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春アニメ『贄姫と獣の王』花澤香菜・貫井柚佳・藤原夏海ら女性声優陣が語るレオンハートの魅力/インタビュー後編

春アニメ『贄姫と獣の王』花澤香菜さん×貫井柚佳さん×藤原夏海さんインタビュー後編|死ぬ覚悟と生きる意味を考えながら、“さりげなく”を意識したサリフィの台詞の難しさとは? レオンハートの魅力に女子トークも展開!

2015年から2020年まで「花とゆめ」で連載されていた、友藤結先生による“人外×少女”の異種ロマンス作品『贄姫と獣の王』。本作のTVアニメが、2023年4月19日(水)24:00よりTOKYO MX、BS11にてより放送中です。

第1話「生贄と供犠の夜」では、異形の眷属の王・レオンハートに、生贄として捧げられた少女・サリフィが妃として迎えられます。また、レオンハートは人間と魔族のハーフで、過去に生贄を逃がしていたことが明らかに。差別や争いのない世界を目指す、ふたりの物語がスタートします。

アニメイトタイムズは、サリフィ役の花澤香菜さん、彼女の世話係の魔族・キュク役の貫井柚佳さんと、ロプス役の藤原夏海さんへインタビューを実施。

後編は、第1話を振り返りつつ、心に響くからこそ難しい、サリフィの台詞と演じ方について語っていただきました。また、正体が明かされたレオンハートの魅力についての女子トークもたっぷりと展開されました!

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贄姫と獣の王
異形の眷属の王の99番目の生贄として捧げられた少女・サリフィ。彼女は自分の運命を受け入れ、生贄の儀式へと向かう。そこで、何者も寄せ付けない、恐れられている王・レオンハートの真実を知り、サリフィは妃として迎えられることになる。作品名贄姫と獣の王放送形態TVアニメスケジュール2023年4月19日(水)~2023年9月27日(水)TOKYOMX・BS11にて話数全24話キャストサリフィ:花澤香菜レオンハート:日野聡アヌビス:寺島拓篤ヨルムンガンド:小林親弘アミト:潘めぐみキュク:貫井柚佳ロプス:藤原夏海ベンヌ:吉野裕行ラントベルト:畠中祐イリヤ:千葉翔也セト:鳥海浩輔ガロア:大塚芳忠ジョズ:三宅健太フェンリル:中村悠一グレイプニル:水中雅章テトラ:日高里菜テト7世:松山鷹志カルラ:久川綾カルカラ:本渡楓スタッフ原作:「贄姫と獣の王」友藤結(白泉社・花とゆめコミックス)監督:今千秋シリーズ構成:水上清資キャラクターデザイン:長谷川眞也サブデザイン:都築裕佳子美術監督:飯田葉月色彩設計:舩橋美香撮影監督:八木祐理奈編集:仙土真希(REAL-T)音響監督:明田川仁音楽:KOHTAYAMAMOTO音楽制作:ポニーキャニオンアニメーション制作:J.C.STAFFプロデュース:WOWMAX...

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2015年から2020年まで「花とゆめ」で連載されていた、友藤結先生による漫画『贄姫と獣の王』。累計発行部数230万部を超える大人気の“人外×少女”の異種ロマンス作品が、ついにTVアニメ化され、2023年4月19日(水)24:00よりTOKYOMX、BS11にて放送開始!本作は、異形の眷属の王・レオンハートに生贄として捧げられた少女・サリフィが、王の真実を知り、妃として迎えられるという物語。種族の違いから起きる争いや差別、キャラクターたちの過去や内面が繊細に描写されており、見る人の心に響く作品となっています。アニメイトタイムズは、サリフィ役の花澤香菜さん、彼女の世話係の魔族・キュク役の貫井柚佳さんと、ロプス役の藤原夏海さんへ、先行上映会後にインタビューを実施!前編では、アフレコ現場の様子や作品の印象を伺い、連載当初からの原作ファンである貫井さんには本作の見どころを特に熱く語っていただきました。動物から神様まで、人外キャラクターのモチーフにも注目!ーー先行上映会、お疲れ様でした。一同:ありがとうございます。ロプス役・藤原夏海さん(以下、藤原):実は今日、初めて完成したアニメを見たんですよ。ーー第1話(「生贄と供犠の夜」)放送前なので、完成したアニメ...

