赤神と結月のデートにちょっと複雑な思い？　ミアは自分の気持ちに気付くのか──アニメ『てんぷる』赤神明光役 赤坂柾之さん＆ミア・クリストフ役 朝日奈丸佳さんインタビュー【連載第5回】

ギャグシーンで笑ってくれることが嬉しい

──お気に入りのキャラクターについても伺いたいのですが、朝日奈さんは前回のインタビューで海月とにゃごすけを挙げられていました。

朝日奈：アフレコ中、（にゃごすけ役の安済知佳さんが）「なにかよくわからない生き物にしてください」とディレクションを受けていたんです。原作を読んだときは普通の猫だと思っていたんですけど、アニメでは猫だけど猫じゃないような……。

赤坂：人の感情を持っていますよね（笑）。

朝日奈：鳴き声も独特で（笑）。そんな生き物と海月がセットでいることが面白いなと思いました。

──赤坂さんはいかがですか？

赤坂：ヒロインの中からは選べないんですよ……！　それぞれに魅力があるから皆が好きなんです。だから、ここは嬉々さんを挙げさせていただきます。

朝日奈：おぉ！

　
赤坂：ちゃんと引っ張ってくれますし、振り回すし（笑）。すごく良いポジションから美味しいところを持っていっていますよね。（たかはし）智秋さんの人柄も相まって僕の心の支えです。大人なセクシーシーンも担当されていますし（笑）。

──唯一無二のポジションですもんね（笑）。

赤坂：でも乙女な部分があったりして、そのギャップも可愛いんですよ！

──おふたりのキャラクターにとっては師匠になりますね。

朝日奈：そうですね。厳しくもあり、エロくもあり（笑）。あれ、一番煩悩にまみれているんじゃ……？

赤坂：たしかに（笑）。

──演じられるたかはしさんは現場をすごく盛り上げていらっしゃったとのことで。

赤坂：そうなんです。個人的に昔から親交があったので、赤神と僕の心の支えでもあります。お芝居もすごくエッチです（笑）。

──朝日奈さんはたかはしさんとなにかお話されましたか？

朝日奈：私ははじめましてだったんですけど、服装や髪型を見て「最近はそういうのが流行ってるの？」とか「また髪色変えたの!?」とよく声をかけてくださって。実は、私もこの現場はすごく緊張していたんですよ。豪華な面々ですし、同じ事務所の方であったり、お世話になった方がいたりして。そんな中、智秋さんが気さくに話しかけてくださったのですごく助かりました。

赤坂：収録前、智秋さんが阿部さんとよく世間話をされていたんですけど、その流れで緊張をほぐしていただいて。

朝日奈：アフレコは阿部さんが「皆、元気？」「今日も頑張ろう！」みたいに始めてくださって。

──阿部さんについても過去のインタビューで度々お話しを伺っています。

朝日奈：良いテイクが録れるとものすごく褒めてくださるんです。

赤坂：阿部さんのすごい勢いの「はいOK！」が嬉しいんですよ（笑）。

朝日奈：『てんぷる』はスタッフ・キャストが一丸となって現場を盛り上げていましたね。

赤坂：皆さんのノリが良いんですよね。笑うところはすごく笑ってくださったりして。

朝日奈：いつだったか、アドリブの提案をしたとき、スタッフさんがその続きを考えてくださったことがあって。

赤坂：ありましたね！　こちらの提案をちゃんと聞き入れて、どう活かそうか考えていただいてありがたかったです。古賀監督は「絵を変えるから！」と言ってくださったこともあって。

──そんなことも！　お話しを伺った限り、皆さんのアドリブや演技が作品に大きく反映されているんですね。

赤坂：そうかもしれませんね。僕らとしてはのびのびと演じさせていただきました。

──先ほどお話にもありましたが、ギャグシーンで笑ってくれるのは演じる側としても嬉しいのでは？

赤坂：めちゃめちゃ嬉しいです。ボケるシーンで淡々と「はい、OKです」と言われると「本当に？　本当にOKでした!?」と思っちゃうんですよ（笑）。それがこの現場では笑いながら「OK！」と言ってくれるので安心しました。

