などが発現した状態のことを言います。みなさんも「自分は周りとは違う」、「特別な力を持っている」、そんな風に思ったことは一度や二度ではないはず！？

アニメや漫画には独自の世界観を持ち、鮮烈な印象を脳裏に焼き付けた中二病キャラが多数存在します。今回はめんどくさいけど憎めない、そんなところが愛らしくて時にはかっこいい！　そんな中二病キャラを10人ご紹介します。

『斉木楠雄のΨ難』　海藤瞬

1人目は『斉木楠雄のΨ難』に登場する海藤瞬。中二病キャラと素のギャップに心を奪われた方も多いのではないでしょうか！

「世界は俺が守る。この漆黒の翼がな」

PK学園に通う高校２年生。主人公・楠雄のクラスメイト。しかし、これはあくまでも人類淘汰をもくろむ悪の秘密結社「ダークリユニオン」を欺くための仮の姿。彼の右腕には、闇のフォース「ブラック・ビート」が宿っており、「漆黒の翼」、または黒十字団にいた頃の名「スクライドセイヴァー」として世界を守る使命を背負っています。また13の人格をもち、その内の1人冥は一見大人しいようで笑顔で人を殺す残虐な性格。

……という面倒な設定だらけの典型的な中二病キャラ。実際の性格は引っ込み思案で臆病な人見知り。中学時代は地味でおどおどしていたことが原因で友だちができなかったので、自分を変えるために頑張った結果、「漆黒の翼」という中二病キャラができあがりました。

中二病を指摘されたりすると顔を真っ赤にしてトイレで泣いてしまうほど繊細な性格を持っています。守護霊はチワワ。

『この素晴らしい世界に祝福を！』　めぐみん

2人目は『この素晴らしい世界に祝福を！』に登場するめぐみん。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を！』では主人公を務めています。可愛い見た目とは裏腹な破天荒THE中二病キャラが愛おしすぎる！

「我が名はめぐみん！アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法〈爆裂魔法〉を操りし者！」

優秀な魔法使いを多く輩出してきた「紅魔族」出身。職業は強い魔力と魔力制御を誇るアークウィザード。しかし人類最強の上級攻撃魔法「爆裂魔法（エクスプロージョン）」だけをこよなく愛するという少し（いやだいぶ？）変わった少女です。

紅魔の里の人間全てが重度の中二病を患っているので、めぐみんは生まれながらの中二病です。職業は上級職のアークウィザードですが、1日1回しか発動できない爆裂魔法のみを使用するため主人公・カズマからは使えないと言われています。

詠唱の呪文はカッコよさを追求しているので毎回異なっており、アニメ版の詠唱は担当声優の高橋李依さん自らが考えてきたものが採用されています。

『幽☆遊☆白書』　飛影

3人目は『幽☆遊☆白書』に登場する飛影。元祖中二病キャラと言われている飛影は先の２人とは少し毛色が違う中二病キャラ。飛影の存在に憧れて中二病を発病した人も多いはず！

「邪眼の力をなめるなよ」

主人公・浦飯幽助の戦友。元は高名な魔界の盗賊。額に後天的に身に付けた第三の眼・邪眼があり、「邪眼師・飛影」の異名も持っています。

性格はクールで毒舌、そしてツンデレ。邪眼は普段ハチマキで隠しています。額を解放することで邪眼が使用可能となり、それで周囲の様子を探ったり自身の戦闘力を上げたりすることが可能。炎殺黒龍波を極めてからは右腕に黒龍のアザがつき、包帯（忌呪帯法）を巻いて封じています。

飛影といえばやっぱりこのセリフ「邪眼の力をなめるなよ」。暗黒武術会初戦で是流と対戦した際に「見えるか！？貴様の火遊びとは一味違う魔を秘めた本当の炎術が…」と相手の攻撃を揶揄したあとにこの名言が登場します。放たれた炎殺黒龍波で是流を焼き尽くしました。

『中二病でも恋がしたい！』小鳥遊六花

4人目は『中二病でも恋がしたい！』の小鳥遊六花。こちらも見た目からして中二病全開のキャラ。眼帯というのはどうしてここまで中二心をくすぐるのでしょうか……。

「爆ぜろリアル！ 弾けろシナプス！ バニッシュメント・ディス・ワールド！」

メインヒロインで主人公・富樫 勇太のクラスメイト。「邪王真眼の使い手」という設定をもつ高校一年生。現役の中二病患者で「魔力を宿し、金色に輝く右目を普段は封印する」という設定で装着した眼帯の下には、金色の瞳を演出するカラーコンタクトを着けており、左腕には「刻まれた紋章を封印する」という設定で包帯を巻いています。

