“旅支度”の美しさに鳴り響く万雷の拍手。青山吉能 Birthday LIVE「されど空の青さを知る」の感想を書く【ライブレポート】
未確定の未来すら想像させてしまう「STEP&CLAP」
「俺の心のWikipedia『透明人間』」。そんなメッセージではじまった「透明人間」。
ヒグチアイさんが手掛けた「la valigia」の表題曲だ。感情が炸裂しまくりのマジの名曲……と浸っていたら、「Page」に突入。
実はこの楽曲をライブ(会場)で聴くのは初めてだったりする。いい曲だ。
青山吉能さんがソロデビューしたのが2022年3月9日。
ソロデビューのキッカケとなった「青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家」で初披露され「la valigia」のボーナストラックに収録された「たび」。この曲もライブで聴くのは初めて(というか今日のライブの曲は全曲初)。
音源で聴いた時から心にグッと来る楽曲だと思っていたが、ライブとなると魅力が倍々ゲームのように重なっていく。
「見つけたの わたしが生きていく場所を」
最高の一曲がそこにあった。
ライブの締めくくりは「STEP&CLAP」。
「la valigia」のリリース時に実施した取材時に、「どの楽曲が気になりましたか?」と青山さんから聞かれた際、僕は「STEP&CLAP」だと応えていた。
楽曲を初めて聴いた時、ライブの締めで青山さんとバンドメンバー、ファンの皆さんが一つになれる印象を受けた。
何ならスポットライトのイメージまで浮かんできたし、会場中が笑顔になってることも想像できた。
そんな未確定の未来すら想像させてしまうパワーがある楽曲だったので、ぜひ未視聴の方には沢山聴いていただきたい。
ライブ終盤で告知されたが、青山吉能 Birthday LIVE「されど空の青さを知る」がBlu-rayになるという。テイチクオンライン限定の商品のようなので、ぜひチェックして欲しい。
今回の昼公演は、改めてセットリストを振り返ると「la valigia」の「STEP&CLAP」の順番が入れ替わった以外はアルバム収録順通り。
本人を中心にアルバムの曲順も悩みに悩んだということで、納得のセットリストだったのではないだろうか。
あなたはどうでしたか? 僕はとびっきりの大満足でした。
これからも青山さんは自分の歌いたい歌を、自分の歌いたいステージで歌い続けるだろう。
次のステージまで、皆さんが健康であることを願いつつ、今日は筆を置きたい。