夏アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』相楽左之助役・八代 拓さんメールインタビュー【連載第5回】|こんな生き様でありたいな、と思わせてくれる男です。
全世界シリーズ累計発行部数7,200万部超の大人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(著・和月伸宏/ジャンプ・コミックス ※「北海道編」はジャンプスクエアにて連載中)の新作TVアニメが、7月6日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート!
連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す──。
アニメイトタイムズでは、それぞれの信念を抱え新しい時代を生きる魅力的なキャラクターを演じる出演キャスト陣らにメールインタビューを実施! 第5回は、相楽左之助役 八代 拓さんに、本作の見どころや自身の演じるキャラクターへの印象などをお伺いしました。
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今までに味わったことのない種類の緊張を覚えました
──原作漫画や脚本を読まれた際の感想をお教えください。
相楽左之助役・八代 拓さん(以下、八代):原作を改めて読ませて頂いた時は、その色褪せないキャラクターやストーリーの魅力にただただ圧倒されました。世界中から愛されている作品ですので当たり前なのかもしれませんが、人物の考え方や、戦いのロマンに至るまで、常に読み手の心を動かしてくれる作品です。
脚本をいただいてからは、とにかくその作品の魅力を出来るだけ余すことなくアニメにするという愛が伝わってきました。出演できて本当に嬉しいですし、今までに味わったことのない種類の緊張を覚えました。
──八代さんから見た相楽左之助の印象や魅力をお教えください。また、共感できるところやご自身との相違点などあればお聞かせください。
八代:個人的に大好きなところは、確固たる信念があるところです。どんなことがあっても自分の生き方は曲げない、義理人情に厚く、真っ直ぐ相手の目と心を見て会話できる姿というのは本当に魅力的です。こういった部分は共感というよりも、憧れが近いかもしれません。こんな生き様でありたいな、と思わせてくれる男です。
──演じる際に意識されたことや印象的なディレクションなどありましたらお教えください。
八代:やはり年齢感のところでの擦り合わせは、登場時の収録のときにありました。彼は19歳という年齢でありながら、時折みせるニヒルな笑みや、暗い過去を感じる鋭い目つきには、色気さえ感じる瞬間があります。しかしそこに着目し過ぎたのか、少し年齢感を下げるディレクションをいただきました。
そこから自分の中で、彼の青さや脆さ、不安定さといった部分を考えるようになり、相楽左之助という人物像がより明確に見えるようになった気がします。
──喧嘩屋として相楽左之助は緋村剣心と対峙しますが、相楽左之助を演じる八代さんから見た緋村剣心はどのような印象でしょうか。魅力を感じる点などあればお教えください。
八代:緋村剣心の魅力はたくさんありますが、その一つは彼の言葉だと思っています。刀の使い方だけでなく言葉の使い方も本当に鋭く、そしてその中に確かな温かみがあります。
剣心が送ってきた壮絶な人生と、その人生に対する想いがあの言葉を生んでいるというところに説得力と納得感があって、なんて大きな男なんだろうと度々思います。