夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第2話放送後 レント役・寺島拓篤さんインタビュー|レントにとって、ライザとタオは“特別扱いしないぐらい特別な存在”【連載第3回】
シリーズの世界累計出荷本数が200万本を突破した、大人気ゲームを原作とするアニメ『ライザのアトリエ』が、2023年7月1日(土)より放送中。
アニメイトタイムズでは、本作のリレーインタビューを実施中です。第3回は、錬金術士になったライザの幼なじみで、強さに憧れて戦士を目指す少年・レント・マルスリンクを演じる寺島拓篤さんにインタビュー。レントに対する思いや、第2話までの感想などを語っていただきました。
序盤のレントは「まだまだ未熟な普通の田舎の子」
――まずは、ゲーム『ライザのアトリエ』にレント役として出演された経緯を教えてください。オーディションはあったのでしょうか?
レント役:寺島拓篤さん(以下、寺島):オーディションではなく、ご指名いただいたお仕事でした。「なんで、僕だったんですか?」と聞く勇気もなく、今に至っています(笑)。理由を聞いて「なんとなく」とか言われてもちょっと嫌ですし、かといって、すごく明確に理由を言われるのもドキドキしちゃいそうで(笑)。
――レント役に決まる以前、「アトリエ」シリーズには、どのような印象がありましたか? プレイしたことがある作品などはあったのでしょうか?
寺島:失礼ながら、「アトリエ」シリーズをプレイしたことはなかったんです。僕、オタクだからゲーマーだと思われがちなんですが、実はゲームをあまりやらないタイプのオタクでして。ゲーム雑誌とかもあまり読んでこなかったので、プライベートではゲーム全般との繋がりが薄いんです。ただ、そんな僕でも「アトリエ」シリーズという人気ゲームがあることは知っていて。むしろ、(声優としては)憧れの作品でしたし、『ライザのアトリエ』で初めて、その世界観などに触れたとき、想像していたとおりの素敵な作品だなと感じました。
――最初の収録に向けては、どのような役作りをしたのでしょうか?
寺島:だいたいのゲーム収録の場合、参考になるものは、台本などの文字情報とキャラクターのビジュアルぐらいしかないんです。なので、それらを読み込んで、レント自身のことや周りのメンバーとの関係性などについて、想像を膨らませていきました。ただ、僕って、お芝居の規模感みたいなものが大きくなりがちなんですよね。自分ではそうしているつもりはないんですが、つい「世界を守る」レベルとかになりがちなんです。
――平凡な少年がいきなり勇者になってしまうのですね(笑)。
寺島:そうなんですよ(笑)。僕がそういうのに憧れているからだと思うんですが、無意識にそうなってしまいがちなんです。なので、レントの最初の収録のときも「もうちょっと頼りない感じで」とか「まだまだ未熟な普通の田舎の子だから」とか言われた記憶があります。
――ライザ役ののぐちゆりさんのインタビューのときに伺ったのですが、アニメの第1話のアフレコでも、戦闘シーンの収録時に「この声のレントだと強過ぎる」というディレクションがあったそうですね。
寺島:ありましたね(笑)。すごくドタバタした戦闘で、結果もみっともない感じですが、今のレントなりに精一杯戦っているシーンなので、僕の感覚的に“彼の精一杯”を演じようと思っていたんです。ですがどうやら、僕が経験してきたこれまでのレントや“他の(強い)人たちの精一杯”がにじみ出てしまったみたいですね(笑)。