『白聖女と黒牧師』第6話放送後インタビュー:アベル役・石谷春貴さん|「とにかく肩の力を抜いて遊びつつ、その中で相手に必要な言葉を冷静にしっかり伝える場面は特に大切に演じております」
和武はざの先生によって月マガ基地で連載中の漫画『白聖女と黒牧師』。本作のTVアニメが、TOKYO MXほかで2023年7月より放送中です。
アニメイトタイムズでは、本作の出演声優陣にメールインタビューを実施しました。第6回はアベル役の石谷春貴さんです。
石谷さんにはアベルの過去を演じた際に意識したことや、ローレンスやヘーゼリッタといった関わりのあるキャラクターとの掛け合いについて伺っています。
あわせて、今回も和武先生による描き下ろしイラストが到着しています。
原作・和武はざの先生描き下ろしイラスト|第6話放送後「パフェ」
オーディション時にも演じやすいと思っていた
――『白聖女と黒牧師』という作品の魅力や、原作や台本をチェックされてご自身が特に気に入ったポイントを教えてください。
アベル役・石谷春貴さん(以下、石谷):オーディションの時に改めて原作を読ませていただいたのですが、絵の繊細さと、伝わるあたたかさが一番の魅力ではないかと思います。僕自身、今の状況になるまでの個人の過去や経験が気になってしまうタイプなのですが、それぞれのキャラクターが優しくも抱えているものがあるという影の部分も、あたたかさを際立たせているポイントかなと。
――出演が決まるまでのエピソードと実際に出演が決まった際の心境もお願いします。
石谷:オーディションの時にも、演じやすいなぁ、と思いながら受けていましたね。出演が決まった時、ちょうど地元に帰省していたのですが、帰る度に参拝している芸能の神様が祀られている神社にお参りに行っている時に受かったと報告があって、面白いタイミングだなと感じました。以前から、和武はざの先生の作品は目にしていたので、ご一緒できて嬉しいですし、大切に演じようと思ったのを覚えています。
――ご自身の演じるキャラクターの特徴や魅力、収録の際に意識した点は?
石谷:魅力は多々あるのですが、一番は周りが見えているところだと思います。彼のいた環境などは原作でも、摘んで語られたりしていますが、自分も含め周りの感情に敏感で客観視して仮面を作れる。だからこそ必要な時に、背中をポンポンと叩いて進ませてくれるような優しさがあるんだろうなと。それが自身への悲観にも繋がっていそうなのですが、そこも彼の良さではありますね。とにかく肩の力を抜いて遊びつつ、その中で相手に必要な言葉を冷静にしっかり伝える場面は特に大切に演じております。
――ご自身の演じるキャラクター以外で注目している人物、またその理由もお答えください。
石谷:ヘーゼリッタですね。役的にも目が離せないですし、あのまっすぐさは今の年齢で見てやはり眩しいものがあります。本当に魅力的な女の子ですね。あとは占い師メルさん。ミステリアスなお姉さんが好きです。時々見せる鋭さとあのダメさも含めて好きです。