2023年7月上旬の総括(短編集)|青山吉能『みずいろPlace』#74
皆さんこんにちは、元気ですか?
わたしは元気です。
青山吉能です。
「ホームセンター」
ただ時間だけが過ぎていく、むさぼりとも言えるこの時間。ひとりではあげられない重い腰を、いとも簡単にひょいと、それもマニュアル通りに持ち上げられてしまった時、ありがたい気持ちと共にやるせない気持ちが追加される。
わたしの重さはこんなものだったのか。揺るがない意志とかのもとでこうやって悩み続けていたわけではなく、ただ単純にひとの意見に任せたかっただけなのだ。
一度は無視された顧客にも懇切丁寧に説明してくれる彼の言葉を、なんとなくつまみ食いして、よく分からないカタカナを頭の中で追いかけたり放置したりで流れる、蛍の光。
あんなにもスローテンポで哀愁漂う曲にこれまでになく焦らされている。これまでの数週間一体何時間探していただろうか。決してむさぼってなどいないと言いたいがために購入してしまった。
未来の自分は、身の回りにある品々がこんな感情が込められたことなんてきっと忘れてしまうだろうから、つらつらと日記。
責任転嫁家具選びのお話でした。
「ラジオ」
以前ラジオで言及した「自分の話し声が嫌い」とはちょっと嘘で、「自分の思想に反していることを話さねばならないときの声が苦手」なのかもしれない。
かと言って本当のことを言いまくっている自分も正直恐ろしいし情けない。声を生業としているおかげで、好きな声のことも苦手な声のことも、人よりも濃く思い出せる。
「役」となれば話は全く変わってきて、その子が出してる音のことを青山吉能自身が心地よく思うかどうかなんては二の次三の次になる。それは「わたし」の声ではないから。面白い!
ラジオはそういった意味でなんの添加物もない俗に言うありのままであるので、それをどうにか好きになりたくて、自分の憧れや、無意識下で意識しているものが声に現れる。これぞ「ありのまま風」である。
いつかのコラムで書いた、「正直を商売にしている人に比べたらわたしはなんて覚悟が足りていないんだ」という旨の話。ちょうど一年半ほど前の思考でしたが、未来のわたしはこのような線路を走っているようです。
当時よりも多くの人に自分の正直さが多くのひとの手に取られ、それは他者と比例して伸びていくものじゃないということが分かりました。まだまだ難しいです。
それでも毎週なにかしらの声を届けられる今がたまらなく楽しいので、皆さんにもそれがまた少しずつ当たり前になりますように。
あと、先日のヨルナイトまじで最高でしたね。わたしにまだあの大きな器はない。平皿、ひらまさ。
「漫画」
最近漫画を読みました。漫画くらい特筆せず読むだろと思われるかもしれませんが、オーディションや作品絡みで読むことが増えて、自分から選んで取り入れることが少なくなってきました。
ふとTwitterを眺めていたら、大昔に追っていた作品が完結したとの情報が流れてきて、うすらぼんやり当時の情熱を思い出し、大人買い。(と言っても全7巻くらい)
登場人物たちの携帯がスマートフォンになっていったり、イケてる設定の彼の私服が、時代でしょうか、どんどん今風に変わって行ったり。
刊行ペースが遅いシリーズだったので、7〜8年もの年月を指ひとつで買えてしまうありがたみに感謝しながら読み進め、無事号泣。
この作家さんのこの丁寧さが好きなんよ〜〜〜ひぃ〜〜〜〜んわたしのオタク心はまだ失われていな〜〜〜〜〜〜い!バリ現役おれが通るから道開けろ!!!!!!
わたしが離れている間に文化も流行もずいぶん様変わりしたように見えていましたが、当時と変わらない温かさとより洗練された良さを感じることができました。
ちゃんちゃん
今回は短編集みたいにしてみました。
もう一節なにか書きたかったのですが、ちょっと体力が追いつかず。これは妥協ではなく方向転換ですよ!
たまにはこんな回があったっていいのです。人生刻んでいきましょう。身ごと。
それではこの辺りで終わります。
さようなら。
青山吉能
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企画協力:81プロデュース
編集担当:川野優希