夏アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』山本秀世監督メールインタビュー【連載第6回】|強くて優しい、信念をもった剣心がとても格好いいと思います
全世界シリーズ累計発行部数7,200万部超の大人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(著・和月伸宏/ジャンプ・コミックス ※「北海道編」はジャンプスクエアにて連載中)の新作TVアニメが、7月6日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート!
連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す──。
アニメイトタイムズでは、それぞれの信念を抱え新しい時代を生きる魅力的なキャラクターを演じる出演キャスト陣らにメールインタビューを実施! 第6回は、山本秀世監督に、本作のアニメ化にあたってこだわっていることなどをお伺いしました。
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ドラマとアクションでメリハリが出ると良いなと
──原作漫画への印象やイメージ、魅力に感じたところなどをお教えください。
山本秀世監督(山本):連載が始まった当初は絵柄もあいまってラブコメかな? と思って読んでいなかったのですが、刃衛編辺りからどうも違うぞ、と読み始めてファンになったのを覚えています。
一番の魅力はやはり剣心というキャラクターでしょうか。強くて優しい、信念をもった剣心がとても格好いいと思います。
──完全新作として第1話からアニメ化するにあたり、意識されたことや苦戦した点などありましたらお教えください。
山本:実際の歴史的背景を背負った物語ですので、ドラマの部分が立つと良いなと思っていました。と同時に、少年漫画が原作ですのでアクションシーンは派手でケレンのある感じにしたいとも考えていました。ドラマとアクションでメリハリが出ると良いなと。
──原作者・和月伸宏先生が監修をされているとのことですが、先生からのオーダーやお話で印象に残っていることがありましたらお聞かせください。
山本:先生からの要望として印象に残っているのは、少年漫画らしいアクションにして欲しいという要望です。
実写化もされている作品ですので、選択肢としてはアクションもリアル寄りにするというのもあったのですが、だったら実写観ればいい、とも思ったのでアニメならではの表現方法をとるべきか、と考えていたところで先生からのそういう要望がありましたので、確信をもってそちらに舵を切ることが出来ました。
──PVでも鬼気迫る表情や戦いのシーンなど、鮮やかな色や光が印象深くとても魅力的でした。絵づくりで特に意識されていることやこだわっているところをお教えください。
山本:先の回答と被ってしまいますが、バトルシーンは透過光やエフェクトを使って、少年漫画らしい派手さとケレンが出るように意識しています。対照的に会話シーンはあまり頻繁にカットを割ることをせず、シンプルな感じを意識しています。