互いの配役に「逆じゃね?」 正解がわからない収録エピソードの数々│『THE MARGINAL SERVICE』下野紘さん&内山昂輝さんインタビュー【連載第7回】
第6話はサイラスの当番回で医療技術で活躍。ペックは木っ端みじんになるも再生し無敵ぶりを発揮!
――既に話題に上がった第6話ですが、サイラスの当番回といえるような内容でしたね。
下野:シリアスなシーンが多かったし、今までの中で一番しゃべっているし、過去の話もしていました。でもなぜその過去に至ったのかは相変わらず謎のままで。いつか解き明かされるんじゃないかと楽しみにしています。
――闇医者をしていた過去には納得しましたが、動物も診られるんですね。
下野:僕も「そうなんだ」と思いました。
内山:動物だけど≪境界人≫だからかな。
下野:後にもらった資料(公式サイトのキャラクター紹介と同様のもの)では「あらゆる生物(≪境界人≫)の外科手術が可能」とありました。
内山:道具はいつも持ち歩いているんでしょうか?
下野:いつも持っているということですよ。きっと。
内山:ペックの手術では麻酔とかなかったよね。
下野:麻酔を持っていなかったから、ペックが気を失っていてよかったです。昔、耳の手術をした時、耳の血行がよすぎて、麻酔がきれたことがあって。耳だけでも相当痛かったですから。
内山:よく考えてみたらペックは爆破されてもすぐに復活するから大丈夫なのかも。
――ペックはいつもひどい目にあっていますよね。サメに飲み込まれたり、人間だったら生きていないようなことばかり。
内山: でも「大変だったぜ」のひと言で。
下野:木っ端みじんになった時はどう再生したの? ≪境界人≫はなかなか死なないというけど、木っ端みじんになっても平気なんてすごいね。
内山:無敵ですよね。それにしてもペックのことを誰も心配してくれないのは、≪境界人≫だからなのか、それとも単純に嫌いなのかは気になりますけど(笑)。ペックが何の≪境界人≫なのかもいまだに覚えていないメンバーもいるし、かわいそうですよね。
第6話は情報量過多! ロビンのドラミングとラバーのヘンタイ性も!?
――第6話で印象深かったシーンを挙げるとすれば?
内山:ボルツのドクロ島でキングコングが見たいというくだりから、ロビンが胸をドラミングしながらしゃべるシーンがおもしろかったです。
下野:あとブライアンは何であんなに海でテンションが上がったのかも不思議で。
内山:それも後々に語られるのでは? 冒頭のアバンみたいに「俺と海との関係は……」とか。あと疑問に思ったのは今回登場した≪境界人≫は半魚人だったけど、「半」じゃなくて、「魚」でよかったんじゃないかと。
下野:でもこれまでカッパや天狗もいたし。
内山:≪境界人≫は人と何かの境界という意味だと思うし、半魚人だと紛らわしい気がして。
下野:あとサメも地上に打上げられた人型になってほしいんだよね。そのほうが手術しやすいし、「硬いな」とか言わなくてすんだのに。≪境界人≫が気になってしょうがない。
内山:この回は情報量が多かったですね。
下野:それは今に始まったことじゃないけどね。第3話でラバーのパーティーに潜入して、いきなりステージ上で踊り出したり。その挙句、ラバーに「君たちみたいなファンに恵まれてボクは幸せ」と認められて。あと第6話で気になったのが何でロビンとボルツがヒロイン枠なのかと。
内山:第6話の最後でロビンとボルツが連れ去られてしまいましたね。
下野:それに海パンを脱がす必要はないよね。
内山:ラバーさんのヘンタイ性が。
下野:内田雄馬のヘンタイ性が出ちゃったということ? なるほどね。あっ、ここは訂正しなくていいので(笑)。
ブライアンとの一緒の収録で作品がわかってきた!? 第4話以降からサイラスの違った面も
――過去回の話題も出たので、第5話までで印象的なシーンも教えてください。
下野:最近はブライアン(役の宮野さん)と一緒に収録することが多くなって、何となく話がわかってきたけど、序盤はボルツ(役の杉田智和さん)とロビン(役の中村悠一さん)と一緒に収録する機会が多くて、プロテインの話しかしてなかったから……。
でも第3話で≪マージナルサービス≫のみんながラバーのオークション会場に潜入した時、ボルツとロビンが赤外線の網をかいくぐるシーンはたぶん『ミッション:インポッシブル』のオマージュだと思いますが、いろいろ手を変え、品を変えやっていたけど、もっとシンプルにやったほうがうまくいったんじゃないかなと思ったりして(笑)。あと純粋にライラのプロポーションがすごいなと。
内山:ペックはライラが好きだけど、ライラは眼中にないみたいで。
下野:でもライラは≪境界人≫(エディ・スノー)と付き合っていたんだよね。
――その第5話でエディの拠点の入口に到着した時、怪しがるエディに対してライラが服を脱いで「丸腰よ」と言ったシーンで、ブライアンとサイラスが思わず目を背けましたが、これまでクールな印象があったサイラスのかわいい部分を見えた気がします。
下野:クール系というより、ただぼそぼそしゃべっているだけで(笑)。でも第4話あたりから「あれ、サイラスってこんなヤツだったっけ?」というシーンが出てくるようになって。第6話でも「よかった」みたいに微笑むシーンがありました。
――そういうギャップ萌えとかスタッフ的には女子ウケを狙っているところもあったりして?
下野:それは……あるんじゃないですか?(笑)