『わたしの幸せな結婚』連載インタビュー第四回:辰石幸次役・西山宏太朗さん|「幸次も幸次なりに魅せてくれます!その彼の変化がとてもかっこよく、愛おしく感じました」
二〇二三年七月五日より『わたしの幸せな結婚』のTVアニメがTOKYO MXほかで放送開始となりました。
『わたしの幸せな結婚』(顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。アニメ制作を手掛けているのは『メイドインアビス』などを手掛けるキネマシトラスです。
アニメイトタイムズでは『わたしの幸せな結婚』のメールインタビューを連載形式でお届け。第四回は辰石幸次役・西山宏太朗さんです。美世にとっては、唯一、他愛もない言葉を交わせる心の拠り所でもあった幸次。彼に対する思いを西山さんが優しい視点で語ってくれました。
「がんばれ幸次……!」
──西山さんは朗読劇『わたしの幸せな結婚』にも参加されていましたが、もともと『わたしの幸せな結婚』にはどのようなご印象がありましたか?
辰石幸次役・西山宏太朗さん(以下、西山):朗読劇に出演させていただく際に原作を読んだのですが、面白くて読む手が止まりませんでした。シリアスなシーンがしっかりと描かれているので、美世の緊張がひとつずつ解けていく度に、より心があたたかくなりましたね。
──アニメ『わたしの幸せな結婚』で幸次役に決まったときのお気持ちやキャラクターの印象を教えて下さい。
西山:アニメ化するにあたってオーディションを受けました。朗読劇からアニメ化する時はキャストが変わるというのは結構あるあるなのですが、絶対に幸次をやりたいという気持ちがあったので合格の知らせを頂いた時は正直ほっとしましたね。連絡をくれたマネージャーと一緒に喜べたのも嬉しかったです!
──幸次は美世と香耶の幼馴染。香耶の婚約者でもありますが、幼い頃から美世が密かに想いを寄せ続けていた相手です。どのようなところを大切に演じたいと考えられましたか?
西山:幸次は美世に想いを寄せてるので、もちろん好意を持った話し方を意識しましたが、逆に美世にとっても幸次が唯一安心して話せる相手だったのだと思います。特に一話の冒頭は、ふたりで良い雰囲気を出せたらなと考えていました。
──第4話では兄・一志に「優しすぎて優しくない」と指摘される一幕もありました。第4話で西山さんが思い入れのあるセリフや印象的だった場面はありますか?
西山:香耶に「幸次さんは黙ってて」と言われて、何も言えずに黙るシーンが印象に残っています。美世を助けてあげたいのに色々なことに縛られてそれが出来ないところに、兄からの一言の意味がつまっているように思います。がんばれ幸次……!