夏アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』武田観柳役・真殿光昭さんメールインタビュー【連載第9回】|クズだけどなんか憎めない観柳のおちゃめさを感じていただければ幸いでございます
全世界シリーズ累計発行部数7,200万部超の大人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(著・和月伸宏/ジャンプ・コミックス ※「北海道編」はジャンプスクエアにて連載中)の新作TVアニメが、7月6日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート!
連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す──。
アニメイトタイムズでは、それぞれの信念を抱え新しい時代を生きる魅力的なキャラクターを演じる出演キャスト陣らにメールインタビューを実施! 第9回は、武田観柳役・真殿光昭さんに、本作の見どころや自身の演じるキャラクターへの印象などをお伺いしました。
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内面から出てくるいろいろな感情を表現するようにしました
──原作漫画や脚本を読まれた際の感想をお教えください。
武田観柳役・真殿光昭さん(以下、真殿):面白い作品というのは当たり前過ぎますけど、よくこんな作品考えるなぁ~とあらためて和月先生及び黒碕さんの凄さを感じました。
ストーリーを考えるだけでも凄いのに、さらにスピード感や心の表情も表現できる漫画って! もう尊敬しかないですね!!! 僕自身、絵がほんとへたくそなのでなおさらですけど。
──真殿さんから見た武田観柳の印象や魅力をお教えください。また、共感できるところやご自身との相違点などあればお聞かせください。
真殿:観柳の魅力はやはり「クズさ」これが一番に来ると思います。人を人と思わない自己中心的な考え、手段を択ばないやり方、まさに『ベストオブベストクズ男』。
しかしただのクズかといえばそうでもない。なんか憎めない。それは観柳の『執念』というか『信念』があるからなのかなぁ?
何としても生きてやるという強い執着とか執念、お金に対する信念が人間臭くて共感するものを感じるんじゃないかな。少なくとも僕はそういう部分は共感するけど観柳は自分とは全く違う人間だからこそ演じがいがあるし面白い。
──演じる際に意識されたことや印象的なディレクションなどありましたらお教えください。
真殿:観柳は強烈なキャラクターを持っていますけど表面上の面白さやユニークさじゃなくて内面から出てくるいろいろな感情を表現するようにしました。
人間臭さとか、一見、気取ってるけど抜けてるところとか、もっと彼をどんどん演じてみたいですよね。そんな欲を感じさせてくれる魅力あるキャラクター、それが武田観柳です。
──武田観柳を演じる真殿さんから見た緋村剣心は、どのような印象でしょうか。魅力を感じる点などあれば教えてください。
真殿:『信念』を持っている男の生き様。という意味では観柳と似ている部分もあるんじゃないでしょうか。まぁ方向性は全然違いますけどね。剣心は正しい方向です。観柳は真逆。
でも今まで「人斬り抜刀斎」として散々人を斬ってきた罪悪感が彼の心の重しになっていてそれが彼のただの正義の味方じゃない魅力を出しているから良いキャラクターですよね。