もともとはここまでの中二病キャラではなく、普通の明るい性格でクラスのマスコット的存在でしたが、高校で富樫勇太に出会ったことがきっかけで徐々に変貌し今のようなキャラになりました。

作中で叫んでいる詠唱魔法「爆ぜろリアル！ 弾けろシナプス！ バニッシュメント・ディス・ワールド！」は、戦闘開始（妄想バトル）の合図であり、詠唱した者の周囲には不干渉フィールドが展開され、現実世界に戦闘の被害が出ないようになっています（という設定）。

数学が壊滅的にできず女子力は限りなくゼロに近いですが、裁縫は得意。

『Steins;Gate（シュタインズゲート）』　岡部倫太郎

5人目は『Steins;Gate（シュタインズゲート）』に登場する岡部倫太郎。普段から白衣を着ている姿はまさに中二病キャラそのもの。また自分のことを別名で呼ぶところも中二心をくすぐります！

「エル・プサイ・コングルゥ」

『Steins;Gate』の主人公で未来ガジェット研究所のラボメンNo.001にして、ラボの創設者。狂気のマッドサイエンティストで鳳凰院凶真（ほうおういん きょうま）の二つ名を名乗り、ラボメンからは「オカリン」と呼ばれています。

日常生活の中では突然携帯電話で「機関はまだここに気付いていないらしい」「ああ、全ては運命石の扉（シュタインズ・ゲート）の選択のままに」などと口走ることがありますが、基本的には携帯電話の電源は入っていません。電話を切る際に「エル・プサイ・コングルゥ」と言いますが、これには特に意味はありません。好きな飲物はドクターペッパー。またドクターペッパーのことを知的飲料と呼んでいます。

表面的には重度の中二病で節度のない振舞いに加え、空気の読めていない言動も多いため、慣れない人からは反感を買うか呆れられてしまうこともあります。しかし根は善人でお人好し。ラボメンの危機には率先して対処する仲間思いな部分も。特に幼馴染の椎名まゆりには特別な思いがあり保護者的立場で見守っています。

『女子高生の無駄づかい』　山本美波（ヤマイ）

6人目は『女子高生の無駄づかい』に登場する山本美波（ヤマイ）。金髪ツインテールで中二病なんて最高じゃないですか！ヤマイのアホの子具合が本当にかわいいんです。

「あせもが先か包帯が先か……とか！！今そーいう話をしているんじゃないだろっ……！！」

さいのたま女子高等学校（通称さいじょ）に通う高校１年生。メインキャラの田中（バカ）・菊池（ヲタ）・鷺宮（ロボ）のクラスメイト。ヤマイというあだ名は田中（バカ）がつけたもの。由来は中二「病」＝ヤマイ。金髪ツインテールで腕や太ももに包帯を巻き、頬には絆創膏を貼っています。自称「アルターニャ王国とドラゴニア王国のハーフ」。

学力は低く、担任の佐渡正敬（ワセダ）によく呼び出されています。いつもより包帯が多いことを心配したワセダに呼び出されたことがありましたが、包帯はあせもを隠していただけでした。そしてただのあせもを「後天性のあせも」と呼んでワセダを困らせました。ちなみにかっこいいと思って包帯を巻いたらあせもができてしまいとても痒かったそうです。

カッコつけて木に登ったものの降りられなくなることが多々あり、一奏（マジメ）に助けられたり、レスキューを呼んでもらったりしました。群れるのが嫌いだと周囲と距離をとっていますが、実は寂しがり屋で、気持ちと裏腹な態度を取ってしまう自分を責めてしまう一面も。

『アイドルマスターシンデレラガールズ』　神崎蘭子

7人目は『アイドルマスターシンデレラガールズ』に登場する神崎蘭子。独特な言い回しで独自の世界観を構築している蘭子。翻訳がなければ何を言っているのか本当にわからないですが、かわいいので許せてしまいます！

「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」

大手の芸能プロダクションである346プロダクションの「CINDERELLA PROJECT」（シンデレラプロジェクト）にスカウトされた14歳のアイドル候補生。

彼女の言う言葉は比喩的で難解なため、基本的には何を言っているのかがわからない事が多いです。ゲームのユーザー間ではこの難解な言い回しを「蘭子語」と表現し、この言葉に精通している人を「蘭学者」と呼ぶのだそうです。

