電車でも観られるギリギリライン!? 煩悩を刺激しまくるアニメ『てんぷる』放送直前! 蒼葉結月役・愛美さん&蒼葉月夜役・芹澤 優さんインタビュー【連載第1回】
『ぐらんぶる』(原作:井上堅二)などで知られる吉岡公威先生の漫画『てんぷる』がTVアニメ化! 2023年7月8日(土)より放送開始となります。
とある尼寺を舞台に、赤神明光とヒロインたちのドタバタな日々がセクシー描写満載に描かれる本作。アニメイトタイムズでは放送を記念して連載インタビューをお届け!
第1回は蒼葉結月役・愛美さん&蒼葉月夜役・芹澤 優さんに作品の魅力はもちろん、姉妹の思い出やアフレコ現場でのエピソードを伺いました!
ギリギリ恥ずかしくないエロ
──愛美さんは先日(取材時)、本物のお寺で撮影を行われていました。
蒼葉結月役・愛美さん(以下、愛美):お寺の中での撮影は初めてでしたし、荘厳としたオーラに圧倒されました。でもお坊さんたちのあるある話や、お坊さんだからこその『てんぷる』の感想を聞けて楽しかったです。
アフレコの前に聞けたら演じる時に活かせたんじゃないかなと思うようなありがたいお話もありました。皆さんにはぜひトーク番組もチェックしてほしいです。
──『てんぷる』ならではのイベントでしたね。
愛美:とんでも企画です(笑)。
──和服を着られていましたが、いつかキャスト皆さんの和服も見てみたいですね。
愛美:キャストビジュアルは和洋折衷な衣装でしたからね。皆、和服が似合うと思います。
蒼葉月夜役・芹澤 優さん(以下、芹澤):似合ってたよ。
愛美:本当? 結月らしい着物を着させていただいて。
──豪華なビジュアルですよね。赤坂さんは袈裟が似合っていました。
愛美:すごく似合っていました。体がしっかりされているから、赤神の頼れる部分が表れているようで。
芹澤:「いつも着てるの?」というくらい貫禄がありました(笑)。
──先日赤坂さんにインタビューさせていただいたとき、キャストビジュアルの撮影はすごく緊張していたとお話されていました。
愛美:『てんぷる』を通して、初めてのことが多かったみたいですね。トークイベントのときはMCが初めてだとおっしゃっていましたし。でも謙虚でいつも場を和ませてくれるから緊張は感じさせないんですよね。
──アフレコ現場の雰囲気なども後ほど伺えればと思います。まずは原作や脚本をご覧になった感想を教えてください。
愛美:すべてが絶妙なバランスなんですよね。コメディも、ラブも、エロも(笑)。
──(笑)。
愛美:ほかにはお寺に関する知識とか。全部が最高のバランスだなと思いました。それと同時に、THE・ヒロインという役どころはあまり経験がなかったので、お話をいただいてびっくりして。台本をいただいてからどうやって演じようかと悩みました。
──こういった役どころが少ないというのは意外です。
愛美:ハーレムもの自体珍しいです。現場では皆さんに委ねて頑張ろうと思いました。
──芹澤さんはいかがですか?
芹澤:オーディションのときに原作を読ませていただいたんですが……ギリギリ恥ずかしくないエロといいますか(笑)。
愛美:わかる!
芹澤:電車とか、どこで読んでも楽しめるんですよ。ギャグのテンポも良いのでサクサク読み進めちゃいました。
あと、エロティックファミリーであったり、赤神のお父さんが「世界中の女子と、ねんごろに……」みたいなことを言っていて、設定がカオスだなと(笑)。ファンタジーではあるものの、絶妙なリアリティがあって面白いなと思いました。
──おふたりが演じるキャラクターについて伺えればと思います。結月の第一印象や魅力に感じた点を教えてください。
愛美:蒼葉家の長女としてお姉ちゃんらしくいようと頑張っている真面目な女の子です。三日月寺のことを第一に考えて行動しているんですけど、脳筋な性質のためおバカでポンコツなところがあったりして(笑)。
でもそこが魅力ですし、愛される要因なんじゃないかなと思っています。あと、適度にムッツリでございまして、男の子の理想の存在なんじゃないかなと(笑)。
──理想かもしれませんね! 芹澤さんからご覧になっていかがですか?
芹澤:ズルいです!
