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『白聖女と黒牧師』石谷春貴×中村カンナが掛け合いで目指したのは「兄妹のような関係性」

夏アニメ『白聖女と黒牧師』石谷春貴さん×中村カンナさんがアベルとヘーゼリッタの掛け合いで目指したのは「兄妹のような関係性」/インタビュー

 

出会ったばかりのローレンスとの掛け合いは収録で手こずった部分

――ありがとうございます。続いてヘーゼリッタは第3話の登場となっていましたが……。

中村:彼女もまだよそ行きな感じでした。都会のお嬢様の余裕を出しながらも、セシリアを助けてあげるという。良い印象を持たせようと私も頑張っていました(笑)。

石谷:確かに。それと彼女は方向音痴なので、ちゃんと道に迷ったんだろうなって感じも出ていました。よくひとりでここまで来られたなと(笑)。

中村:(笑)。

石谷:それでいて品のあるお嬢様であることを映像を見てより実感しました。キャラクターPVでは可愛いところや表情豊かなところが見られて素敵でしたし、ツンツンした部分も多いですが、だからこそ優しい笑顔や無邪気な表情がより可愛らしく感じました。

――第4話ではフレデリカと接する幼少期のヘーゼリッタも演じられていました。

中村:あのヘーゼリッタは大人たちの思惑を知らない純粋無垢な頃です(笑)。その後、彼らが原因でフレデリカを助けられないことに気づくのですが、闇落ちしすぎないように意識していました。

短いシーンではありましたが、察し過ぎないようにしたり、気にするところも多かったです。ただディレクションはあまりなかったので、スムーズに演じることができたと思います。

――温かな雰囲気から一転して、フレデリカの関わるシーンは少しシリアスになるので印象に残ります。

中村:その温度感が心配でしたが、じっくり描いていく部分なんだろうなと思ったので、感情を込めました。

――ローレンスとの掛け合いについては、当初疑いを持ちながら話すシーンがありました。

中村:実はそのシーン、少し手こずりまして。ローレンスに対して牙を剥きすぎたので、少し怒り過ぎだというディレクションが2話くらい続きました。ヘーゼリッタは本当にすぐ表情に出る子なので、つい私も出し過ぎてしまって……それ以降は少し大人な対応を心がけました。

石谷:僕もツンツンしてるなと思いながら見ていました(笑)。第3話はほとんどセシリアとの掛け合いだったので、他のキャラクターとの温度感を測るのは第4話からだったんですよね。

この作品自体が怒りの感情があまり高くならないようになっているのですが、シリアスな過去を持ったキャラクターも存在しているので、役に入り込めば入り込むほど怒りが高まって手こずるよなと。けれど、だからこそ中村さんがヘーゼリッタになったんだろうなとも思いました。

――ではアベルとヘーゼリッタ、おふたりの演じるキャラクター同士の掛け合いはどんなことを意識されたのでしょうか

中村:アベルとヘーゼリッタは付き合いが長いので、ある意味で家族というか兄妹のような関係性を目指しました。

石谷:僕もそれ言いたかった(笑)。ある程度雑に掛け合っても許されるのは、そういう信頼があるからこそだよね。

中村:ヘーゼリッタにとって一番フラットな状態で掛け合える相手が、アベルなのかなと思います。

石谷:アベルが一番素を出せる相手もヘーゼリッタじゃないかと思います。原作でもちゃんと喧嘩したりするんですよ。第4話でも言っていた通りアベルはヘーゼリッタのことを眩しいと思っていて、自分はそうはなれないと羨ましさを抱いているところがあります。

ですがアベルが作っている壁を取り払ってくれるのもヘーゼリッタですし、思ったことを脊髄反射でぶつけてくるので、逆にありがたいのではないかと思います。気張らずにからかったり、アホ毛を掴んだりもできますし(笑)。

そんなことは信頼関係がないと出来ないことですよね。アベルからヘーゼリッタに対する想いはかなり大きいんじゃないかな。変な男が近寄ってきたらきちんと対応しそうな感じがします。ヘーゼリッタなら自分で蹴散らしちゃいそうですけれども。

――(笑)。アベルとヘーゼリッタはセシリアとローレンスの関係を見守るようなところもありますよね。

石谷:ふたりが自発的に気持ちに気づいたほうが、きっと良いのだろうと周囲も考えているのかなと。けれどちょっと道を踏み外しそうになった時には、待ったをかけて元の道に誘ってくれると思います。だからローレンスには、占い師のメルさんに言われた通り、周りの人たちも、自分のことも、セシリアの事も大事にしてもらいたいですね。

中村:ヘーゼリッタはもう口出ししたいけれど、喉元まで言葉が出かかった状態で耐えている感じですね。セシリアとローレンスを天秤にかけたらきっとセシリアを大事にすると思うので、早くローレンスに気づいてほしいスタンスだと思います。

ローレンスには今後、ちょっと言ってしまうような場面も出てくるのですが、アベルがストッパーになってくれることもあって、基本はいつでも「いけますけど?」(※ファイティングポーズを取りつつ)という感じです。

石谷:臨戦態勢(笑)。

――鈍感なローレンスに言いたいことなどはありますでしょうか?

石谷:「あんまり(※セシリアを)待たせんなよ!」ってことですかね。

中村:もうちょっと女心をわかって欲しいなぁ。どうすればセシリアが喜んだり、恥ずかしがったりするのか、机の上とかに恋愛小説をそっと置いて、読んでみてもらうとわかってもらえるかも?

石谷:彼は結局「いい話でした」とか言いそうじゃない?

――せっかく可愛い服に着替えたのに、感想を求められて「寒そう!」と言って上着を着せちゃったりしますからね。

石谷:あれは防衛機能じゃないかと思うんです。本心では好きだけれど、今の関係が壊れるのが怖いんじゃないかな。小さい頃から聖女様は守るべき存在だと教わっているので、ひとりの女性として見てはいけないというフィルターが無意識にかかっていますし。だけど変化は怖い物ではあるけれど、「それを一生するの?」とも思ってしまいます。

中村:昔からあんな感じだと直すのも大変そうです。

石谷:でもやっぱり、ローレンスには自分で気づいて欲しい!

――いつかその時をアニメでも見られると良いですよね。

石谷、中村:そうですね!

石谷:声が揃っちゃった(笑)。

一同:(笑)。


 

(C)和武はざの・講談社/「白聖女と黒牧師」製作委員会
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