ゲーム内では蘭子語に同時通訳がなされており、その通訳された内容を見てみると見た目や高飛車な言い方とは相反し、素が出せないもののすごく根がいい子ということがわかります。

主な蘭子語には「闇に飲まれよ」（お疲れさまです）、「煩わしい太陽ね 」（おはようございます）、「我が魂の赴くままに」（これからも頑張ります）などがあります。

『おそ松さん』　カラ松

8人目は『おそ松さん』に登場するカラ松。ここまでの中二病キャラとはまた一線を画すカラ松。ナルシストで痛々しいけれど、自分の世界に浸っているそこがカッコいい！？

「仕事の事は...ノープランだ！」

松野家の次男。イメージカラーは青、太くキリッとした眉毛が特徴。外ではサングラスを着用している事が多く、個性的な服装やキザな言動など中二病的要素を挙げるとキリがありません。

ナルシストで自信家ですが、ガラスのハートの持ち主。ハローワークに行った際に「静寂と孤独。己との戦い。終わりなき試練。やがて俺は立ち上がる事もできず……」とキザなセリフを言いましたが、係官に机を叩かれ萎縮してしまいました。自分のファンの女子のことをカラ松ガールズと呼んでいます。（妄想）

そんな痛々しいカラ松ですが、本当は優しく兄弟想い。兄弟からはいじられることが多いですが、本気でブチ切れることはほとんどありません。そんな滅多にキレないカラ松がキレた3期11話のピザ回では長男であるおそ松や末っ子のトド松が二人がかりでなだめたことがありました。

『僕は友達が少ない』　羽瀬川小鳩

9人目は『僕は友達が少ない』に登場する羽瀬川小鳩。色白金髪碧眼美少女という完璧なルックスを持ちながら中二病というところがたまらない！

「ククク…小鳩とは仮の名に過ぎぬ、我が真名はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌」

主人公・羽瀬川小鷹の妹。聖クロニカ学園中等部2年生。イギリス人である亡き母親・アイリの血を濃く受け継いでいるため、色白・金髪碧眼。右目には赤いカラーコンタクトを入れてオッドアイにしています。私服はゴスロリファッション。

小学生の頃は普通の女の子でしたが、中1のときに見た「鉄の死霊術師（くろがねのネクロマンサー）」というアニメにドハマリし中二病キャラに。そのアニメの影響から自分のことを真名を持つ「真祖」の吸血鬼であるという設定で「レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌」と呼んでおり、そのせいで友達が少ないそうです。

普段は中二病ならではの痛々しい言動が多いですが、驚いたり慌てたりすると素に戻るため以前住んでいた熊本の方言が出ます。

『ラブライブ！サンシャイン！！』　津島善子

10人目は『ラブライブ！サンシャイン！！』に登場する津島善子。ヨハネと呼んで欲しいのに呼んでもらえず怒る姿が可愛い！

「堕天使ヨハネと契約して、あなたも私のリトルデーモンになってみない？」

浦の星女学院のスクールアイドルグループAqoursに所属している高校１年生。日頃から小悪魔ファッションを着ていて、中二病らしく普段の会話でも「黒魔術」「堕天」「降臨」「契約」という言葉を良く言っておりメンバーを困らせています。

よく不運に見舞われてしまういわゆる”不幸体質”で、学校行事の際に雨が降り、道を歩けばドブに落ちたり、撮影は常に雨だったりと想定外のトラブルに見舞われることが多々あります。

本名が古風なため本名で呼ばれたくないと思っており、自分のことをヨハネと呼んでいます。しかしヨハネと呼んでもらえることは少なく、「善子いうな！」「ヨハネ！」というようなやり取りが定番化。ファンのことを「リトルデーモン」と呼んでいます。

中二病も十人十色！

10人紹介しましたが、全員個性が強すぎましたね！　包帯・眼帯・白衣・オッドアイ……中二病を代表するアイテムもたくさん出てきました。自分は他とは違うという現れがこういったアイテムに繋がるのでしょう。

そしてどのキャラも中二病で厄介だけど根はいい子というキャラばかりなので憎めない可愛さがありました。アニメに良いアクセントを加えてくれる中二病キャラ、これからの作品でどんな中二病キャラが出てくるのか要チェックです！