セカンドシーズンは宇宙戦争編? キャストが熱望(?)する『シン・マージナルサービス』への期待!『THE MARGINAL SERVICE』宮野真守さん、森川智之さん、杉田智和さん、中村悠一さん、名塚佳織さん、下野 紘さん、三木眞一郎さん、内山昂輝さんによる座談会・後編【連載13回】
内山さんのお気に入りはペックのあのシーン!?
――全12話が終わったということで、お気に入りのシーンを挙げてください。
内山:僕はペックの腕がとれちゃうところ。衝撃的だったけど、何が起こっても結局生きているというのがじわじわきて、好きでした。
中村:絵面は気持ち悪かった。第4話で粉々になっているところとかそのまま映せるのか心配だった。
内山:第5話でも爆弾をつけて投げられたり、便利な道具として使われていてかわいそうだった。扱いが雑だし、みんなのペックへの想いが表れていてひどいなと思いました(笑)。
宮野:第10話でゼノがイザベラの尋問をしていた時、ブライアンが「≪境界人」にだって権利がある」と言ったら、ロビンが「そういうお前だってペックを雑に扱ってたじゃねぇか」と指摘されてぐうの音も出なくて。僕も「まさにその通りだな」って(笑)。
森川:元の動物を必ず間違えたり。ネズミとかリスとか。そのたびに否定していたけど、ちゃんと見てくれという魂の叫びだったんでしょうね(笑)。
内山:そのうちみんな訴えられるよ。
森川:≪境界人≫だからしょうがない、みたいに家に帰っていくんでしょ。
宮野:ペックを掘り下げていったら悲しくなってきちゃった(笑)。
内山:あと誰かペックに服を着させてあげてほしい。
宮野:ペックは死ににくいとはいえ死ななさすぎだよね。
森川:今思えば、宇宙人に立ち向かうのはペックでよかったんじゃない? ただボタン押しにいくだけだし。
宮野:ブライアンとゼノは特攻する必要なかった…。
杉田:どうやったら死ぬのかな?
中村:そこから「試していい?」みたいな流れに。
下野:でも死なないってすごいよね。
森川さんお気に入りの「それが≪マージナルサービス≫だ」。定番にならず宮野さんもビックリ!?
森川:第1話の最後、巨大カメレオンの境界人に対して、みんなで銃を撃ちまくった後、ゼノが特殊銃を撃って「それが≪マージナルサービス≫だ」とカッコよく決めたところがいいなと。「毎回これが最後だといいな」と思ったけど、あの回だけだった(笑)。
宮野:僕もお決まりになると思っていたし、そのつもりで人知れず敵と戦うというOP曲(「Quiet explosion」)も作ったし。
三木:キービジュアルにもなっていたのに。
中村:「マージナルエクスプロージョン」も毎回はなかったですよね。
宮野:それが残念でした(笑)。初めて≪境界人≫と戦うことになった時、ライラから武器を渡されて……。
名塚:そうだったね。
宮野:撃ったら、後ろから出てきた回もおもしろかったです。
中村:映画『コマンドー』で、女性が撃ったロケットランチャーが後方から出てきたというネタからだよね。それでいうと第3話で天井からボルツが逆さ釣りの状態で、ロビンがロープを引っ張るシーンがあったけど、なぜボルツが引っ張るほうじゃなかったのかと思った(笑)。
杉田:確かに。
三木:そもそもよくダクトに入れたよね。
中村:あの話が最初のほうでよかったです。キャラクターの立ち位置がわかったから、「自分もアドリブしたほうがいいんだな」って。
宮野:「痛ててて」ってずっと埋めてたのはおもしろかった(笑)。
中村:川で流された時も「じゃあ泳げないようにしようか」と思って。「俺、泳げねぇんだ!」ってやってたでしょ? ああいうアドリブは現場から生まれるものだし。川でおぼれたシーンが印象的でした。
三木さんが最もしゃべった第1話、名塚さんはライラの全裸シーン
三木:セオドア的には第1話でブライアンが入ってきて、おぼつかないチューニングでブライアンとしゃべり始めて、みんなにブライアンを紹介するシーンですね。「いける」と思えたし、ちゃんと視聴者の方を誘導するシーンにもなっていたので印象深いです。
宮野:めちゃめちゃ説明でしゃべっていましたよね。
三木:あそこでしゃべり尽くしたくらい。それ以降、あまりしゃべっていないので。
宮野:だからチューニングが大事になってくるんですね(笑)。
三木:やっぱり毎回、「違う」とは思われたくないし。
名塚:私はやっぱり第5話で、ライラが全裸になったシーンですね。先ほど女性向けコンテンツとお聞きして、それにしては長かったのでは?と(笑)。
宮野:男性ファンもゲットしたいんだよ!
名塚:お役に立てていたら良いのですが…(笑)。
宮野:完成映像はまだ見ていないけど、結構出ていましたよね。
下野:影とかも入ってなくて。
宮野:「きっと逆光になっているんだよ」って話したくらい。
名塚:しかも全裸のまま、かなり長い時間しゃべっていて。あと第6話の最後でボルツとロビンが誘拐されたのも衝撃的でした。「誘拐されるのがまさかこの二人なんだ!?」って。
下野:ライラならわかるけど、一番逃げ出しやすそうな二人が(笑)。