愛美:ズルいよね~(笑)。
芹澤:海月が「お姉ちゃんは実はムッツリ」と言ったとき、「やっぱりね! ありがとう!」って思いました(笑)。
でもそのおかげで、その後のちょっとエッチな展開とかも嫌々には見えなくて。結月自身そんなに嫌がっていないんだ、と思える安心感があるんですよね。だからこそ「ズルいな結月ちゃん」と思って。
──たしかにズルいかもしれませんね(笑)。では月夜についてはいかがでしょうか?
芹澤:月夜は三姉妹の中では活発で友達も多そうなタイプですね。ツン要素が強くてあんまり素直になれないところがありつつも、本当はお姉ちゃんのことが大好きという。しかも月夜も結構エッチなことが好きだったりして(笑)。
──お姉ちゃんに似ましたね。
芹澤:でもそんな自分を受け入れられていない感じがあるんですよね。
愛美:抗ってるよね(笑)。
芹澤:そう! エッチな夢を見ちゃったあとに「なんだこれは!?」となっていたりして可愛いなと思います。
──赤神と出会ったことで大きく変わる人物のひとりですよね。
芹澤:そうですね。もしかしたら、今まで好きな人ができたことがなかったんじゃないかな? と。でも赤神と出会ってからは自分のペースを乱されまくっちゃうんですよね。
──心境の変化に注目ですね。愛美さんからご覧になって月夜はいかがですか?
愛美:“抗い”が魅力だと思いました。抗っている人をどう落としていくか……良いですよね(笑)。
──ツンがデレになる瞬間ですね。
愛美:すんなり受け入れずに抗ってくれるからこそいろいろな想像が捗るんですよ。そして彼女は無自覚なんです。
芹澤:うんうん。
愛美:自分の魅力に疎いといいますか。だからこそあんなミニスカートを履いちゃったり、シャツから谷間が見えたりして(笑)。無自覚だからこそ今後いかようにもなれるんです。将来はどんな女性になるんだろう、と気になります。
──秘めているものがありますよね。
愛美:武器が強いから自覚すると最強の女になるんですよ。もしかしたら自分色に染められるんじゃないか? なんて思ったりもします。
二人から見た赤神の魅力は?
──主人公の赤神についての印象を教えてください。
愛美:赤神の素晴らしいところは精神力だと思います。血筋で苦労していますが、そこに疑問を持って抗えるのはすごいことですよね。でもその抗い方が激しくて、自分の顔を殴ったりするところは心配しちゃいますね(笑)。
──自分に目潰ししたりしますもんね(笑)。
愛美:そうなんです。いつか身を潰してしまうんじゃないか……。
芹澤:目線がすごい(笑)。
愛美:わからないじゃん! ヒロインたちが危険にさらされたとき、「自分が犠牲になって……」みたいなことをしそうで。
芹澤:あぁ!
愛美:もしかしたらいなくなってしまうのでは? という危険をはらんだ人物だなって(笑)。
──芹澤さんはいかがですか?
芹澤:私は結構好きなんですよ! 体当たりで何にでもチャレンジするからこそ料理が上手だったり掃除ができたりして。そんな一生懸命なところが好きです。
血筋のせい? で様々なラッキースケベに遭っては苦しみますが、一個人としてはそんな姿を見ていたいですし、もっとギリギリまで攻めてほしいと。
──ギリギリですか!
芹澤:抑え込んでいる煩悩がどこまでいったら弾けちゃうんだろう? みたいに思っていて。コミックスの最新刊では弾けちゃうシーンがあるんですけど、エロ神になった赤神がすごくかっこいいんです。
──ほかに注目しているキャラクターはいますか?
愛美:嬉々さんはヒロインとはまた別の立場で三日月寺での出来事を見守っている達観した人です。エロの塊みたいな人で、隠さず放出する人なのでいっぱい登場してほしいなと思いますし、登場を楽しみにしてほしいです。
──尼さんとは思えないほどオープンですよね。
愛美:良いんですかね? 住職の概念が崩されました(笑)。でも修行を積んだからこその立場なので過去が気になります。
芹澤:私はミアの設定が面白すぎるなって。エロティックファミリーとは?(笑)
愛美:面白いよね(笑)。
芹澤:ミアのご家族のスピンオフを見てみたいです。最近のコミックスで妹がいることはわかったんですけど、ほかにどんな人物がいて、どんな生活を送っているんだろう? と。
そして、そんな生い立ちから一生懸命になる姿が素晴らしいなと思うんです。ミアも抗っているひとりなのでぜひ注目してほしいです。
──彼女も途中から大きく変化しますよね。
芹澤:そうですね! 急に可愛くなっちゃうから。
愛美:そうそう。