サリフィの言葉は、相手に届けたい気持ちを優先して“さりげなく”言う

ーー前編にて、「サリフィの言葉が軽くならないように」とおっしゃられていました。具体的にどのように考えながら演じられましたか?

サリフィ役・花澤香菜さん(以下、花澤):原作を読んだ時から、サリフィは生きることを諦めているなと感じていました。明るい性格のようですが、“生贄になって、王様に喰われて死ぬんだ”と自分の人生にさっぱりとしすぎているんです。もう見ていて悲しくなるくらいに。

なので、王様に出会って生きる意味を見つけていく希望と、絶望のコントラストを表現するのが大事だなと思っています。

ーー死ぬ覚悟と生きる意味……。すでに難易度が高いのが伝わります。

花澤:第1話ではさっぱりしつつ、目の奥に光がない感じを意識しました。最後の遺言のような台詞は、彼女の真意が出ているので特に大切に演じました。オズマルゴ王国で生きていくと決めてからは、キュクとロプスと楽しく王宮散策したりと、生きている楽しさを織り交ぜて演じるようにしています。

ーー両親だと思っていた人に生贄として育てられていたという人の怖さを知ってもなお、美しい心を持っているのがサリフィの魅力ですよね。

花澤:両親にとっていらない子、生贄用だと小さい頃に知ってしまうなんて……。嫌ですよね。お姉ちゃんは生贄のことを知らないから、変わらず接しなきゃいけないじゃないですか。家族みんなが生贄用と思っているならできるかもしれませんが、サリフィは大切なお姉ちゃんには悟られないようにしたんだろうなとも思いますし。

幼なじみのイリヤがサリフィの空っぽの心を埋めてくれていたから、今まで生きてこれたんだなと。サリフィの心を考えると本当に切ない気持ちになりますが、人にされて嫌なことを知っているからこそ、寄り添えたり、俯瞰して見て、正義に基づいて決断できるのかなと思います。

ーー心に響く言葉は、そんなサリフィの背景あっての言葉ですね。

花澤:素直に相手に届けたい気持ちを優先して、さりげなく言うのをとにかく意識していました。

ーーさりげなく言うのは難しそうです。

花澤:そうですね、でもアニメを見ていて、台本や台詞が見えちゃうのは嫌じゃないですか(笑)。なので、今回は技名を言う時のように決め込まずに、良いキラーワードには自然体を意識しないと難しいと思いました。

ーーそんなサリフィの近くにいる、兄弟のような間柄のキュクとロプスを、おふたりはどのように演じましたか?

キュク役・貫井柚佳さん(以下、貫井):キュクとロプスは本当にニコイチな存在なんです。お互いにないものを補い合って、心が通じ合っています。

また、キュクロプにも王宮で働くことになったいきさつがあって…"王様のおかげでここにいる"という想いが強いようです。そんな大好きな王様の大切なものはふたりにも大切…というキュクロプの素直な心を、私も大切にしようと思いながら演じさせていただきました。

あと、種族間で差別がある世界なのですが、サリフィのことはすぐに好きになるんです。なんでも素直に受け止めて、頑張りながらふたりで生きている姿が愛おしくてたまらないですね。

ーーかなり短期間でサリフィと仲良くなりますよね。

ロプス役・藤原夏海さん(以下、藤原):見張り役ではありますが、分けている意識はなくて。

貫井:世界の差別意識は理解していますが、キュクとロプスは誰かを差別する感じはないですね。

花澤:サリフィのほうも、最初からキュクとロプスを可愛がっていますね。

藤原:貫井さんもおっしゃっていたように、素直なキュクとロプスだからこそ、サリフィの優しさを感じ取っていたのかなと思います。

ーーキュクとロプスは感情もわかりやすいですよね。

貫井:キュクは体全体での感情表現が豊かですね。そしてロプスはたくさん喋って、全部説明してくれます。

花澤:サリフィにこの世界を教えてくれてもいますし。

ーー作品の世界観を説明してくれる役割でもありますね。ロプスはどのように演じましたか?

藤原:キュクとロプスは一心同体だと思っています。まずは見た目の印象通り、大きな口を開けて喋るのを意識しました。

貫井:ロプスと同じように、(背が低いので)上の方を見ながら話しているなとアフレコの時に思っていました。

藤原:さすがキュク! 細かいところまで見ててくれてありがとう!

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