「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」ドンブラザーズチームインタビュー|タロウがいなくなった1年後はどうなっている? ゼンカイジャーとのコラボで作品もパワーアップ!
ドンブラザーズの10年後は?
ーー今回は『機界戦隊ゼンカイジャー』との共演もありましたが、印象に残っていることがあれば教えて下さい。
樋口:『ゼンカイジャー』がシリーズの殻を破って、異例なものをスタートしたんじゃないかなと思っています。『ドンブラザーズ』と『ゼンカイジャー』という異色のスーパー戦隊が揃ったら「どんな作品になるんだ?」というのは、僕が『ドンブラザーズ』に決まったときから考えていました。
それがVシネクストで実現した時に「この2つだからこういう作品ができる!」と。この2作品でなければ、パートごとに分ける必要がないと思うんですよ。そのくらい「混ぜるな危険!」だから、分けることになった。それができたのも『ドンブラザーズ』と『ゼンカイジャー』の良さが詰まっている作品だからです。
スーパー戦隊が大好きな方は、絶対にテンションが上がる作品になっているんじゃないかなと思います。『ドンブラザーズ』、『ゼンカイジャー』それぞれのヘンテコな感じが締まって、そういうシーンが多いからこそ、カッコイイシーンも引き立つと思うので。そこを見るのはぜひ楽しみにしていただければなと思いますね。
ーー「ドンゼンカイモモタロウ」というパワーアップもありましたが、実際に見たときはどう思いましたか。
樋口:カッコイイなとは思ったんですけど、ドンモモタロウには虹色が似合わないんだなと。
一同:(笑)。
樋口:ドンモモタロウには、金とか赤のオンリーワンな色が似合う。逆にゼンカイザーは虹色が似合うじゃないですか。全色に対応できる主人公だと思うんですよ。でもドンモモタロウの型は1つだから。色々な色を入れちゃうと似合わない、それもキャラクターを反映してて良いなと思いましたね。
ーー今は「暴太郎戦隊ドンブラザーズ ファイナルライブツアー2023」もやっていて、『ドンブラザーズ』としての活動が終盤になってきたと思います。今後、スーパー戦隊の先輩方がやられてきたようなスピンオフや10周年記念の作品など、『ドンブラザーズ』で今後やりたいことはありますか。
樋口:10年後、20年後に皆がしっかり活躍して帰ってくるのが、一番かっこいいんじゃないかなと思いますね。その時にやっているスーパー戦隊の端でやるんじゃなくて、待って待って「ドーン!」とデカくやる方がカッコイイと思います。
別府:ドンブラザーズには交代のシステムがありますよね。「スケジュールが〜」と言いつつ、次世代のメンバーを集めて、サプライズ登場とかカッコイイんじゃないですか。「あの頃のドンブラザーズが来る!」みたいな。
樋口:ここ1年間は色々と変なこともしてきたので、10年後くらいはカッコよくさせてもらって……。
別府:それならカッコ良さそうだもんね!
石川:例えば、ドンブラザーズのうしろで「バーン!」って『アルマゲドン』みたいに歩いてくるじゃないですか? 絶対俺と雉野さんは「フフフ」って言ってるから! カッコ良くならないのよ!
鈴木:僕は、子供がいたらいいですね。10年後なら、雉野は44歳なので、その頃でもまだ今の年齢に追いついてない人もいますよね。
志田:私、追いついてないですね。
鈴木:なので子供がいるといいなと思います。
樋口:桃井タロウにも子供が出来ているかも?
別府:それはどなたと?
一同:(口々に)早苗さん?(笑)
鈴木:31歳の時も配達のバイトやってるの?
石川:ドン家の者なら、きっとバイトリーダーくらいにはなってますね。
鈴木:多分シフト作ってるね(笑)。「今は行けない。シフトを先に作らなければ」。
石川:「お前が入れ」とか言って(笑)。
ーー10年後も楽しみですね(笑)。最後にお気に入りのシーンや見どころを含め、それぞれからメッセージを頂ければと思います。
石川:1年経って帰ってきたタロウさんと、調子と脂が乗りまくったジロウ。ジロウの豪邸で2人が食事をするシーンでは、「ここまで変わったかジロウ!」というのとタロウが一緒にいることへの安心感と言いますか。あのシーンを撮っている時に、ジロウ的には焦って頑張った結果があって、それを肯定したいがために全面で「自分は悪くないよ」という感じを出しているんです。
だけど、タロウさんがいるシーンだけは気持ち的には安心している。「タロウさんに居場所はない」と言いつつも、ちょっと安心しているジロウを演じました。そういった気持ちの変化に注目して頂けたら面白いと思うので、そのシーンをおすすめしたいです。
鈴木:雉野としては、夏美とのシーンを見て欲しいです。本当に一瞬なんですけど、1、2行の会話で僕は「雉野ってこういうやつだよな」と思ったので、そこが一番見て欲しいところですね。
柊太朗:ソノニにツッコまれるところが可愛いんですけど、一番見て欲しいポイントは、『ゼンカイジャー』と一列に並んで変身するまでの間、僕が仕切って喋ってるんですよ。あそこは翼にとって、一番大きな目玉だと思っています。あそこは見どころです。
鈴木:猿原でも良かったもんね。
別府:一番ないよ!
志田:『ゼンカイジャー』の皆さんとドンブラザーズで同時変身するシーンは、Vシネクストならではのシーンだと思います。ドンブラザーズが6人揃って戦隊らしい場所で変身したことってないんですよね。その初めてを『ゼンカイジャー』の皆さんとできてすごく楽しい撮影でした。寒かったですけど、カッコ良く撮れたと思うので、見どころの1つじゃないかなと思います。
別府:僕は2つあって、まず五色田介人が桃井タロウにグータッチを顔にするところ。
一同:(笑)。
別府:現場で見ててちょっと怖かったくらいですね(笑)。
鈴木:スタイリッシュだったね。
石川:スタイリッシュ猿原さん(笑)。
別府:常識が芽生えるようになったのかな、数珠巻いたりしてますけど……。少し常識が出てきたから、タロウとの会話でもそこまでツンケンしていかなかったので、そこは見ていただければなと思います。
樋口:これまで桃井タロウにグイグイくるというか、物怖じしないキャラクターが『ドンブラザーズ』にはいなかったんです。皆、グチグチ言いながらも付いてきてくれていたので。一方で、介人は桃井タロウに対して、何も物怖じせずにグイグイ来るキャラクターでした。五色田介人節と桃井タロウ節がどう混ざっているのかに注目していただければ、面白いんじゃないかなと思います。最後の変身や『ドンブラザーズ』の今後の勇姿を見ていただければと思います。
ーー本日はありがとうございました。