──（笑）。ほかにアフレコ現場で印象的な出来事はありましたか？

赤坂：僕はもう緊張しすぎて記憶が……。冬なのに汗だくでしたから（笑）。

第1話は特に緊張して、録り終えた頃には声がガスガスになっちゃって。でも、そんなときに愛美さんがそっと飴ちゃんをくださったんです。

朝日奈：私も愛美さんに声優公認タブレットをいただきました！

赤坂：スッとなにかをくださるんですよね（笑）。

朝日奈：あとスタッフさんにお米をいただきました！

赤坂：もらった！　アフレコの最後、スタッフさんから『てんぷる』らしいプレゼントとしていただいたんです。

朝日奈：お花とかお菓子をいただく機会はあるんですけどまさか米俵とは（笑）。

赤坂：ベストチョイスです（笑）。

朝日奈：第1話のアフレコではロゴが入ったどら焼きをいただきましたね。

赤坂：そうでした！

──ほかにも作品を通してユニークな企画がたくさん展開されていますよね。

赤坂：スタッフさんたちが面白いことをたくさん考えていますよね。ビジュアル撮影のときはけん玉をやったり（笑）。

朝日奈：ありました！　私は全然成功しなかったんですけど、上坂さんが手助けをしてくださったんです。

赤坂：あれはだいぶパワープレイでしたね（笑）。

朝日奈：カグラのように暗躍していただきました（笑）。

──最後に、第8話以降を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

朝日奈：第7話の最後にカグラが本性を見せましたが、今後はその思惑、ミアとの関係性を深く知っていただけます。最終話に向かってヒロインとして本格参戦する彼女にも注目してほしいです！

赤坂：赤神としては、この第7話から人間関係にもうひと段階変化が訪れます。今まで勢いで突き進んできた赤神が一旦立ち止まって考えたり、誰かに頼ることがあるんですけど、その変化を機に人間としてより成長していって。そして、赤神の成長に伴ってヒロインたちにも変化が訪れるのでそこは見どころだと思います。

──後半は感動シーンにも期待ですね。

赤坂：今までギャグに振り切っていた分、シリアスな部分が描かれることで心にグッとくると思うので、赤神たちの感情の起伏を楽しんでいただければと。キャスト陣は燃え尽きる勢いで演じましたので、一言一言から心の動きを味わってほしいです。

──ありがとうございました。

　
[取材・文 MoA]

TVアニメ『てんぷる』作品情報

2023年7月8日（土）放送開始！

放送情報

TOKYO MX：7/8より毎週土曜25：30～
BS11：7/8より毎週土曜25：30～
MBS：7/8より毎週土曜27：08～
AT-X：7/9より毎週日曜22：00～
BS日テレ：7/14より毎週金曜23：30～
HTB：7/10より毎週月曜26:25～

配信情報

dアニメストア：7/8より毎週土曜24：00～ 地上波先行配信
DMM TV：7/8より毎週土曜24：00～ 地上波先行配信
U-NEXT：7/13より毎週木曜24：00～
Lemino：7/13より毎週木曜24：00～
その他配信サイトでも順次配信
※放送・配信日時は変更になる可能性があります。

イントロダクション

そうだ、出家しよう！

女たらしの家系として知られる赤神家を疎んじて勉強とバイトに明け暮れる日々を過ごしていた赤神明光は、ある日偶然出会った少女、蒼葉結月に一目惚れしてしまう。

以来すっかり煩悩の波に飲み込まれてしまった明光は、自らの血に抗い、ストイックに生きるため寺へ入るが、なんとそこは美少女だらけの尼寺だった！！

キュートな三姉妹＆W居候美女との青春お寺ラブコメ、開幕！

スタッフ

原作：吉岡公威（講談社「コミックDAYS」連載）
監督：古賀一臣
キャラクターデザイン：勝又聖人
シリーズ構成：香椎葉平
プロップデザイン：たかはしなぎさ、小倉典子
色彩設計：長岡柚衣
美術監督：小島俊彦
撮影監督：堀川和人
編集：渡辺直樹
音響監督：阿部信行
音響効果：鈴木潤一朗
音楽：印南俊太朗
アニメーション制作：月虹

キャスト

赤神明光：赤坂柾之
蒼葉結月：愛美
蒼葉月夜：芹澤優
蒼葉海月：山下七海
ミア・クリストフ：朝日奈丸佳
カグラ・ボールドウィン：上坂すみれ
嬉々：たかはし智秋
にゃごすけ：安済知佳
　

主題歌

オープニングテーマ：「煩悩☆パラダイス」愛美
エンディングテーマ：「おいでませ！三日月寺」結月(CV.愛美)、月夜(CV.芹澤優)、海月(CV.山下七海)、ミア(CV.朝日奈丸佳)、カグラ(CV.上坂すみれ)

アニメ公式HP
アニメ公式Twitter@temple_tvanime

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