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- おかもとみか
- 2021夏デビューのオトナ女子新人ライター。ミドル層の男性声優さん関連記事を書くことが多いです。
3組4名のメンバーから始まったKiramuneレーベルとキラフェス。そこから年々参加メンバーが増え、5年間で会場の規模もどんどん大きくなっていきました。
そんな「発展」期ともいえる5年間のキラフェスをそれぞれご紹介します。
会場:NHKホール
参加メンバー:CONNECT(岩田光央さん、鈴村健一さん)、入野自由さん、神谷浩史さん
ゲスト:Jin-Ger PARADISE(浪川大輔さん、藤崎貴史さん)
総楽曲数:27曲
記念すべき最初のキラフェスは、およそ3,600人ほどを収容できるNHKホールから。当時レーベルに参加していたメンバーとゲストの計4組で、およそ3時間構成の公演。合間にメンバー全員でのトークを挟みつつもそれぞれの楽曲を披露しています。
レーベル初のイベントということで、メンバー全員の初々しさはまばゆいばかり。中でも目を惹くのは当時21歳という入野さん。ダンスに挑戦するという驚きのパフォーマンスは、初ステージとは思えない完成度で必見です。キラキラな笑顔いっぱいの神谷さん、抜群の安定感を放つCONNECTも観客を大いに沸かせていました。
また、当時はレーベル参加前の浪川さんが、ユニットとして登場し歌唱するシーンはもはや伝説級。ソロ活動前の浪川さんを目撃できるレアな公演となっています。
Disc2には浪川さんのレーベル加入参加発表という貴重なシーンや、アンコールの様子が収録されており、配信映像では目にすることが出来ない場面です。そのほか、メイキングとして前日や当日のリハーサル、舞台裏などの映像もあり、初めてのイベントに臨むメンバーの素顔が観られるレア映像となっています。さらにはKiramune☆All StarsのスペシャルCD「EVER DREAM」が同梱されているのは見逃せないDVD特典です。
なお、グッズとして販売されていたTシャツは現在のようなメンバーカラー(※受注生産)ではなく、それぞれで「デザインが異なる」メンバーTシャツでした。サイリウムもグッズとして販売されていましたが、会場内では様々な形状や色のサイリウムが振られているところも、まだ「これぞキラフェス」という景色が広がる前哨戦のように見えて興味深いです。
会場:幕張メッセ 国際展示場ホール
参加メンバー:CONNECT(岩田光央さん、鈴村健一さん)、入野自由さん、神谷浩史さん、浪川大輔さん、柿原徹也さん
総楽曲数:33曲
2回目となるキラフェスは会場や公演数、メンバーの人数、ステージ演出までもがパワーアップ! 前回の1公演のみから、今回は追加も含めた全3公演。会場も幕張メッセ 国際展示場ホールとなり、メインステージ以外に「センターステージ」、両サイドにも花道が設けられ、観客との距離が近い構成に。また、キラフェス名物でもある「トロッコ」や「クレーン」が初稼働している点は大いに注目です。
この年で特筆すべきは、ソロデビュー後初登場となる浪川さんと、CDデビュー前の柿原さん。2人とも初めてのソロステージとは思えないほど、抜群の安定感を誇っていてさすがの一言。ロック路線でかっこいい浪川さん、のびやかな美しい歌声で魅了する柿原さんという新メンバーを迎え、今後のキラフェスの新たなる展開に期待がふくらみます。
また、キラフェス会場限定販売となったシングル『心の扉』をリリースした、入野さん、神谷さんのユニット「KAmiYU」での歌唱初披露もこの年の歓声をさらった1シーンとなっています。
さらにこの年、新たなトピックスだったのは、現在ではおなじみとなった「メンバーカラー」。前年までとは違い、各自メンバーカラーTシャツを身にまとって登場するアンコールが始まった、記念すべきキラフェスでもありました。
なお、DVD特典にはメイキングや舞台裏の貴重映像はもちろんのこと、音声特典としてメンバーが2組に分かれての「オーディオコメンタリー」も収録されているという、現在では大変貴重なパッケージとなっています。
会場:幕張メッセ イベントホール
参加メンバー:CONNECT(岩田光央さん、鈴村健一さん)、入野自由さん、神谷浩史さん、浪川大輔さん、柿原徹也さん、岡本信彦さん、Trignal(江口拓也さん、木村良平さん、代永 翼さん)
総楽曲数:46曲
開催のたびにレーベル参加メンバーを増やしているKiramune。3回目となるキラフェスではさらに、岡本信彦さん、Trignal(江口拓也さん、木村良平さん、代永 翼さん)が新たなメンバーとして参加。なんと4人とも当時は20代! あふれんばかりのフレッシュさが加わった全7組での公演は約4時間半にも及びました。
岡本さんは緊張のためか、歌唱中のまばたきをほとんどしていないことをメンバーに指摘され、このあと何年も語り継がれる伝説の愛らしいエピソードとなっています。Trignalは笑顔いっぱいの代永さん、江口さんとは対照的に、はにかみながら控えめに手を振る様子を見せた木村さんが特に初々しく印象的でした。
また、次年度のキラフェスで大きな変化を遂げることになった浪川さんの発言「みんなが笑ってくれるってすごくいいということに気づいた」には注目しておきたいところ。
ステージ構成も初のサイドステージが登場したり、映像やレーザーを駆使した演出が多く見られたこともこの年の特色のひとつ。特に入野さんの、動きにリンクしたり、サビで翼が広がる映像演出には大きな歓声が上がりました。またスタンド席でもトロッコが巡行するなど、より「どこにいても楽しめる」がパワーアップしています。
客席で振られるサイリウムの色も、それぞれのメンバーカラーにする観客が多く見られ始めています。メンバーカラーの定着や、「今歌っているメンバーを応援する」「自分が応援しているメンバーをアピールしたい」という認識が広まり始めて来ている様子が窺えます。
DVD映像特典として、恒例となった舞台裏でのメンバーの様子を見られるほか、既存メンバー同士でのトークや、今回初参加メンバーとCONNECTとのロングMCがそれぞれ収録されていて必見!
