『わたしの幸せな結婚』連載インタビュー第六回:五道役・下野紘さん|「大切にしたのは、その賑やかさ。コミカルなシーンは明るく楽しく演じることを心がけていました」
二〇二三年七月五日よりTOKYO MXほかで放送中のTVアニメ『わたしの幸せな結婚』(顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)。
本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。アニメ制作を手掛けているのは『メイドインアビス』などを手掛けるキネマシトラスです。
アニメイトタイムズでは『わたしの幸せな結婚』のメールインタビューを連載形式でお届け。第六回は五道役・下野紘さんです。 対異特殊部隊に所属する清霞の部下である五道は、お調子者の一面もありながらも、その実力は折り紙付き。メリハリの効いたお芝居が魅力的です。
コミカルなシーンは“明るく楽しく”
──『わたしの幸せな結婚』にはどのようなご印象がありましたか?
五道役・下野紘さん(以下、下野):最初、タイトルや表紙を見た時は、普通の恋愛作品かな?と思っていました。ですが、実際に原作を読ませていただいたりアフレコをしていく中で、恋愛作品ではあるものの、僕が想像してたものとは全く別物で、異能や陰謀といった仄暗い要素も含まれている、複雑かつ、面白い作品だったと知って驚きました。
──五道は対異特殊部隊に所属する清霞の部下。根っからのお調子者ではありますが、優れた異能の持ち主であり、清霞を公私ともに支えています。五道役に決まったときのお気持ちやキャラクターの印象を教えて下さい。
下野:実は、第一話のアフレコまで、まだ原作を読んでおらず、五道に対して「清霞をたしなめつつも絶対的に信頼している。優れた異能の持ち主。」という情報しか持っていなかったので、もっと大人なキャラクターを想像していました。原作を実際に読んでみて、ここまでお調子者だと思っていなかったですし、アニメは原作以上に可愛らしく描かれていたので、ビックリしました!
──五道役は「下野さんにぴったりだ」ということをAnimeJapanで石川さんが語る場面もありました。下野さんとしては、どのようなところを大切に演じたいと考えられましたか?
下野:界人くんが、どういう流れでそう思ったのか、今度是非とも聞かせてもらいたいところですが…個人的に五道を演じるうえで大切にしたのは、その賑やかさですね。基本的に、シリアスな部分の多い作品なので、お調子者な五道はとにかく楽しく演じてもらいたいという指示もあったので、コミカルなシーンは特に、明るく楽しく演じることを心がけていました。