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- 小川いなり
- 会社員からライター、編集者の道へ。アニメ、漫画、特撮、映画など、手当り次第に鑑賞します。
令和仮面ライダーシリーズの第5作目『仮面ライダーガッチャード』の制作発表が、8月9日(水)12時より配信されました。
制作発表には、本島純政さん、松本麗世さん、藤林泰也さん、安倍乙さん、富園力也さん、熊木陸斗さん、南野陽子さんら本作のメインキャストが出演。
来る放送に向けた意気込みや自身が演じるキャラクターの魅力を語りました。
本稿では、特別映像、主題歌などが解禁され、遂にその全貌が明らかとなった本会見の模様をお届けします。
『仮面ライダーガッチャード』は、《錬金術》と《カード》をモチーフにした令和仮面ライダーシリーズの第5作。
夢を探し求める高校生・一ノ瀬宝太郎が、《ガッチャードライバー》と《ライドケミーカード》を手に仮面ライダーガッチャードに変身。全101体の人工生命体モンスター・ケミーを巡る戦いへと巻き込まれていきます。
冒頭で特別映像が解禁されると、本作でメインキャストを務める7名が登壇しました。
一ノ瀬宝太郎役の本島さんは、自身の役を素直で真面目な一方、どこか抜けている青年と紹介。宝太郎がとある事件に巻き込まれ、仮面ライダーとして人々を救っていく物語を「すごく面白い」とストレートな言葉で絶賛しました。
九堂りんねは、宝太郎のクラスメイトであり、厳しさと優しさを併せ持つ本作のヒロイン。演じる松本さんによるとりんねは「悩みを抱えている」とか……。その悩みは解決するのか? 宝太郎との関係は? ヒロインが抱える謎に、放送への期待はますます高まります。
「黒鋼スパナは、宝太郎とは対極の位置にいるキャラクター」と役どころを分析する藤林さん。宝太郎と関わってどう変化していくのかに注目してほしいと見どころを明かしました。
安倍さん演じる銀杏蓮華は、気さくで頼れる錬金アカデミーの先輩です。蓮華と同じく、宝太郎たちの先輩にあたる鶴原錆丸役の富園さんは「内向的で、喋るときは超小声」と演じるキャラクターを説明し、携帯するタブレットに搭載されたAIとの掛け合いを楽しみにしてほしいとアピールしました。
謎多き高校教師・ミナト役の熊木さんは、特別映像に登場した”違う服装ミナト”に触れ、キャラクターの謎を楽しんでほしいとコメント。
そして、宝太郎の母親・一ノ瀬珠美を演じるのは、なんと南野陽子さん! 「かつて鉄の仮面を被っていたこともありますが、今回はフレッシュなみんなを温かく見守る役」と出演作『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』を匂わせ、現場の笑いを誘いました。
ここからは、キャスト陣が役に決まった際の心境や周囲の反響をトークします。
本島さんは役に決まった際、飛び上がって喜んだものの、徐々に不安や主演を務める責任感が生まれてきたとコメント。
松本さんは『仮面ライダーキバ』、『仮面ライダー電王』のベルトで、兄とヒーローごっこをしていたというエピソードを披露しました。
過去に何度もシリーズのオーディションに挑戦してきたと語る藤林さん。晴れて黒鋼スパナという役に出会えた心境を「諦めなくてよかった」と万感の思いで表現します。また、母親が泣きながら電話をくれたという家族愛溢れるエピソードを披露。
熊木さんも松本さんと何度もオーデイションに挑戦してきた過去を明かし、家族の間で「ヒーロー」がNGワードになっていた時期もあったとか。
そんなときに『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の雉野つよし役・鈴木浩文さんが「30代でもできる。必ずチャンスが来るから待っていて」と励ましてくれていた様子。「ひろくん、ありがとうございました!」と改めて感謝を伝え、現場からも自然と拍手が上がりました。