会場:幕張メッセ イベントホール
参加メンバー:CONNECT(岩田光央さん、鈴村健一さん)、神谷浩史さん、浪川大輔さん、柿原徹也さん、岡本信彦さん、Trignal(江口拓也さん、木村良平さん、代永 翼さん)
総楽曲数:48曲
舞台出演のために欠席の入野さんを除いたメンバーが登場した今回のキラフェスは、劇場でのライブビューイングも開催され、これまでより多くの観客の注目を集めるイベントとなっています。
これまで初期メンバーが務めていたトップバッターが、前回から参加のTrignalであったことも新たなキラフェスの幕開けを感じさせてくれます。3人がポップアップで軽やかに登場したシーンは圧巻。また、同じく前回から参加の岡本さんは、楽曲タイトルにちなんで白い花束をトロッコから観客にプレゼントしてまわる、という驚きの演出も!
進化し続けるキラフェスで今回最も目を惹いたのが、柿原さんのレーザーとリンクした演出。楽曲「String of pain」で魅せた振り付けとレーザーとのコラボに大きな歓声が上がっていたのが印象的でした。
そして今回度肝を抜かれたのは浪川さん! ディスコ風な「ファンキー☆トゥナイト」や、漁師に扮した「ファンキー☆フィッシング」というお笑い路線に全振りしたステージで会場を大いに沸かせており、今後のキラフェスや浪川さん本人の音楽活動において、大きな転機を迎えたことを多くの観客が目撃することとなっています。
また、今回観客の振るサイリウムで会場が一色に染まる、という現象が見られたことは最大の注目ポイントに! 現在のキラフェスならではの光景につながる年であることが窺えます。
今回からBlu-rayでの販売も始まったキラフェス。Blu-ray・DVD映像特典として、今回再びオーディオコメンタリーが収録。全メンバーが3組に分かれてのコメンタリーは必聴です!
会場:横浜アリーナ
参加メンバー:CONNECT(岩田光央さん、鈴村健一さん)、入野自由さん、神谷浩史さん、浪川大輔さん、柿原徹也さん、岡本信彦さん、Trignal(江口拓也さん、木村良平さん、代永 翼さん)、吉野裕行さん
総楽曲数:60曲
レーベル発足ならびにキラフェス開催も5周年という節目を迎えた2014年は、記念公演! 会場も1万人以上を収容可能な横浜アリーナへとさらにグレードアップし、豪華絢爛なイベントとなりました。
そして、5周年の節目で新たに吉野さんがメンバーとして初参加。主に若手を中心として参加メンバーが増えていた中、初期メンバーの鈴村さん、神谷さんと同年代の吉野さんが「新人」として加入したのが大きなトピックスに。計8組、総勢11名での出演となり、キラフェス史上初の6時間にも及ぶビッグイベントへと成長しました。
出演者全員がゴンドラに乗って登場というサプライズから始まり、「5年の集大成」として入野さんが華麗なダンスメドレーで魅了したほか、本格的なダンスに挑戦する浪川さん、岡本さんなど盛りだくさん。ほかにも映像を駆使した演出でマジックのように魅せる神谷さんや、入野さんが広い会場をママチャリで駆け巡る遊び心を見せるなど、エンタメ性の高いステージが展開されていきます。
発売を目前に控えた1stフルアルバムから新曲を披露したTrignalや、これまでの声優としての経験値を活かして観客を大いに盛り上げた初参加の吉野さん、さらには活動休止前最後のキラフェス参加となるCONNECTも安定の歌唱で観客を”CRYMAX”へと導きます。
また、アンコールでは初めてのメンバーコラボが始まったことも2014年の大きなトピックス。これまで1組ずつ登場して歌唱していたアンコールに、ほかのメンバーが絡んでいくことで新たな魅力が生まれ、今後のキラフェスに新たな展開を予感させられました。
Blu-rayには映像特典としてメイキングムービーのほか、出演者全員のコメント映像が収録。まさしく大ボリュームとなっているのでお見逃しなく! なお、今回から映像特典はDVDには収録されていないものなのでご注意を。
2021夏から駆け出した新人ライター。大人になってから乙女ゲームに触れたことがきっかけで、男性声優さんに興味を持ち、本格的にアニメを見始めた文学部出身のオトナ女子。初めての乙女ゲームは『ときめきメモリアルGirl's Side(1st)』。作品などの聖地巡礼やコラボカフェも好き。ミドル層の男性声優さんやKiramuneレーベルについての記事を書くことが多いです。