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- 逆井マリ
- 神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。
――ファンの方の反応が【karte8】「僕は夢を見た」でまた大きくなったと思うのですが、遠藤さんと櫻井さんはどのように受け止められていますか?
遠藤:市川と山田の距離が徐々に近づいていくので、序盤ももちろん楽しいんですが、右肩上がりで楽しんで頂ける作品かなと思います。そのため、そこにしっかり反応をいただけるのはとてもうれしいですし、この先も楽しんでもらいたいですね。櫻井さんはどうですか?
櫻井:素直にうれしいです。SNSで“両片想い”という言葉を目にしました。「ああ、そうだよなぁ」と。そして、そのふたりの関係性が楽しいポイントだと改めて思いました。これから先どうなっていくのかという部分を視聴者の方々が一緒に盛り上がってくださっているのかなと自分は感じていますね。
――では最新話の第10話についてのお話も聞かせてください。
遠藤:実は今絶賛作業中です。
――あれ、結構ギリギリのタイミングでは……。
櫻井:はい(笑)。頑張ります。第10話は初デート回で、撮影処理など日常パートに比べると特殊になっているかなと。構成的にED後にもしっかりお話があるのでそこも楽しんでいただければと思っています。
――時々出てくるCパートですね。
遠藤:Cパートは毎回面白いですが、第10話のCパートは特にインパクトがあります。個人的には10話の後半で2人が手を繋いで夜道を歩いていくところに注目してほしいです。劇伴が良い感じにハマっていて、ふたりのドキドキ感がうまく表現できているのではないかと思います。牛尾(憲輔)さんの作っていただいた劇伴はどれも素敵なのですが、10話もかなりハマっていると思います。
櫻井:ピッタリでしたよね。一緒にドキドキしながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
――今後の展開について、現段階でお話できることはありますか?
遠藤:そうですね……ふわっとした言い方にはなってしまいますが、これまでも畳み掛けるようにイベントが起きてきましたが、残りの話数でも、いろいろな出来事が起きます。そこで2人がどう絡んでいくのか、距離を縮めていくのか楽しみにしていただければと思います。
櫻井:冬休みに入ったのでイベント盛りだくさんです。第10話からクリスマスがあって、その他のイベントもありますし……ぜひ期待してお待ちいただければと。
―― 本日は貴重なお話をたくさんおうかがいしましたが、最後に伝えたいことはありますか?
櫻井:本当にスタッフ全員が熱意を持って制作しています。アニメって1話作るのに凄い人数と時間がかかるんですよ。僕と一緒に動いている制作デスク、制作進行だけでも10人くらいいますし、全体で言うと、200人以上の方々が関わって1話数を作っているんです。皆さんが作品に真摯に向き合って、一人ひとりが意識を持って作っている結果が、映像のクオリティにつながっているのかなと。それを伝えたいですね。
――表情ひとつとっても注力されていることが伝わってきます。
櫻井:そうですね。特に赤城監督は作りたいもののビジョンをしっかり持っているので、映像に求めるレベルも高いんです。そこに制作側がどれだけ応えられるか、僕の仕事の上でのテーマかなと思います。
――ところで櫻井さんはもともと飲食業のご経験があったとか。お話をうかがっていると、アニメーションプロデューサーはコミュニケーションが重要なポイントのひとつでもあるように感じました。コミュニケーションスキルは飲食業で培われたものなのでしょうか。
櫻井:もともとパティシエとバーテンダーをしていました。そうですね……こじつけっぽいですがパティシエは結構体力を使う仕事なので、そこで長時間労働に耐えられる体を作れたのかもしれません(笑)。それと、バーテンダー時代はカウンターでお客様と話す機会が多かったんです。そこで得たコミュニケーション能力は制作現場で活きているかもしれないですね。
――最後にもうひとつ質問をさせてください。本インタビューでは、ご自身の“心のヤバイ部分”をうかがっています。櫻井さんはどうでしょうか?
櫻井:なんだろうなぁ……さきほど、パティシエとバーテンダーをやっていたという話をしましたが、料理することと食べることがすごく好きなので、夜中だろうか作って食べまくってます。最近は控えていますけど、ステーキ1キロくらいは普通に食べていて。
遠藤:1キロですか!? すごいですね。
櫻井:傍から見たらヤバイかなと(笑)。僕くらいの量を食べる人はあまりいないですよね。
遠藤:僕の想像を超えていました。さすがです! 今度から差し入れの量を増やしますね(笑)。
[インタビュー・逆井マリ]
神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。
4月1日(土)よりTVアニメ放送開始!!
【テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠】4月1日より毎週土曜深夜1時30分~
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“尊死“続出で大反響!今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメ!!
コミックス累計発行部数は300万部を突破。
「このマンガがすごい!オトコ編」に2年連続ランクイン、「次にくるマンガ大賞 2020 Web マンガ部門」では1位を獲得し、注目を集めている『僕の心のヤバイやつ』。
大人にも刺さる甘く切ないストーリーながら、くすりと笑える展開に中毒者が続出し大きな話題を呼んでいる。
そしてついに、2023年4月にTVアニメが放送決定。
監督を務めるのは叙情的な演出に定評のある赤城博昭(『からかい上手の高木さん』)。シリーズ構成・脚本は細やかな人物描写を得意とする花田十輝(『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』)、キャラクターデザインは勝又聖人(『五等分の花嫁∬』)、音楽は牛尾憲輔(『映画「聲の形」』『チェンソーマン』)が担当。アニメーション制作は色彩の美しさに定評のあるシンエイ動画が務める。
さらに市川京太郎役に堀江瞬、山田杏奈役に羊宮妃那を迎え、市川と山田が織り成す初恋模様をリアルに表現。
原作の紡ぐ世界観、そしてもどかしいほどゆっくりと近づいていくふたりの心を丁寧に描いていく。
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。
同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。
そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。
一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。
予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。
原作:桜井のりお(秋田書店「マンガクロス」連載)
監督:赤城博昭
シリーズ構成・脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:勝又聖人
色彩設計:柳澤久美子
美術監督:黛昌樹
撮影監督:峰岸健太郎 竹沢裕一
編集:肥田文
音響監督:小沼則義
音響制作:マジックカプセル
音楽:牛尾憲輔
制作:シンエイ動画
オープニングテーマ:ヨルシカ「斜陽」
エンディングテーマ:こはならむ「数センチメンタル」
市川京太郎:堀江瞬
山田杏奈:羊宮妃那
小林ちひろ:朝井彩加
関根萌子:潘めぐみ
吉田芹那:種﨑敦美
足立翔:岡本信彦
神崎健太:佐藤元
太田力:福島潤
原穂乃香:豊崎愛生
市川香菜:田村ゆかり
南条ハルヤ:島﨑信長