夏アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』明神弥彦役・小市眞琴さんメールインタビュー【連載第4回】|ぶつかって、傷ついても、決して心折れずに強くなっていく姿に目が離せません。
全世界シリーズ累計発行部数7,200万部超の大人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(著・和月伸宏/ジャンプ・コミックス ※「北海道編」はジャンプスクエアにて連載中)の新作TVアニメが、7月6日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート!
連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す──。
アニメイトタイムズでは、それぞれの信念を抱え新しい時代を生きる魅力的なキャラクターを演じる出演キャスト陣らにメールインタビューを実施! 第4回は、明神弥彦役 小市眞琴さんに、本作の見どころや自身の演じるキャラクターへの印象などをお伺いしました。
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彼らの人生に更に深みが増していて、とても感動しました
──原作漫画や脚本を読まれた際の感想をお教えください
明神弥彦役・小市眞琴さん(以下、小市):原作の面白さは読んでいる時から感じていましたが、脚本では原作に忠実に丁寧に、それでいて、たとえば弥彦の登場と剣客警官隊の話を入れ替え、弥彦に剣心の強さを垣間見せたり、その後におばあちゃんの財布を拾う描写や河原で木の枝を振り回す描写を入れたり。オリジナルの部分を巧みに入れ込むことで、彼らの人生に更に深みが増していて、とても感動しました。
──小市さんから見た明神弥彦の印象や魅力をお教えください。また、共感できるところやご自身との相違点などあればお聞かせください。
小市:剣心も言っていましたが、姿形は子供でも、心根は立派に一人前で。でもその魂に、身体と技術がまだ追いついていないという未熟さ。そこから生まれるこれからの成長が、弥彦の魅力に繋がっていると思います。
勝てるわけがない強い相手にも、自分の信念や士族の誇りを守るために臆せず立ち向かっていく。そのせいでぶつかって、傷ついても、決して心折れずに強くなっていく姿に目が離せません。
──演じる際に意識されたことや印象的なディレクションなどありましたらお教えください。
小市:印象的なディレクションは、「殴られたり蹴られる時、素直にやられないで」と言われた事です。
たとえ弱くても、意識がなくなるその瞬間まで、彼は彼なりに戦っています。大勢に蹴られている時もただ蹴られるのではなく、必死に歯を食いしばっていてほしいと言われ、それが弥彦の強さなんだ。手も足も出なくても、心だけは負けない。それが、初期の弥彦にとって家族の誇りを守る唯一の方法だったんだ。と、ストンと腑に落ちたのを覚えています。
──神谷活心流の師範代であり明神弥彦の師となる神谷 薫ですが、明神弥彦を演じる小市さんから見て、どのような印象でしょうか。魅力を感じる点などあればお教えください。
小市:歳の離れたお姉ちゃんみたいな感覚かなと思います。そして純粋で、真っ直ぐで、明るくて、他人想い。男として守りたくなる存在ですよね! 現段階では弥彦より強いんですが(笑)父から受け継いだものを守りたいという強い想いを持っている所が、弥彦に似ているなと思いました。
3話で神谷活心流を背負い、1人で立ち向かおうとした姿を見て、弥彦は入門を決めたんだろうなと。あとこれは私個人的に、弥彦とのやり取りは姉弟みたいなのに、剣心とのやりとりでは乙女な部分がチラチラ見える所、とても可愛くて大好きです。