赤神と結月のデートにちょっと複雑な思い? ミアは自分の気持ちに気付くのか──アニメ『てんぷる』赤神明光役 赤坂柾之さん&ミア・クリストフ役 朝日奈丸佳さんインタビュー【連載第5回】
『ぐらんぶる』(原作:井上堅二)などで知られる吉岡公威先生の漫画『てんぷる』がTVアニメ化! 2023年7月より放送開始となります。
とある尼寺を舞台に、赤神明光とヒロインたちのドタバタな日々がセクシー描写満載に描かれる本作。アニメイトタイムズでは放送を記念した連載インタビューをお届け!
第5回は赤神明光役の赤坂柾之さん&ミア・クリストフ役の朝日奈丸佳さんに作品の魅力はもちろん、放送されたばかりの第7話についてのお話しを伺いました!
ミアは自分の本当の気持ちに気付くのか?
──早速、第7話を振り返った感想を教えてください。
赤神明光役 赤坂柾之さん(以下、赤坂):ミアの「赤と黒しか持っていません!」がめっちゃ面白くて(笑)。
ミア・クリストフ役 朝日奈丸佳さん(以下、朝日奈):初っ端からぶっ飛ばしていました(笑)。
赤坂:第7話までくると、ミアの赤神に対するヘイトが薄れてますよね。
朝日奈:もう全くないですよね。
赤坂:至るところで一致団結しています(笑)。
朝日奈:ふたりは第3話で仲良くなり、第7話でいよいよ修行が始まりましたけど、これからは戦友となっていくんでしょうか。
──ミアはすっかりボケ&お色気担当になりましたね(笑)。
朝日奈:最初のあの子はどこに行ったんでしょうか?(笑) 途中から全然違うキャラを演じている気分でした。だから第7話ではほぐれきったからこそお色気もたくさんあって。
赤坂:赤神としてはミアさんのおかげで素直に楽しめていたと思います。
──赤神にとっては良いこと尽くしでしたね。
赤坂:クリスマスを思い返すところは苦しかったですが(笑)、それ以外は楽しいことだらけで、結月とプレゼントを買いに行ったりもしました。
朝日奈:思ったんですけど、数珠を交換するのはよくあることなんですかね?
赤坂:僕も知らなかったです。あんなに種類があるなんて。
朝日奈:カップル用なんて本当にあるんですかね?
赤坂:どこまでが本当で、どこまでがギャグなのかがわからない(笑)。
──カップル向けはあるみたいです。ほかにも略式、本式のように、数珠に関する豆知識がたくさんありました。
赤坂:それも知らなかったです!
朝日奈:お葬式に行くときは、とりあえず珠が付いていればいいんだと思っていました。そう考えると、仏教についてなにも知らないんだなって。
赤坂:勉強になりますよね。
──そんな赤神と結月のデートが描かれましたが、ミアを演じられる身としてはご覧になっていかがでしたか?
朝日奈:私としてはどこか胸につっかかるものがありました。赤神は結月のことが好きで、ミアのことは戦友だと思っていて。それが傍から見ていてちょっと切ないです。
赤坂:ミア、自分の気持ちに気付いて!って。
朝日奈:(赤坂さんに向かって)あんたのことだよ~!(笑)
一同:(笑)
──視聴者も鈍感な赤神に対して怒りを覚えているかも……?(笑)
赤坂:もしかしたら……(笑)。
朝日奈:でも月夜も月夜で……。彼女も乙女なんですよね。
赤坂:ピュアだから。
朝日奈:全体的に恋愛面が加速しているなと思いました。
──第7話の最後は「カグラが!?」という急展開を見せました。
赤坂:「駆除しましょう」と(笑)。
朝日奈:やっとカグラの本性が見えましたね! どんな風に続くのか楽しみです。今まで影で暗躍していたのは視聴者の方もご存知だと思うんですけど、第7話以降はようやくどんなキャラクターなのかわかります。そういう意味でも、かなり惹きが強いお話でしたね。
──いきなりあんな怖いことを言うなんて。
赤坂:二面性がすごいです。
朝日奈:でもやっと活躍してくれるので楽しみです!
赤坂:アフレコ中、上坂(すみれ)さんのスイッチがすごくて。普段ほわほわしているところから締める感じが「こえぇ! どうなっちゃうの?」と。
こんな境遇の人がふたりもいてたまるか!
──第7話までで印象深いシーンはありますか?
赤坂:僕は第3話ですね! ミアさんとの関係に変化があった回ですから。
──とんでもない親を持った者同士、意気投合していました。
赤坂:ミアさんが語ってくれたら赤神がボロボロ泣いていて(笑)。そこから同じような境遇だったことがわかりました。
朝日奈:話せばわかるふたりでしたね。でも、こんな境遇の人がふたりもいてたまるかという(笑)。
赤坂:たしかに(笑)。でもここからある種のコンビになりましたよね。
朝日奈:たしかに。良いコンビだと思います。なので赤神とミアの関係的に第3話は印象的です。裏で一緒に笑うアドリブを入れたりしましたね。
赤坂:そうそう!
──どんなアドリブですか?
朝日奈:「さすがね、赤神!」と言ったら……。
赤坂:「いや~、それほどでも!」みたいに返しました(笑)。
──ほかにも印象的なシーンはありますか?
赤坂:赤神としては第1話ですね。衝撃の連続でしたし、人の人生が変わる瞬間を見ることができました(笑)。
朝日奈:あの頃は「女など不要」と言っていたのに(笑)。
赤坂:それがそうは言っていられなくなってしまい。ここからヒロインたちとの共同生活が始まるので、演じるときはとても緊張しました。
──現場でも緊張されていたそうですね。
赤坂:緊張しすぎて、毎週、現場入りの前にカラオケに行っていて。
朝日奈:えぇ!?
赤坂:声出しをしたり台本を読み込んだりしました。それくらいしないと緊張がほぐれないんですよ。
朝日奈:赤坂さんは外画吹き替えが多い方ですからね。私のお友達も「あの赤坂さんがアニメに行ったぞ!」と話していて。
赤坂:それ、めっちゃ言われるんですよ! 「期待の星」なんて言われたりしましたが、「なんの星?」という感じですよね(笑)。
──声優界でも大きな話題になったんですね!
赤坂:吹き替え業界に少しだけ旋風を巻き起こしちゃいましたかね?(笑)。
朝日奈:ヒロインキャストの間では、「赤坂さんはきっと緊張しているから皆で楽しい現場にしようね!」と話していて。
赤坂:ありがたいです……! 本当に支えていただきました。
朝日奈:でも赤坂さんご自身、現場を盛り上げてくれてすごく良い座長さんでした。
赤坂:そんなそんな……! 朝日奈さんは僕の話にいつも大きなリアクションを返してくださって。すごく感謝しています。
──朝日奈さんからご覧になって赤坂さんは緊張されていましたか?
朝日奈:そうは見えなかったです。私としてはむしろ、アニメの現場は独特なことに加えて周りは女の子ということで、失敗したらなにかが飛んでくるんじゃないかって……!
赤坂:そんなことしませんよ(笑)。
朝日奈:そんなことにならないよう、チーム感を大事にしようとしました(笑)。