続いて、往年のファンが待ち望むアクションシーンの有無を問われた南野さん。先はわからないとしつつも、「1年間で話が変わっていくことを経験しているので、やりたい気持ちはありますが、膝が……」とユーモアを交えて言及。
さらに、メインキャストには「スタッフさんたちと仲間・家族になって取り組めば、思った以上のいい画ができる」心強いアドバイスを送ります。南野さんから見てもキャスト陣は相当仲が良いようで、「ヒット間違いないでしょ!」と太鼓判を押しました。
ここでなんと、九堂風雅役・石丸幹二さんよりビデオメッセージが! 自身のキャラクターを「宝太郎を導き誘うミステリアスな役どころ」と説明し、物語の鍵を握る存在となることを示唆します。
続いて、本作の特徴的な要素であるカードを話題に挙げると、スナック菓子に付いてくるカード集めに夢中だったという幼少期の体験を告白。本作においても「カード集めを楽しんでいただきたい」と呼びかけました。
ここで、8月11日より発売される「仮面ライダーガッチャード ライドケミートレカ PHASE:00」が紹介され、キャスト陣がそれぞれパックを開封することに。中でも松本さんは、仮面ライダーガッチャードが描かれたカードを引き当て、周囲から感嘆の声が上がっていました。
2枚のライドケミーカードで変身する仮面ライダーガッチャードですが、その変身ポーズも気になるところです。本島さんは、変身シーンの撮影前日に鏡の前で何度も練習したと振り返る一方、映像では120%の変身になっていると自信を覗かせます。そんな変身ポーズを会見でも生披露! 現場からも大きな拍手が起こっていました。
また、本作のオープニング主題歌をロックバンド・BACK-ONが担当することも発表。主題歌タイトルは「CHEMY×STORY」。メンバーのひとりであるKENJI03さんは、Hi-yunk名義で『仮面ライダーギーツ』の主題歌「Trust・Last」に作曲・編曲として参加しています。
2枚のカードを組み合わせて戦う作中の設定になぞらえ、2024年からはコラボレーションバージョンのオープニングも放映されるとのこと。一体どのアーティストとガッチャンコするのか!? その化学反応にも注目しましょう。
最後に、キャストを代表して本島さんより挨拶があり、制作発表会見は終了となりました。
本島さん:「キャスト・スタッフが毎日全力で撮影に取り組んでいます。その熱量は映像を通じて、観ている方にも伝わるはずです。『仮面ライダーガッチャード』を一年間よろしくお願いします!」
『仮面ライダーガッチャード』は、テレビ朝日系列にて、2023年9月3日(日)放送スタート。夢を探す青年・一ノ瀬宝太郎と《錬金術》を巡る物語が、間もなく幕を開けます。
[文・写真/小川いなり]
会社員からライター、編集者の道へ。アニメ、漫画、特撮、映画など、手当り次第に鑑賞します。”面白い”や”美しい”を沢山の人に届けるため、今日も全力全開!
テレビ朝日系列にて、2023年9月3日(日)放送スタート!
【毎週日曜】午前9:00~9:30
一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャ―ド:本島純政
九堂りんね:松本麗世
黒鋼スパナ:藤林泰也
銀杏蓮華:安倍乙
鶴原錆丸:富園力也
ミナト:熊木陸斗
一ノ瀬珠美:南野陽子
九堂風雅:石丸幹二
アトロポス:沖田絃乃
クロトー:宮原華音
ラケシス:坂巻有紗
加治木亮:加部亜門
原作:石ノ森章太郎
脚本:長谷川圭一 内田裕基 ほか
監督:田﨑竜太 ほか
アクション監督:福沢博文(レッド・エンタテインメント・デリヴァー)
特撮監督:佛田洋(特撮研究所)
音楽:高木洋
ゼネラルプロデューサー:大川武宏(テレビ朝日)
プロデューサー:芝高啓介(テレビ朝日) 湊陽祐(東映)
制作:テレビ朝日・東映・ADKエモーションズ