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夏アニメ『ライザのアトリエ』第8話放送後 野島裕史インタビュー【連載第9回】

夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第8話放送後 アンペル役・野島裕史さんインタビュー|師匠・先生キャラを多く演じる野島さんが考えるアンペルらしさ【連載第9回】

刺激の少ない小さな島の村で育った「なんてことない」平凡な少女ライザが錬金術と出会って、秘められた才能を開花。幼なじみのレントとタオや、新しい友達クラウディアと共に成長していくTVアニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(以降、『ライザのアトリエ』)。大人気ゲームのアニメ化ということで放送前から注目を集めていましたが、クライマックスに向けてさらなる注目を集めています。

アニメイトタイムズでは、そんな本作のリレーインタビューを実施中です。第9回となる今回は、ライザに錬金術を教えた謎多き錬金術士アンペル・フォルマーを演じる野島裕史さんにインタビュー。自身でも「ハマリ役だと思う」と語るアンペルの印象や、弟子のライザたちに対する思いなどを語っていただきました。

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ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜
周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!作品名ライザのアトリエ〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜放送形態TVアニメスケジュール2023年7月1日(土)〜2023年9月16日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャストライザリン・シュタウト:のぐちゆりクラウディア・バレンツ:大和田仁美レント・マルスリンク:寺島拓篤タオ・モンガルテン:近藤...

ファンタジーとか錬金術とか、好きな要素の多い作品

――アンペルを演じる事になった経緯を教えてください。

アンペル役・野島裕史さん(以下、野島):オーディションはあったのかな? たしか、資料をもらって「こういう役が決まったんだな」と思った記憶があるので、無かった気がするんですけど、かなり前のことなので……。他の皆さんは、何と言ってましたか?

――この連載ですでにお話を伺った方は、皆さん、オーディションは受けてないそうです。

野島:だったら、オーディションではなかったです(笑)。

――では、その資料などを見た時の作品やアンペルの第一印象を教えてください。

野島:元々、子供の頃からファンタジーの世界観は大好きだったので、最初からすごく馴染みやすかったです。しかも、僕自身、物作り系の趣味が多いので、錬金術をテーマにしているということでも興味深いなと思いました。ただ、僕の中では錬金術士って男性のイメージだったんですけど、すごく可愛らしい女の子が主人公ということで、どういった世界観になるんだろうと気になったのが作品についての第一印象になります。アンペルという役については、資料をパッと見た時には、すごく若い役だと思ったんです。

でも、見た目と違って実際の年齢は……ということだったので、声はそんなに老けさせないでいいのかなと。でも、しっかり経験を踏んだ落ち着きのある大人ということは意識していこうと思いました。アンペルは、ライザの師匠でもあるのですが、それまでも助言をするようなキャラクターを演じる機会はけっこう多かったので、比較的、入りやすそうな役という印象はありました。しかも、ファンタジーとか錬金術とか好きな要素の多い作品でもあったので、自分で言うのもなんですけど、ハマり役だなって(笑)。

――たしかに野島さんは、師匠や先生的な立ち位置のキャラクターを数多く演じられています。

野島:でも、入りやすい役だからといって考えなしにやると、過去に演じてきたキャラクターと一緒になってしまうので、アンペルらしさとは何だろうということをしっかりと深めていきたいと思いました。

――ゲームの最初の収録の際には、どのようなディレクションがあったのでしょうか?

野島:今お話しした、声は若い感じでというのは、あくまでも僕の第一印象なので、実際に見た目の若さに寄せるのか、本来の年齢に寄せるのかは制作側の裁量なんですよね。だから、たしか現場で相談しようと思って、2、3パターンくらいの(芝居のプランを)考えて行きました。制作さんからは、「声は野島さんのほぼそのままでいいので、一歩引いた冷静さを持ち、落ち着いた大人な雰囲気で演じて欲しい」といったテーマをいただいたので、そのあたりを意識して、変にテンションを上げすぎたりせず、常に周りを冷静に見ているような雰囲気を心がけました。

――では、準備していた役作りの方向性と大きなズレはなく、収録はスムーズだったのですね。

野島:そうですね。先ほどもお話ししましたが、主人公や元気な子の隣で諫めたり、「いやいや、こうした方がいいよ」と助言するキャラクターをたくさんやらせていただいてきたこともあって、すごく苦労したという印象はありません。もちろん、どういう方向性にしようかなと考えることはたくさんありますが、比較的、入りやすかったです。

――『ライザのアトリエ』は、発売前から大きな注目を集めていた作品で、発売後も人気が継続しており、7月からはアニメも放送されています。最初にアニメ化を聞いた時の心境を教えてください。

野島:素直に嬉しかったです。ただ、人気作ということはもちろん知っていましたが、アニメ化まで行くとは予想をしていなかったので、多少の意外さもありました。あとは、この世界観をアニメとしてどう表現していくのか、物語のボリュームやテンポはどうなるのかという興味も湧いて、楽しみになりました。

(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
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